こんにちは、長島です。
今回は『充電式のボード用ドライバ』を紹介します。
間仕切りや天井に石膏ボードやジプトーンを貼る時に使用する工具です。
充電式ボード用ドライバを選ぶ時の参考にしてくださいね。
ボード用ドライバとは
ボード用ビスや軽天ビスを固定する、専用の充電式工具です。
間仕切りや天井に、石膏ボードやジプトーンを貼る時に使用しています。
ボード用ドライバは、プッシュスタート方式になっているので、他の電動工具とは違い、スイッチを引いただけでは動きません。
ビットの先端に負荷がかかると回転し、負荷がなくなると停止します。
スイッチをロックさせた状態でも、クラッチがつながっていないので動きませんよ。
以前は、AC100Vタイプを使用していたみたいですが、今では充電式タイプを使用している方が多いです。
充電式だとコードがないので煩わしさがないですよね。
足場の上で作業する時には便利だと思います。
軽天屋さん主に使用されていますが、戸建ての木造をされている大工さんも使っている方も多いです。
充電式ボード用ドライバの種類
■ メーカー
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
他にもあると思いますが、充電式ボード用ドライバを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 電源
・ 14.4V
・ 18V
・ 36V
14.4V・18V・36Vの3種類あります。
HiKOKIが36V、Makitaが14.4V・18Vになっています。
HiKOKIも14.4V・18Vがありましたが、今では36Vのみになっています。
工具も日々進化していますね。
■ 締付け方式
・ プッシュドライブ方式
充電式ボード用ドライバはプッシュドライブ方式になっています。
スイッチを引いた状態で、ビットの先端に負荷がかかると回転し、負荷がなくなると停止します。
■ 締付サイズ
・ M4
・ M5
締付けられるねじのサイズは、M4とM5のサイズです
石膏ボード用のねじは、4mmが多いです。
■ カーボンブラシ
・ あり
・ なし(ブラシレスモーター)
昔のタイプはカーボンブラシが必要でしたが、今のタイプはブラシレスモーターを搭載しているタイプが多いので、カーボンブラシが不要です。
しかし全てのタイプで不要という分けではありません。
カーボンブラシが必要か不要か確認された方がよいと思います。
■ サイズと価格
・ 長さ:254mm~258mm
・ 高さ:202mm
・ 重さ:1.3kg~1.7kg
・ 価格:52,000円~62,500円
私のオススメしている工具だと
HiKOKI コードレスボード用ドライバ W 36DYA(XP) の場合
・ 長さ:254mm
・ 高さ:202mm
・ 重さ:1.7kg
・ 価格:60,900円
Makita 充電式スクリュードライバ FS600DRG の場合
・ 長さ:254mm
・ 高さ:203mm
・ 重さ:1.6kg
・ 価格:59,100円
このようになっています。
参考にしてくださいね。
■ 便利な機能
・ 先端にクッションが付いている。
ビットの先端が少ししか出ていなく、本体もクッションになっているので、ボードにあててもキズが付きません。
充電式ボード用ドライバのメリット・デメリット
AC100Vのタイプとくらべてみました。
■ メリット
・ 動きが制限されない。
充電式タイプなので動きに制限されません。
石膏ボードやジプトーンを天井に貼る時に足場板等で作業していますが、その際に邪魔だったコードがないので自由に動き回る事が可能になります。
■ デメリット
・ 重い。
AC100Vタイプが1.0kg前後に対して、充電式だと約2倍近くの1.7kgもあります。
少し重たく感じると思います。
重くなる原因の1つとしてバッテリがあります。
少しでも軽くさせたい方は、ばってりアダプタという付属品があるので、そちらを利用すれば少しですが軽くする事が可能です。
検討してみてはいかがでしょうか。
以上、メリット・デメリットでした。
参考になれば幸いです。
充電式ボード用ドライバの使い方
Makita 充電式スクリュードライバ FS600DRG で説明したいと思います。
■ 各部の名称
各メーカーや種類によって多少の違いがあると思いますが、概ねこのようになっています。
