振動ドリルの種類と使い方! 電気ドリルに振動機能が装備

HiKOKI 振動ドリル DV 16V




こんにちは、長島です。

今回は『振動ドリル』を紹介します。

電気ドリルと同様に穴をあける工具です。

電気ドリルに振動機能がプラスされています。

振動ドリルを選ぶ時の参考にしてくださいね。

振動ドリルとは

鉄板や木材などに穴をあける工具です。

電気ドリルは回転するだけでしたが、振動ドリルは回転させながら打撃も加わっています。

電気ドリルと同様に、先端に鉄キリやホールソーを取付けて、大きな穴もあけられます。

充電式工具とは違いAC電源を利用するので、充電切れの心配がありません。

沢山の穴をあけたり、大きな穴をあける時に便利です。

出典元:楽天市場

 

・ 回転
金属、木材、プラスチックなど

・ 打撃
コンクリート、大理石、石、タイルなど

2種類の回転を使い分けることで、イロイロな材質の物に穴があけられます。

 

振動ドリルの種類

■ メーカー

・ BOSCH(ボッシュ株式会社)
・ HILTY(ヒルティ株式会社)
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ Panasonic(パナソニック株式会社)
・ RYOBI(京セラ インダストリアルツールズ株式会社)

他にも沢山あると思いますが、振動ドリルを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ 電源

・ 単相100V
電気ドリルには、単相100Vと単相200Vの2種類がありましたが、振動ドリルには、単相100Vの電源しかありません。

■ ドリルチャックの種類

・ ネジチャック
振動ドリルはチャックハンドルで締付ける、ドリルチャックしかありません。

ネジ チャック
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

本体に付属されているチャックハンドルで締付ける固定します。

チャックハンドルが紛失してしまうと固定できなくなるので、紛失しないように注意されてくださいね。

もし紛失してしまっても、追加購入もできるので、その際にはチャックハンドルのサイズを確認し、適切なサイズを購入するようにしてください。

私が持っている電気ドリルのチャックハンドルが紛失してしまい、サイズの違うチャックハンドルで固定していましたが、ドリルチャック本体がバカになってしまい、ドリルチャックを交換した事があります。

修理するのに数千円かかってしまい失敗しました。

私と同じ失敗がないように注意されてくださいね。

■ チャック取付け能力

・ 1.0mm~10mm
・ 1.5mm~13mm
・ 2.0mm~13mm
・ 3.2mm~16mm

小さなサイズで1.0mmのドリルが装着でき、大きなサイズで16mmのドリルが装着できます。

私は電気工事をしているので、プルボックスや分電盤等の取付け穴の加工をする時に使用していますが、チャックの取付けサイズは13mmまであった方が良いと思っています。

最近ではステップドリルやテーパードリルなど、タケノコと呼ばれているドリルも利用していますが、13mmのドリルが装着できた方が便利だと思うので、購入する時には13mmまで取付けられた方が便利ですよ。

■ 穴あけ能力

・ コンクリート:25mmまで
・ 鉄工:16mmまで
・ 木工:40mmまで

穴があけられる能力です。

メーカーで記載しているのは、このサイズですが、ホールソーやコアを利用することでもっと大きなサイズの穴があけられます。

チャック取付け能力でのサイズになっているので、あくまでも目安程度にしてください。

■ 回転数(回/分)

▪ 固定タイプ

・ 低速:800(回/分)
・ 高速:1600(回/分)

▪ 無段変速タイプ

・ 0~2900(回/分)
1分間に振動ドリルが回転する回転数です。

固定タイプは切替レバーで低速と高速の2種類が設定できます。

それに対して無段変速タイプは、スイッチを引く強さに応じて回転するスピードが変化します。

無段変速タイプだと穴をあける材質に合わせて、回転数の調整が可能です。

回転数はスイッチのすぐ上に調整ノブがあります。

その調整ノブを回転させることで、回転数を調整する事が可能ですよ。

鉄板とステンレスでは硬さが違うのはご存知だと思います。

鉄板に穴をあける要領でステンレスに穴をあけてしまうと、ドリルが焼けて刃先がダメになってしまいます。

ドリルが焼けないようにするには、硬い材質の時は回転数を遅くする必要があります。

回転数を遅くする事で、ドリルの先端が焼けにくくなりますよ。

カッティングペーストなどを利用すると、なお焼けにくいと思いますよ。

■ 打撃数(打撃/分)

