充電式ハンマードリルの種類と使い方! コンクリートに穴を開ける時に便利

HiKOKI ハンマードリル DH 36DPA(2XP)




こんにちは、長島です。

今回は『充電式ハンマードリル』を紹介します。

コンクリートに穴を開けたい時には、ハンマードリルが便利です。
振動ドライバドリルよりも、叩く力が強いので早く穴を開ける事ができます。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

充電式ハンマードリルとは

コンクリート等に穴を開けられる工具です。

コンクリートを丸い穴を貫通させる時や、アンカーを取付ける時に使用しています。

大きなタイプだと、ダイヤモンドコアを取付けて、コンクリートのスラブ(床)も開ける事ができます。
力が強いものほど、楽に開ける事が出来ますよ。

楽だと言っても、対象物がコンクリートだと時間はかかります。

鉄筋にあたると、更に時間はかかります。
鉄筋でも穴を開ける事は可能です。
(もしズラしても問題がない場合は、ズラした方がよいです。)
焦らずじっくりと穴を開けて下さいね。

注意

急いで使用していると、ダイヤモンドコアが、コンクリートに噛み込んでしまう事があります。
大きなハンマードリルは力が強いので、手首を痛める事があります。
両手で確実に固定してから作業されてくださいね。

■ 主な役割

① 打撃 + 回転
② 回転
③ 打撃

上記、3種類の事ができるタイプもあります。

一般的には、①と②が主な仕事で、③は高価なハンマードリルに搭載している機能だと想像してください。

① 打撃 + 回転

コンクリートに穴を開ける場合に使用しています。
コンクリート専用のキリ先を取付けます。

② 回転

鉄板等に穴を開ける時に使用しています。
鉄キリや、ホルソー等を取付け、穴を開けます。

③ 打撃

打撃と言うだけ、叩くだけの機能です。
主に、コンクリートのはつり作業に使用しています。

ハンマードリルは、コンクリートに使用する事が多いです。
鉄筋コンクリート等で作業されることが多い方には、必ず必要になってくる工具だと思いますよ。

充電式ハンマードリルの種類

■ メーカーの種類

・ BOSCH(ボッシュ株式会社)
・ HILTY(ヒルティ株式会社)
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ Panasonic(パナソニック株式会社)

他にもあると思いますが、充電式ハンマードリルを販売している代表的なメーカーを記載しています。

個人的には持っていませんが、電気工事店には必ずある工具だと思います。BOSCH・HILTY・HiKOKIを使用している人が多いようです。

■ バッテリーの種類

・ 10.8V
・ 14.4V
・ 18V
・ 21.6V
・ 22V
・ 28.8V
・ 36V
・ 36V(18V+18V)

バッテリーは、メーカー毎にいろいろなサイズのバッテリーが販売されています。
その中でも、14.4V・18Vが種類も多く販売されています。

バッテリーサイズの中では36Vが最大で、HiKOKIとMakitaから販売されています。

HiKOKIは36Vのバッテリータイプと1個タイプ。

Makitaの36Vバッテリータイプは、2種類あります。

① 18V+18Vの2個を直流に接続し36Vで使用するタイプ
② 36Vのバッテリー1個で使用するタイプ。

①の方が回転数は遅いですが、打撃回数は多いです。
②の方は回転数が多いですが、打撃回数は少ないです。

穴を開ける能力はほぼ同じなので、36V1個タイプにするか、18V2個タイプにするかお好みで選んでいいと思いますよ。

私的には、18Vを2個付けたタイプがオススメです。
18Vタイプの充電式工具が種類も豊富です。
36Vタイプよりも購入するのが多くなると思いますので、18Vタイプが良いと考えます。

■ バッテリーを2個にした場合のメリット・デメリット

▪ メリット

・ 18Vの充電式工具と共通に使用できる。
電動工具の主流は充電式タイプです。
充電式でも18Vタイプが種類も豊富なので、沢山の工具と検討に使用する事ができます。

▪ デメリット

・ バッテリーの残量が少ない場合
2個のバッテリーを接続した時に、片方のバッテリー残量が少ない場合、もしくは弱っている場合、フル充電しているバッテリーが100%の力を発揮できない。

