こんにちは、長島です。
今回は『電動ドライバ』を紹介します。
卓上での小ネジの取付けに便利な工具です。
電動ドライバを選ぶ時の参考にしてくださいね。
電動ドライバとは
M1.2~M5までの小ネジを止めるのに、使用される工具です。
卓上での作用に向いている工具だと思っています。
電動ドライバの特徴
① 手元で選べて表示できる、回転数切替・表示機能付
② 操作性に優れた、正転・逆転切替スイッチ付
③ 高効率・メンテナンスフリーな、ブラシレスモーター搭載
④ 回して簡単!締付け力調整機構
⑤ 2段階細径グリップで、快適操作
このようなことがあげられます。
レバースタートとプッシュスタートの2種類があるので、お好みで選んでくださいね。
締付け力が調整できる機能も搭載されていますので、お好みの強さで締付ける事ができますよ。
電動ドライバの種類
■ メーカー
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
他にもあるかも知れませんが、私はHiKOKIしか知りません。
多分、HiKOKIしかない工具だと思っています。
■ 電源
・ AC100V
ご家庭のコンセントで使用できる、単相100Vのみです。
■ スタート方式
・ レバースタート
・ プッシュスタート
運転する時のスタート方式です。
レバースタートの場合は、スイッチを引いた時に動きますが、プッシュスタートの場合は、先端のビットに負荷がかかった時にだけ動き、負荷がなくなると停止します。
ボード用ドライバと同じ要領です。
押した時にだけ動くので、慣れていない時には使いづらいと感じると思います。
しかし、プッシュスタートに慣れてしまえば、スイッチを押す必要がないので、簡単だと思います。
締付トルクの設定ができる機能も搭載されています。
使用する前に調整をしておくと、設定以上の締付けはしませんよ。
■ カーボンブラシ
・ ブラシレスモーター
カーボンブラシが不要なブラシレスモーターを採用しています。
カーボンブラシが必要な工具は、予備のカーボンブラシが必要です。
自分では交換できない種類もありますが、ブラシレスモーターを搭載している工具だと、カーボンブラシが不要なのが有難いですね。
■ 締付サイズ
▪ 小ネジの場合
・ M1.2~M3.0
・ M2.0~M4.0
・ M3.0~M5.0
▪ タッピングネジの場合
・ φ1.2mm~φ3.0mm
・ φ2.0mm~φ4.0mm
・ φ3.0mm~φ5.0mm
電動ドライバは、小さな小ネジや小さなタッピングネジしか、締付ける事ができません。
次の締付トルクを見てもらうと分かりやすいと思います。
■ 締付トルク(N・m)
・ 0.05(N・m)~0.8(N・m)
・ 0.2(N・m)~2.0(N・m)
・ 0.3(N・m)~3.0(N・m)
締付けトルクです。
他の充電式工具や電動工具よりもかなり小さく、締付トルクが最大で3.0(N・m)しかありません。
精密機器などの小ネジの締付けくらいしか使用できないと思います。
建築現場では使用できない工具ですね。
■ 回転数(回/分)
・ 低速:600(回/分)、中速:900(回/分)、高速:1200(回/分)
・ 低速:500(回/分)、中速:700(回/分)、高速:900(回/分)
回転数は、低速・中速・高速の3種類で変える事ができますが、回転数も同様にあまり多くありません。
小ネジの締付け等に開発された商品だと思うので、このくらいで十分なのかも知れませんね。
■ サイズと価格
・ 長さ:251mm~285mm
・ 太さ:φ34mm~φ40mm
・ 重さ:520g~710g
・ 価格:46,000
電動ドライバのサイズと価格です。
種類としては6種類しかなく、サイズもどれもあまり変わりません。
価格なんて、全て同じ価格になっています。
電動ドライバのメリット・デメリット
電気ドリルと比べてみました。
■ メリット
・ 小さい。
とても小さな工具で軽いので、長く使用しても負担にならないと思います。
女性でも問題なく使用できると思います。
・ プッシュスタート方式がある。
電動工具では珍しい、プッシュスタート方式が搭載されているタイプもあります。
慣れるまでは少し時間がかかると思いますが、慣れてしまえば使いやすいと感じています。
■ デメリット
・ トルクが小さい。
トルクが小さいので、使用される範囲が制限されると思います。
卓上で細かい小ネジの取付けに向いていると感じます。
以上、メリット・デメリットでした。
このメリット・デメリットは、私一個人としての感想なので、他の方からしてみれば違うだと思う方もいると思います。
参考程度にしてもらえばと思います。
電動ドライバの使い方
HiKOKI 電動ドライバ WT 5GP を参考にしています。
■ 各部の名称
各部の名称はこのようになっています。
■ 使い方
① ビットを取付ける。
カラーを引っぱった状態で、ビットを入れます。
② 回転方向を合わせる。
取付ける時は、正転(L)
はずす時は、逆転(R)
③ 電源プラグをさす。
AC100Vのコンセントにさしてください。
④ スイッチを入れる。
スイッチレバーを引きます。
プッシュドライブのタイプだと、本体を押しつけた時に動き、はなすと停止します。
■ 締付け力の調整
▪ 締付け力の表示
お好みのトルクに合わせてください。
▪ 調整のしかた
① アジャストリングカバーをはずします。
ゆるむ方向に回してカバーをはずします。
② トルクを調整する。
アジャストリングを回して調整します。
締付け力の目安を参考にして調整してください。
ビットが自動的に止まりちょうどよい締付になるように調整してください。
調整した後に、中央部にあるマークが目盛の所になるように合わせてくださいね。
③ アジャストリングカバーを取付ける。
しまる方向に回してカバーを取付けます。
▪ 締付け力の目安
・ WT 3G・WT 3GP の場合
・ WT 4G・WT 4GP の場合
・ WT 5G・WT 5GP の場合
■ スプリングの交換
① アジャストリングカバーをはずす。
② アジャストリングをはずす。
③ スプリングを交換する。
④ アジャストリングカバーを取付ける。
⑤ アジャストリングを取付ける。
滅多に壊れないと思いますが、調整が効かない場合には、スプリングを確認されてくださいね。
■ 回転数の切替機能
・ 回転数切替スイッチについて
操作パネルの切替スイッチを押すと回転数が切替わります。
・ 操作パネル
操作パネルは本体根元部付近にあります。
・ 回転数切替機能の設定例
この設定例を参考にして切替えてくださいね。
■ 保護回路動作表示と解除方法
制御回路やモーターの保護と締付作業の誤動作を防止するための保護を内蔵しています。
保護回路は常に電流や各種信号を監視し、異常を発見した場合には、本体の運転を停止させ、LEDの表示ランプを点滅させて異常をお知らせします。
使用中に運転が停止し、LEDの表示ランプが点滅した場合は、次のか方法で解除してください。
以上、HiKOKI 電動ドライバ WT 5GP の使い方でした。
参考になれば幸いです。
私のオススメ工具
まとめ
今回は電動ドライバを紹介しました。
小ネジの締付けに適した工具です。
卓上の作業に便利だと感じています。
電動ドライバの特徴
① 手元で選べて表示できる、回転数切替・表示機能付
② 操作性に優れた、正転・逆転切替スイッチ付
③ 高効率・メンテナンスフリーな、ブラシレスモーター搭載
④ 回して簡単!締付け力調整機構
⑤ 2段階細径グリップで、快適操作
このようなことがあげられます。
検討してみてはいかがでしょうか。
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