電動式鉄筋カッタの種類と使い方! 鉄筋を一発切断

Makita 電動鉄筋カッタ SC161




こんにちは、長島です。

今回は『電動式鉄筋カッタ』を紹介します。

鉄筋を切断する工具です

鉄筋カッタには充電式、電動式、手動式(油圧式も含む)の3種類があります。

今回は電動式の鉄筋カッタを紹介します。

電動式鉄筋カッタを選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

電動式鉄筋カッタとは

鉄筋を切断する工具で、AC100Vを電源としています。

コードの長さが2.5m・5mくらいしかないので、延長コードと一緒にご使用ください。

鉄筋カッタは、コンクリート構造の建物で使用しています。

出典元:amazon

コンクリート構造の建物は

① 鉄筋を組む
② 型枠で形を作る。
③ コンクリートを流す。
④ 型枠をばらす。

この手順でできています。

鉄筋カッタは、①鉄筋を組む時に使用されています。

鉄筋カッタは、窓の開口やスリーブで抜いた場所の開口補強で、鉄筋を切る時に使用されています。

主に使用するのは鉄筋屋さんだと思います。

 

電動鉄筋カッタの種類

■ メーカー

・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ IKURA TOOLS(育良精機株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)

他にも沢山あると思いますが、電動鉄筋カッタを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ 電源

・ AC100V

電源はAC100Vが必要です。

現場には外部足場に仮設ボックスが装備されていると思うので、仮設ボックスから延長コード等を利用して電源を準備してください。

■ カーボンブラシ

・ あり

全ての電動式鉄筋カッタで、カーボンブラシが必要です。

カーボンブラシが擦り減ってしまうと動かなくなってしまいますので、予備のカーボンブラシがあると安心です。

必ず準備するようにしてくださいね。

■ 切断能力

・ 3mm~13mm
・ 3mm~16mm
・ 3mm~19mm
・ 3mm~25mm

切断できる鉄筋のサイズです。

メーカーによって多少の違いがあると思いますが、概ねこのサイズが多いです。

最大で25mmの鉄筋が切断できます。

鉄筋で一番利用されているのが、3分筋(約9.5mm)と、4分筋(約12mm)の鉄筋です。

よく利用されているのがこの3分筋と4分筋なので、最低でも4分筋が切断できるタイプがいいです。

全てのタイプで4分筋以上の鉄筋が切断できるよになっています。

太いサイズの鉄筋が切断できた方が便利ですが、太いサイズが切断できる電動鉄筋カッタは重くなります。

移動するのが大変になってくるので、そのあたりを考慮して選んでくださいね。

鉄筋屋さんは太いサイズの鉄筋を切断すると思うので、最大の25mmまでがよいと思いますが、電気屋さんや設備屋さんは3分筋か4分筋くらいしか切断しないと思います。

もし購入を検討されるなら16mmまでのサイズで十分だと思いますよ。

■ ヘッド回転角

・ 0°(固定式)

充電式鉄筋カッタは、ヘッドが回転していましたが、電動式になるとヘッドが回転しません。

固定式になっています。

 切断スピード

・ 1.2秒~6.2秒

1カットする時間です。

カットする時間が短いほど作業スピードが早いですが、5秒くらしか変わらないのであまり気にしなくてもよいのかと思っています。

■ サイズと重さ

・ 長さ:375mm~492mm
・ 高さ:148mm~245mm
・ 重さ:6.2kg~15.8kg

切断できるサイズが太くなればなるほど、本体のサイズが大きくもなり重くもなります。

本体のサイズで選ぶよりも、切断できる能力で選んでくださいね。

 

電動鉄筋カッタのメリット・デメリット

充電式鉄筋カッタと比べてみました。

■ メリット

・ 切断できるサイズが太い。
充電式よりも太い鉄筋が切断できます。

■ デメリット

・ 電源の準備が必要。
AC100の電源が必要です。

・ ヘッドが回転しない。
固定式になっているので、ヘッドが回転しません。

以上、メリット・デメリットでした。

電動式の鉄筋カッタで最大のメリットが、太いサイズが切断できることだと思います。

25mmの主筋でも切断できるのは便利ですよね。

 

