差し金の種類と使い方! 直角に印をつけるのが簡単・便利

シンワ差し金 サンデーカーペンター黒色 12416




こんにちは、長島です。

今回は『差し金』を紹介します。

木材等に直角をけがく時には、とても便利な工具です。

差し金を選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

差し金とは

木や鉄板などに寸法を取り、けがく工具です。

直角に線をけがく時に便利です。

出典元:amazon

L型になっており端面に差し金を押しあてて、けがきます。

大工さんや、内装屋さんがよく使用されていますよ。

▪ けがくとは

線を引いたり、印を付けたりする事を言います。

 

差し金の種類

■ メーカー

・ SK(新潟精器株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
・ シンワ(シンワ株式会社)

他にもあると思いますが、差し金を販売している代表的なメーカーを記載しています。

シンワの差し金を使用しているのをよく見かけます。
私もシンワの差し金を使用しています。

■ 種類

▪ 曲尺

シンワ 差し金 サンデーカーペンター黒色 12416

シンワ差し金 サンデーカーペンター黒色 12416

上記の曲尺は、長枝が30㎝、短枝が15㎝の物です。

私の周囲は、長枝が50㎝、短枝が25㎝を使用している人が多いように感じます。

▪ 直尺

シンワ 直尺 ピックアップスケール 13131

シンワ 直尺 ピックアップスケール 13131

上記の写真は直尺で、長さが15㎝しかない短い直尺です。

細かい寸法を出すときには、とても使いやすいです。

大きく分けると、上記2種類に分かれます。

曲尺 = 差し金のイメージだと思っています。

私は電気工事をしているのですが、常時使ってはいません。

分電盤、制御盤、プルボックスを加工する場合の寸法出しに使用するくらいです。

寸法を出した後、すぐに直線をけがけるので、コンベックスで寸法出しするよりも、スピーディーにできると思います。

1Mを超える長さの寸法出しは無理なので、コンベックスと併用して使用されてくださいね。

他にも自宅のDIYで使用しています。

■ 材質

・ ステンレス製 シルバー仕上げ
・ ステンレス製 白色塗装
・ ステンレス製 黒色塗装

上記、3種類があります。

一番使用されているのは、シルバー仕上げされたタイプです。

他にも白でハードコーティングされた差し金や、黒でコーティングされた差し金もあります。

見やすい色を選んでくださいね。

■ 目盛の表示

・ 外目盛
・ 内目盛

上記、2種類があります。

差し金には外目盛は必ずありますが、内目盛は種類によって、あったりなかったりします。

私は内目盛はあったほうが使いやすいので、内目盛があるタイプを選んでいます。

使いやすいタイプを選んでくださいね。

■ 内目盛の基点

▪ 目盛の基点とは

内目盛の基点が内なのか、外なのかを示している基準点です。

・ 内側基点
差し金の内側を基点にした差し金です。

・ 外側基点
内側の表示が、外側と同じ表示をしている差し金です。

上記、2種類があります。

外側基点の差し金が多いです。

内側基点の差し金は、外側と内側に違う目盛表示があるので、差し金の幅が広くなっています。

■ 目盛の段数

・ 4段目盛
・ 5段目盛
・ 6段目盛
・ 7段目盛
・ 8段目盛

上記、5種類があります。

なんのこと?って、感じですよね。

目盛を配置している違いによって分けられています。

リストのまとめてみました。

下記のようになります。

表示リスト

このように分かれています。

● の印がある所は、目盛の表示があります。

段数が少ないと文字が大きく表示されているので見やすく、段数が多いと使用幅は広がりますが、少し見にくくなります。

目盛の表示は、少ないより多い方がいいですよね。

差し金の何処をあてても表示してあると、作業効率も上がると思います。

私は8段目盛をオススメします。

■ 目盛表示

・ cm(センチメートル) 
・ 尺
・ cm/尺
・ ツーバイフォー

上記、4種類があります。

使用頻度が高い目盛は、センチ表示です。

尺表示やツーバイフォー表示の差し金は、大工さんしか使用しないと思うので、センチ表示している差し金が良いと思います。

