高速カッターの種類と使い方! なんでも切断

shindaiwa 高速カッター




こんにちは、長島です。

今回は『高速カッター』を紹介します。

金属など硬い物を切断する時に便利な切断工具です。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

高速カッターとは

大型の切断機です。

メーカーのカタログには切断機と表示していますが、高速カッターと言う方が一般的です。
私も高速カッターと呼んでいます。

高速カッターはディスクグラインダと同様に、丸い砥石を利用して切断する工具です。
金属を切断する場合は火花が出るので、火花が飛び散らないように衝立をしてから使用するのが多いです。

高速カッターは床に置いて使用するのが多いです。

 

高速カッターの種類

■ メーカー

・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ RYOBI(京セラ インダストリアルツールズ株式会社)
・ shinsaiwa(新ダイワ工業株式会社)

他にもあると思いますが、高速カッターを販売している代表的なメーカーを記載しています。

私の周囲はHiKOKI(旧日立工機)を使用している方が多いです。

■ 電源方式

▪ AC電源式

・ 単相 AC100V
・ 単相 AC200V
・ 三相 AC200V

▪ 充電式

・ 36V(18V+18V)

今まではAC電源式が主流でしたが、最近では充電式の36Vタイプ(18V+18V)が販売されています。

今でも単相100Vを使用している方が多いのですが、工場等で大きな鋼材を切断する場所では、三相200Vタイプを使用している所もあります。

建築現場では単相100Vタイプが主流です。

■ サイズと重さ

▪ 単相100Vタイプ

・ 縦 - 約500mm
・ 横 - 約280mm
・ 高さ - 約600mm
・ 重さ - 約16kg

メーカーや種類によっても異なりますが、単相100Vタイプだと上記の表示サイズが多いです。

▪ 三相200Vタイプ

・ 縦 - 583mm
・ 横 - 370mm
・ 高さ - 965mm
・ 重さ - 84kg

サイズ的には一回り大きくなるだけですが、重量が5倍近くになってしまいます。
簡単には動かせないので、購入を検討されている方は、購入する前に置く場所を決めておいた方がよいと思いますよ。

■ 回転速度

・ 2290~4400回/分
三相200Vタイプは少し遅めの2290回/分
単相100Vタイプだと、少し早めの約4000回/分

回転数はあまり気にしなくても良いと思いますが、大きなタイプほど回転数が遅くなります。

■ 切断角度

・ 90度(0度)
・ 45度

メーカーによって表示が違うので、90度と0度の二つを記載していますが、両方とも同じ角度です。
通常、切断する場合は90度が一般的です。

切断面に角度を付けたい場合は、台座の角度を調整する事で、お好きな角度に切断する事ができます。

Lアングルや水道管等を、加工したい場合に使用します。

■ 切断サイズ

・ 丸パイプ
φ100mm~φ120mm

・ Lアングル
70mm×70mm~130mm×130mm

切断イズはメーカーや種類によって変化します。
大きなサイズほど切断できるサイズも大きくなります。
しかし大きくなればなるほど、重量も重くなるので、検討が必要かと思われます。

切断したいサイズで選ぶのが良いと思います。

■ カーボンブラシ

高速カッターはカーボンブラシが必要です。
カーボンが減ってしまうと、急に動かなくなる場合がありますので、予備のカーボンブラシを持っておくことをオススメします。

充電式タイプはブラシレスモーターを採用しているので、カーボンブラシは不要です。
カーボンが減ることを気にする必要はありませんよ。

■ 特別教育

高速カッターの刃を交換する時には、特別教育の自由研削用といしが必要です。

ディスクグラインダやベビーサンダ、高速カッター等の砥石を交換、叉は試運転ができる特別教育受講する事でもらえる資格です。

高速カッターを使用される方は受講してくださいね。

・ 自由研削といしに関する記事はこちら
自由研削用といしの取替え等の業務に係る特別教育(自由研削用といし)

 

高速カッターのメリット・デメリット

バンドソーと比べてみました。

■ メリット

・ 安価。
高速カッターの方が安いです。
AC100タイプのバンドソーは安いタイプでも12万円はしますが、高速カッターだと3万円くらいで購入できます。

・ 研磨もできる。
バンドソーはバンドで切断しますが、高速カッターは砥石で切断します。
刃が砥石なので、切断の他にも研磨する事も可能です。

・ 刃が折れにくい。
バンドソーよりも刃は折れにくいです。
Lアングルを斜めに切断する場合は、気を付けないと折れる事もありますが、パイプ等を切断する場合はあまり折れません。

■ デメリット

・ 火花が出る。
砥石で切断するので、金属を切断する場合は火花が出ます。
高速カッターを使用する前方に可燃物を置かないようにするか、前方に養生するようにしてください。

最近では衝立をしていないと使用できない現場もあります。
衝立は準備しておいた方が良さそうです。

 

高速カッターの使い方

■ 配管を切断する場合

① 電源を確保する。
充電式タイプは不要です。

② 配管に印を付ける。

③ 配管を固定する。
黄色のハンドルを回転させて固定します。

shindaiwa 高速カッター 配管固定

④ 切断する。
トリガーを引くと刃が回転します。

shindaiwa 高速カッター トリガー

⑤ 固定した配管を外す。

以上、配管を切断する手順でした。

使い方はとても簡単です。
トリガーを引いた時にだけ動きます。

■ 回転を固定する場合

研磨する場合はトリガーを固定する事で、手を離す事もできます。

shindaiwa 高速カッター トリガー固定

黄色で囲ったトリガーを引きながら、赤色で囲った部分の押すと回転が固定されロックします。
解除する時は、もう一度トリガーを引くとロックが解除されます。

 

私のオススメ工具

 AC100Vタイプ

■ 充電式タイプ

まとめ

今回は高速カッターを紹介しました。

金属を切断・研磨する場合にはとても便利です。
切断したいサイズに合わせて選ぶと良いですよ。

使用する際は注意が必要です。

金属も切断できるほどなので、指なんて簡単に切断してしまいます。
回転している刃に指や腕を近づけないように注意してくださいね。

 

■ 合わせて読みたい関連記事

・ バンドソーに関する記事はこちら
充電式バンドソーの種類と使い方! 切断面が綺麗で切粉が飛散しない

・ディスクグラインダに関する記事はこちら
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・ 自由研削といしに関する記事はこちら
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