■ バッテリの取付け・取りはずし
① バッテリの取付け
本体の溝に合わせて差込みます。
赤部分が見えなくなるまで、根元まで十分に差し込んでください。
② バッテリの取りはずし
ボタンを押しながら、引き出します。
■ バッテリについて
バッテリの末尾に『B』が付いている種類には、残容量表示機能が付いています。
チェックボタンを押すとバッテリ表示ランプが残容量を数秒間表示します。
・ バッテリ残容量表示
下の写真を参考にしてくださいね。
■ ねじの締付け深さの調整
浅くする場合:A方向に回します。
深くする場合:B方向に回します。
ねじの種類に合わせて調整してください。
■ ビットの取付け取りはずし
▪ はずし方
アジャストリングをロックリングからはずします。
ペンチなどでビットをしっかりつか んで引き抜きます。
▪ 取付け方
ビットを強く押し込みます。
ビットを取り付けたら、ロックリン グを手でしっかりと押さえ、アジャ ストスリーブをロックリングの根元 まで確実に取り付けます。
■ スイッチの操作
▪ スイッチロック
スイッチは引金を引くと入り、放すと切れます。
引金を引いてからロックボタンを押し込むと、引金を放しても引金が固定され連続運転しま す。
停止させるには、もう一度引金を引いてロックボタンが戻ってから引金を放してください。
▪ プッシュドライブモード
引金をわずかに引いてから放し、 すぐにモード切り替えボタンを押すとモードインジケータが点灯しプッシュドライブモードになります。
引金を引きながら、ロックボタ ンを押し込んだ状態にします。
そのままビットをネジに押し当てるとモータが起動しビットが回転します。
■ ライト
スイッチの引金を引くと点灯し、放すと約10秒後に消灯します。
消灯状態を維持したい場合は、引金をわずかに引いてから放し、モード切り替えボタンを数秒押し続けると消灯します。
プッシュドライブモードでロックボタンを押し込んだ状態のときは、モータが停止して約60秒後に消灯します。
■ 正転逆転
A側を押すと、右回転(正転)
B側を押すと。左回転(逆転)
正逆転切り替えレバーを中間の位置にすると、スイッチの引金が引けなくなります。
■ フックの取付け
左右どちら側でも取付けられます。
■ ゴムキャップ
ゴムキャップは、キズが付きやすい材料にネジを締め付ける際に、アジャストスリーブの先端に取り付けてご使用ください。
■ ねじ締め作業
1 ネジの十字穴にビットを合わせます。
2 ネジ締めをする位置にネジの先端を当てます。
3 スイッチの引金を引きます。
4 本体を垂直に押し付けます。
▪ ゆるめ作業
1 正逆転切り替えレバーのB側を押し、左回転(逆転)にします。
2 アジャストスリーブをロックリング から取りはずします。
3 ビットの先端をネジ頭部の十字穴に合わせます。
4 本製品をしっかり押し付けながら、 スイッチの引金を引きネジをゆるめます。
■ 注意する事
・ スイッチ操作
スイッチを入れてもビットは回転しません。
ビットの先端をネジ頭部の十字穴に合わせ、押し付けるとビットが回転し、ネジを締めます。 スイッチの引金を6分以上引き続けると、停止します。
・ プッシュドライブモード
引金をロックして、約8 時間以上操作しなかった場合は、プッシュドライブモードが解除されます。
一度引金のロックを解除して引金を放し、再度引金を引くことで再起動できます。
以上、Makita 充電式スクリュードライバ FS600DRG の使い方でした。
参考になれば幸いです。
私のオススメ工具
上記、2つのタイプは、カーボンブラシが不要なブラシレスモーターを搭載しています。
カーボンブラシが不要なので、予備のカーボンブラシがいりませんよ。
まとめ
今回はボード用ドライバを紹介しました。
石膏ボードを貼る時に使用する、石膏ボード専用の充電式工具です。
インパクトドライバやドライバドリルなどは、スイッチを引くと動きますが、ボード用ドライバはスイッチを引いただけでは動きません。
プッシュスタート方式になっているので、先端に負荷がかかると動く構造になっています。
ココが最大の特徴です。
石膏ボード等のボード類を貼る時に便利な工具です。
検討してみてはいかがでしょうか。
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