テーパードリルの種類と使い方! 穴のサイズを自由に広げられる

MAREL テーパードリル MSB-1




こんにちは、長島です。

今回は『テーパードリル』を紹介します。
穴のサイズを自由に広げる事ができるドリルです。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

テーパードリルとは

穴のサイズを広げる事ができるドリルです。

下穴がない状態でもあける事ができると思いますが、下穴を開けてから使用すると長持ちすると思います。

MAREL テーパードリル MSB-1
出典元:株式会社マーベル

ステップドリルとは違い段差がないので、広げたい場所まで自由に広げる事ができます。

テーパードリルの種類

■ メーカー

・ MARVEL(株式会社マーベル)

他にもあるのかも知れませんが、私はMARVELのテーパードリルしか知りません。

■ 刃先形状

正面から見た形状です。

MAREL テーパードリル 刃先形状
出典元:株式会社マーベル

■ テーパードリルのサイズ

・ MSB-0 3mm~14mm
・ MSB-1 6mm~20mm
・ MSB-2 16mm~30.5mm

上記、3種類があります。

 切断能力

MAREL テーパードリル 切断能力

■ 取付けタイプと取付け径

・ MSB-0 6.5mm
・ MSB-1 10mm
・ MSB-2 10mm

MAREL テーパードリル シャンク形状
出典元:株式会社マーベル

上記、2種類で丸いタイプしかありません。

ステップドリルは六角タイプがあるのですが、テーパードリルにはないみたいですね。

ドライバドリルに装着して使用してください。
ドライバドリルを持っていない方には、6.35mmのドリルチャックを使用するとインパクトドライバに装着させる事も可能です。

あまりオススメできませんが・・・

■ 回転数

・ MSB-0 400~600rpm
・ MSB-1 200~600rpm
・ MSB-2 150~400rpm

テーパードリルを使用する時の回転数です。

大きなサイズほど回転数を落として使用するようにしてください。
特にステンレスなど硬い素材をあける場合には、回転数が遅い方が長持ちします。
安い工具ではないので大事に使いましょうね。

テーパードリルのメリット・デメリット

ステップドリルと比べてみました。

■ メリット

・ 穴のサイズが自由に調整できる。
段がないので、自由に穴の調整ができます。

■ デメリット

・ インパクトドライバに装着できない。
丸型のシャンクなのでインパクトドライバにそのままでは装着できません。
どうしてもインパクトで使用したい場合はドリルチャックを使うと装着する事が可能です。
しかし、インパクトドライバは叩きながら回転する電動工具なので、テーパードリルが傷んでしまう可能性があります。
あまりオススメする事ができません。
ドライバドリルで使用されることをオススメします。

・ 穴を開ける時に注意が必要。
テーパードリルはステップドリルとは違い目盛がありません。
刃先をよくみておかないと穴が大きくなってしまう可能性があります。
くれぐれもご注意ください。

 

テーパードリルの使い方

① 印を付ける。
穴をあけたい場合に印を付けます。

② 下穴をあける。
テーパードリルのサイズにあう下穴をあけてください。

③ テーパードリルをドライバドリルに取付ける。
テーパードリルドリルは丸シャンクタイプなのでドライバドリルにしか装着できません。

④ 穴を広げる。
ステップドリルみたいに段差がないので、テーパードリルを使用する場合には、穴が大きくならないように注意してくださいね。

以上、テーパードリルの使い方でした。

テーパードリルは穴を広げる時に便利な工具です。

盤やプルボックス等で機器の取付け穴が小さかったり微調整したい場合に有効だと思います。

■ あると便利なもの

金属に穴をあける時に便利なのがカッティングペーストです。

刃先に少量塗布するだけで、切れ味がよくなり、ドリルが焼けてしまう事も防止ででます。

特にステンレスに使用すると効果的です。

・ ペーストタイプ

DENSAN カッティングペーストチューブタイプ CP100D
出典元:ジェフコム株式会社

チューブに入っている時はペースト状ですが、ドリルで使用する時には、ドリルが回転する熱で液状ヘと変化します。

使用する場合には、ドリル等の回転を停止させてから塗布するようにしてくださいね。

鉄工ドリル、ステップドリル、フリードリル等に最適

・ スプレータイプ

DENSAN カッティングペーストスプレータイプ CP-220S
出典元:ジェフコム株式会社

スプレー缶の中に入ったタイプです。

スプレー缶ですので、ドリルを回転させたまま塗布する事も可能になっています。

・ カッティングペーストの塗り方

DENSAN カッティングペーストチューブタイプ 塗布
出典元:ジェフコム株式会社

上記、写真のように、直にドリルに塗布して使用するか、穴をあけたい場所に直接塗布し使用する場合の2パターンがあります。

DENSANのカッティングペーストでは、写真のようにドリルに直接塗布する方法なっています。

カッティングペーストは、刃先を守り、穴があけやすくするための材料なので、直接塗った方が効果的なのかも知れませんね。

 

私のオススメ工具

まとめ

今回はテーパードリルを紹介しました。

ステップドリルとは違い段差がないので、広げたい場所まで自由に広げる事ができます。

取付け穴が小さかったり、微調整したい場合に便利だと思います。

検討してみてはいかがでしょうか。

 

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