■ JIS規格

・ あるタイプ
・ ないタイプ

上記、2種類があります。

cm(センチメートル)表示している差し金には、JIS表示があります。

尺表示している差し金はJIS規格ではないので、JIS表示がありません。

■ 長さ

▪ センチ表示

差し金 センチ表示

上記リストのように、差し金の長さは、長枝に対して、短枝は1/2になっている物が多いです。

現場でよく見かけるのは、長枝が50cmのタイプです。

▪ 尺表示

差し金 尺表示

私は尺表示の差し金を使用した事がありません。

大工さんしか使用しない、差し金だと思っています。

現場で見かけるのは長い方が50cmのタイプか30cmのタイプです。

私が持っているのは30cmの差し金で、比較的短い差し金を使用しています。

■ 差し金の形状

① 中央がくぼみ、外側が薄くテーパーになっているもの
② テーパー
③ 平らなもの

差し金の形状には、3種類があります。

①は外側が少し浮いているので、墨付け作業をする時に、にじまないような構造になっていて、中央がくぼんでいる事で、親指で押さえやすい形になっている事です。

墨を使う人はこの形状のものが良いと思います。

墨以外のものでけがく人は、どのタイプを使用しても問題ないので、あまり気にしないで良いと思います。

■ マグネット機能

・ あり
・ なし

一般的な差し金にはマグネット機能はありません。

しかし、金属にもくっつけられる、マグネット機能を搭載した差し金も販売されているので、検討しても良いかも知れませんね。

 

差し金の使い方

木材に印を付ける場合

① 木に差し金をあてます。

差し金 墨出し-1

② 10㎝の所に印を付けます。
鉛筆か、0.9mmシャープペンシルがいいですよ。

差し金 墨出し-2

③ 印を付けた所に差し金をあてます。

差し金 墨出し-3

④ 差し金に沿って、線を引きます。

差し金 墨出し-4

⑤ 線を引いた所です。

差し金 墨出し-5

⑥ 側面にも線を引きます。
他の面にも印を付けたい場合は、差し金を90度ずらして印を付ける事ができますよ。

差し金 墨出し-6

⑦ 側面に線を引いた所。

差し金 墨出し-8

以上、差し金の使い方でした。

これを繰り返すと、周囲をグルリと印を付けられます。

 

差し金のメリット・デメリット

内側基点と外側基点を比べてみました。

■ 内側基点

▪ メリット

・ そのまま読める。
外側も内側も基点が違うので、目盛がそのまま読むことができます。
印を付ける時に、そのまま読めるのは便利だと思います。

▪ デメリット

・ 幅が広くなる。
外側基点のタイプより5mmは広くなります。
外側基点は15mmに対して、内側基点は20mmもあります。

・ 表示が見にくい。
外側の目盛と内側の目盛が2種類表示されるので、目盛が見にくくなります。

■ 外側基点

▪ メリット

・ 見やすい。
内側基点は、外側と内側の2種類を表示していますが、外側基点の差し金だと、外側の表示しかしていないので、見やすいです。

▪ デメリット

・ そのまま読めない。
内側に引っ掛けて使用する場合、差し金の幅を考慮した長さを読む事が必要です。
例えば、50mmで印を付けたい場合は、外側基点の差し金の幅が15mmなので、15mmプラスした65mmの所で印を付ける必要があります。

 

差し金を使用する時は、けがきたいものに引っ掛けて使用する事が多いので、内側基点が使用頻度は高いと思います。

私は内側基点をオススメします。

私のオススメ工具

■ 内側基点

まとめ

今回は差し金を紹介しました。

百均などでもたまに見かけますが、オススメできません。

購入を検討されている人は、金物屋さんかホームセンターで購入することをオススメします。

差し金によく似たもので、スコヤと呼ばれるものもあります。

差し金より短く、長くても150mmくらいしかありません。

鉄骨やLアングルなどに寸法をけがく時に便利です。

長さが短いと取り回しは簡単ですよ。

差し金もスコヤも直角(90度)スコヤは45度など決まった寸法をけがくものです。

ミリ単位で寸法がけがけるので、DIYをする時など、1本あると便利ですよ。

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