電動鉄筋カッタの使い方

HiKOKI(旧日立工機) 鉄筋カッタ CF13

で説明したいと思います。

■ 各部の名称

HiKOKI 鉄筋カッタ CF 13 各部の名称
出典元:工機ホールディングス株式会社


■ 使い方

① 鉄筋にあてる。
鉄筋をカッタブロックの間に深くはさみます。

HiKOKI 鉄筋カッタ CF 13 使い方① 通常の切断方法
出典元:工機ホールディングス株式会社


② スイッチを入れる。
スイッチを入れるとピストンが前進し鉄筋を切断します。

HiKOKI 鉄筋カッタ CF 13 使い方② ピストン
出典元:工機ホールディングス株式会社


③ スイッチを切る。
ピストンが最後まで届いたらスイッチを切ります。
ピストンが戻っている状態でスイッチを入れても動きません。

■ カッタブロックの交換

HiKOKI 鉄筋カッタ CF 13 カッタブロック交換①
出典元:工機ホールディングス株式会社



① カッタブロックをはずす。
付属の六角棒スパナ(M5)で緩めて取りはずします。

② 掃除する。
ハウジングとスピンドルに付着しているゴミを拭き取ります。

③ カッタブロックを取付ける。
ハウジングとスピンドルの取付け穴にカッタブロックのネジ穴を合わせて取付けます。

■ プロテクタの交換

HiKOKI 鉄筋カッタ CF 13 プロテクタ
出典元:工機ホールディングス株式会社


① 六角穴付ボルトを緩める。
ハウジング先端部の六角穴付ボルトを緩めます。

② プロテクタをはずす。
プロテクタをスピンドル側に引いてハウジングからはずします。

③ ハウジングを掃除する。
ハウジングに付着しているゴミを拭き取ります。

④ プロテクタを取付ける。
刻印側を上にして取付けます。
六角穴付ボルトを六角棒スパナで十分に締付けてください。

■ 油圧オイルの補充

① 鉄筋を噛み込ませる。
不要な鉄筋を軽く噛み込ませます。

HiKOKI 鉄筋カッタ CF 13 オイル補充①
出典元:工機ホールディングス株式会社


② 切断途中でスイッチを切る。
ピストンに圧をかけた状態で止めます。

③ オイルプラグをはずす。
オイルプラグを上向きにしてはずします。

HiKOKI 鉄筋カッタ CF 13 オイル補充②
出典元:工機ホールディングス株式会社


④ オイルを補充する。
注入口まで入れます。

⑤ オイルプラグを締める。

⑥ スイッチを入れ切断する。
途中で止めていた切断を再開し、切断します。

⑦ 2~3回程度繰り返す。
①~⑥の工程を繰り返します。

⑧ オイルプラグを増し締め確認する。
十分に締付けているか確認します。

■ 注意する事

・ カーボンブラシの予備を持っておく。
カーボンブラシが擦り減ってしまうと動かなくなってしまいますので、予備のカーボンブラシがあると安心です。
必ず準備するようにしましょうね。

・ 点検整備する時には、電源を抜いて作業する。
電源に差したまま点検すると、スイッチが入った場合急に動き出します。
必ず電源から抜いて作業するようにしてくださいね。

以上、電動鉄筋カッタの使い方でした。

メーカーや機種によって多少の違いがあると思いますが、概ね同じだと思います。

参考になれば幸いです。

 

私のオススメ工具

各メーカーでのオススメを記載しています。

参考にしてくださいね。

 

まとめ

今回は電動鉄筋カッタを紹介しました。

鉄筋を切断する時に便利な工具です。

充電式よりも太いサイズの鉄筋が切断できます。

検討してみてはいかがでしょうか。

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