ですが、セット品の充電器は2口用になっています。
使用する前に充電するようにすれば問題ないかも知れませんね。

最近の充電式工具はバッテリーチェック機能が搭載されています。
使用する前に、バッテリーのチェックをするようにしてくださいね。

■ 穴を開けられるサイズ

▪ コンクリートの場合

・ φ40mm
充電式タイプでの最大サイズは、φ40mmです。
これ以上大きい穴を開けたい場合は、ダイヤモンドコアを使用した方が良いと思います。

■ 回転数と打撃回数

・ 回転数
680~520回転数(回/分)
一分間で回転する回転数です。

・ 打撃回数
1050~5700回
一分間で打撃する回数です。

大きなサイズが開けられるタイプは、回転数が遅く、打撃回数が多い。
小さなサイズしか開けられないタイプは、回転数が多く、打撃回数が少ない。

■ SDSシャンク

ハンマードリルに差し込む部分は、SDSシャンクと呼ばれるタイプになっています。
インパクトドライバみたいにビット交換式のようなイメージです。

ただし、ビットの代わりにSDSシャンクになっていますのでSDSシャンクタイプ用のキリ先を使用してくださいね。

SDSシャンクも、通常のキリ先が付けられる、SDSタイプのドリルチャックも販売されています。

ハンマードリルを検討されている方は、ドリルチャックも一緒に検討しておいてくださいね。

■ サイズと重さ

・ 長さ 246mm~566mm
・ 幅  64mm~97mm
・ 高さ 200mm~272mm
・ 重さ 1.7kg~7.5kg

大きなサイズ程パワーがありますが、重くなるので取り扱いが大変になります。

 

充電式ハンマードリルのメリット・デメリット

AC100Vタイプのハンマードリルと比べてみました。

■ メリット

・ 移動が簡単
電源を準備する必要がないので、移動が簡単です。

・ 作業性がいい。
充電式タイプなので作業性はバツグンです。
天井裏に追加でアンカー等を打ち込む場合でも、苦にならずに持ち運びできると思います。

■ デメリット

・ パワーが少ない。
電源タイプと比べると力が弱いです。
充電式で18Vタイプだと、φ24mm
AC100Vタイプだと、φ52mm
約2倍近い穴が開けられます。

・ 高価。
充電式は高いです。
18Vのタイプでは、10万円超えるタイプがあり、36Vタイプだと20万円超えるタイプもあります。
AC100Vタイプでは、ほとんどの種類は10万円超えるタイプは少ないです。
36Vタイプは中々手が出せそうにありませんね。

 

充電式ハンマードリルの使い方

■ コンクリートの天井に3分のアンカーボルトを取付ける場合

① 墨を出す。
アンカーボルトを打ち込む場所に印を付けます。
図面を見ながら間違いないように墨を出してくださいね。

② ハンマードリルにコンクリートキリを装着
3分のアンカーボルトは、φ12.7mmのキリ先で下穴を開けます。
φ12.7mmのキリ先を選んでくださいね。

③ キリ先に印を付ける。
3分の一般的なアンカーボルトは40mmです。
今では、30mmのショートアンカーと呼ばれるタイプを使用する事が多いです。なので、30mmの所にビニルテープを巻き打ち込む深さの印を付けます。

④ 穴を開ける。
ハンマードリルを押しあてて、下穴を開けます。
キリ先に印を付けた部分まで、入るまで穴を開けます。

⑤ アンカーを穴に入れる。
手で入れ、もし手で入らなければ、ハンマーで軽く叩き込みます。
入らない場合は、サイズが違っている可能性があるので、アンカーとキリ先を確認してください。

⑥ キリ先を、打ち込み棒に付け替える。

⑦ 打ち込み棒をアンカーに入れ固定する。
アンカーは内部のピンを打ち込むと抜けない構造になっています。
打ち込み棒で確実に固定してくださいね。

以上、アンカーボルトを取付ける方法でした。

天井面に穴を開ける時は、コンクリートのクズが顔や体にかかってしまいます。
防塵マスクや保護メガネをすることをオススメします。

■ ワンポイントアドバイス

コンクリートにアンカーボルトを打ち込む時に、鉄筋にあたる事があります。

ひと昔前までは、アンカーと言えば40mmの長さが一般的だったので、よく鉄筋にあたっていました。
その場合には、穴を開けなおす必要があります。

もしあなたが穴を開けなおすなら、どの方向に開けなおしますか?

① 右?
② 左?
③ 上?
④ 下?

何処にしますか?

正解は!

斜め方向です。

鉄筋は上下左右に配列されています。
もし穴を開けなおす場合に、上下左右に開けなおしても、鉄筋にあたる可能性は高いです。
なので、少しでもあたらないようにする為には、斜め方向に開けなおすのが良いと思います。

100%あたらないとは言えませんが、高確率で鉄筋にあたらなくなりますよ。
もしそのような機会があったら試してみてくださいね。

 

私のオススメ工具

■ 18Vタイプ

■ 36Vタイプ

 

まとめ

今回はハンマードリルを紹介しました。

コンクリートに穴を開ける時にはハンマードリルが便利です。
振動ドライバドリルよりも叩くのが大きいので、早く穴を開ける事ができます。

私は電気工事をしているので、電磁工事士も目線から言うと、使用頻度が高い作業は、照明器具のアンカー打ちだと思います。

アンカーのサイズは3分が一般的で、職種に関係なく、このサイズを使用されるのが多いです。

ハンマードリルでの理想は、違うタイプの2種類のハンマードリルを持つ事をオススメします。

① 軽いタイプの充電式タイプ
② トルクの大きいAC電源タイプ

上記、2種類のハンマードリルがあれば理想だと思います。

検討してみてはいかがでしょうか。




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