電子下地材探知器の種類と使い方! センサーを利用して下地を探す

KDS 電子下地探知機 DS-120




こんにちは長島です。

今回は『電子下地材探知器』を紹介します。
針式下地材探知器と同様に、壁裏の下地を探す工具です。
下地を探す他にも金属類を探したり、電気の通電も確認できるタイプがあります。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

電子下地材探知器とは

間仕切りの下地を探す工具です。
センサーを利用して下地を探しています。

間仕切りを探す他にも、鉄筋、鉄骨、鉄パイプを探す事もできるタイプもあります。
他にも、検電機能を搭載した電子下地材探知機があります。

呼び方は様々で、壁裏キャッチや下地センサーと呼ばれています。
メーカー表示がイロイロあるせいかも知れませんね。
私は下地センサーと呼んでいます。

 

電子下地材探知器の種類

■ メーカー

・ KDS(ムラテックKDS株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
・ シンワ(シンワ測定株式会社)

他にも沢山あると思いますが、電子下地材探知器を販売している代表的なメーカーを記載しています。

個人的には持っていませんが、知り合いは使っています。

■ 電子下地材探知器の仕組み

シンワ 下地センサーしくみ
https://www.shinwasokutei.co.jp/products/78575/

・ 静電容量の変化を検知しています。
下地センサーは内部に組み込まれた電極①(叉は①’)と電極②の間に物体(壁より密度の高い物)が入った時の各電極における静電容量の変化を検知しています。

・静電容量の概念
2枚の電極に直流電流を流すことで片方の電極に蓄えられる電荷の量を静電容量といい、この電極に物体が近づくと静電容量が変化します。

出典元:シンワ株式会社

 

■ 感知できるもの

・ 間柱 - 木、スタッド(軽量間仕切り)
・ 金属 - 鉄骨、鉄筋
・ 鉄パイプ - 金属配管
・ 検電 - 電線(活線のみ)

間柱を調べる事は、一部を除きすべてのタイプで使用できますが、金属類や検電機能はメーカーや種類によって使用できないタイプもあります。

感知したい物を検討してから選んでくださいね。

検電機能があるのはKDSの2種類だけです。
壁裏に電線が入っている位置を確かめられる機能は便利だと思います。
しかし価格がグッとあがりますので、予算と照らし合わせながら検討してくださいね。

▪ 検電機能付き電子下地材探知器

検電機能付きの電子下地材探知機は2種類しかないので、分かりやすいように紹介しておきます。

ムラテックKDS DS-120 デジタルセンサー120 DS120 ムラテックKDS デジタルセンサー100 DS-100

■ 感知(測定)できる深さ

・ 間柱 - 19mm~38mm
・ 金属 - 40mm~120mm
・ アルミ・ステンレス - 80mm
・ 検電 - 50mm

メーカーやタイプによって感知できる範囲があります。
上記、4つの中では、間柱を深い所まで感知できるタイプが、使用頻度が高いと思います。
間柱を深くまで測定できるタイプがオススメです。

■ 使用できる場所

・ 石膏ボード
・ ケイカル板
・ コンパネ
・ コンクリート(一部のタイプのみです。)

石膏ボード、ケイカル板、コンパネは全てのタイプで使用できます。
しかしコンクリート部分で使用できるのは、1種類だけです。

▪ コンクリート部分で金属を調べる電子下地材探知器

KDSの上記で紹介した2種類とシンワの下地センサー EXがあります。

シンワ測定 下地センサー EX 78657

■ サイズ(縦×横×厚さ)

・ 縦  136mm~200mm
・ 横  56mm~86mm
・ 厚み 35mm~45mm
・ 重さ 101g~270g

エアコンのリモコンより一回り大きいくらいの大きさです。
精密機器になるので取り扱いには注意してくださいね。

 

電子下地材探知器のメリット・デメリット

針タイプの針式下地材探知器と比べてみました。

■ メリット

・ クロスに傷をつけなくても調べられる。
針を刺さないので、クロスに穴を開ける事はありません。

・ 間柱以外にも調べられる。
タイプにもよりますが、金属類や検電もできるタイプがあります。
壁裏の配管や、電線(活線のみ)を調べられるのは便利だと思います。

■ デメリット

・ ビスやタッカーにも反応する。
周辺に金属類があると誤感知する可能性があります。
使い慣れれば誤感知しているか、していないか区別がついてくると思いますよ。

 

電子下地材探知器の使い方

■ 軽量間仕切りで、スタッドを探す場合

軽量間仕切りでは、間柱の事をスタッドといいます。
スタッドを探す手順を説明します。

① 本体の電源を入れる。
感度は標準にします。

② 本体を石膏ボードにあてます。

③ 石膏ボードにあてたまま横にスライドさせます。

④ センサーが感知した場所に印を付けます。

⑤ 横にスライドさせます。
スタッドを感知したままになっているので、センサーは感知したままになっていると思います。

⑥ 感知しなくなった場所に印を付けます。

⑦ 反対側からも同様して確認します。

以上、電子下地材探知機の使い方でした。

クロスが貼られていて印が付けられない場合は、マスキングテープを貼った上に印を付けてください。
マスキングテープだと、クロスを痛めないで剥がす事ができますよ。
石膏ボード1枚貼りだと、感度の調整は標準で良いと思います。

しかし、2枚貼りになると感度が弱くなってくると思います。
感度が弱いと感じたら、高感度にすると感度が強くなりますよ。

注意

最初から高感度での使用は止めてください。
最初は標準感度から確認し、感度が弱いと感じたら、高感度にするようにしてください。
標準感度から高感度にした方が、間違いが少ないと思います。

 

私のオススメ工具

 

まとめ

今回は電子下地材探知器を紹介しました。

電子下地材探知機はセンサーを利用した探知機です。
間柱と呼ばれる下地材を探す探知機です。

デジタルタイプなので、間柱以外にも壁裏に入っている配管や、鉄筋、鉄骨を探せるタイプもありますよ。

KDSのデジタルセンサー120は、間柱や金属以外にも電気を検電できるタイプもあります。

機能が多いのは有難いですが、その分価格が高くなってしまいます。
予算と相談しながらどのタイプにするか検討してくださいね。

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・ 針式下地材探知器に関する記事はこちら
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