▪ 固定タイプ

・ 低速:16000(打撃/分)
・ 高速:32000(打撃/分)

▪ 無段変速タイプ

・ 0~46400(打撃/分)
1分間に打撃する回数です。
種類によって打撃する回数が違いますが、あまり気にしなくても良いと感じています。

■ サイズ

・ 長さ:239mm~455mm
・ 高さ:143mm~181mm
・ 重さ:1.4kg~3.8kg

振動ドリルのサイズです。

私のオススメ工具で記載しているタイプだと・・・

▪ HiKOKI 振動ドリル DV 16V

・ 長さ:267mm
・ 高さ:181mm
・ 重さ:1.5kg

▪ Makita 震動ドリル HP1640FK

・ 長さ:303mm
・ 高さ:不明
・ 重さ:1.8kg

電気ドリルとあまり差がありません。

少し軽いくらいです。

 

振動ドリルのメリット・デメリット

電気ドリルと比べてみました。

■ メリット

・ 振動する。
電気ドリルと振動ドリルの違いは、振動機能があるか・ないか、だけです。
価格もあまり違いがないので、電気ドリルと振動ドリルで悩まれている方に、振動ドリルを選ぶことをオススメします。

■ デメリット

・ 回転するが遅い。
種類にもよりますが、電気ドリルの回転数が最大で4200回転に対して、振動ドリルが2900回転です。
約2/3のスピードしかありませんが、使用してみてもあまり気にならない程度だと思います。

 

振動ドリルの使い方

HiKOKI 振動ドリル DV 16V で説明したいと思います。

■ 各部の名称

メーカーによって多少の違いがあると思いますが、概ねこのような名称になっていると思います。

HiKOKI 振動ドリル DV 16V 各部の名称
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ サイドハンドル

購入した時には、サイドハンドルがはずした状態で入っていると思うので、最初に取付けてください。

サイドハンドルを根本まで入れて時計回りに回転させると締まり、反時計回りに回転させると緩みます。

右利きの場合には、サイドハンドルが左側にくるように取付け、左利きの場合には、その逆に右側に取付けた方が使いやすいと思いますよ。

HiKOKI 振動ドリル DV 16V サイドハンドル
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ ドリルの取付け・取りはずし

ドリルをドリルチャックの根元まで入れ、チャックハンドルで締付けます。

付属のチャックハンドルで締付けるようにしてくださいね。

他のチャックハンドルで締付けると、サイズが違った場合に、ドリルチャックが傷んでしまう恐れがあります。

必ず付属のチャックハンドルで締付けるようにしてください。

ドリルチャックには、3カ所の穴があいています。

3カ所とも均等に締付けるのがコツです。

取りはずす場合には、反時計回りに回転させるとはずせます。

HiKOKI 振動ドリル DV 16V ドリルチャック取付け・取りはずし
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ チェンジレバーの切替え

穴をあける材質に合わせて切替えます。

・ 金属や木材の場合には、回転
・ コンクリートやタイルの場合には、回転+打撃

HiKOKI 振動ドリル DV 16V チェンジレバー
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ スイッチの操作

・ スイッチの固定
通常はスイッチを引いた時にだけ動作しますが、回転を固定させたい場合には、スイッチを引いた状態でストッパを押すと、スイッチが入ったままになります。

・ 回転数の調整(無段変速タイプの場合)
スイッチの引いた量によって回転数がかわります。
ゆっくり回転させたい場合には、少しだけスイッチを引き、最大で回転させたい場合には、フルに引きます。
スイッチの引き具合によって回転数が変化します。

・ 回転数の固定
スイッチの引き具合って微妙に変化します。
その時に便利なのが、調整ノブです。
調整ノブを調整する事で、任意の回転数で固定する事が可能ですよ。
高速で回転させたい場合には、時計回りに
低速で回転させたい場合には、反時計回りに
微調整する事ができますよ。

HiKOKI 振動ドリル DV 16V スイッチ操作
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ 回転方向

通常の穴あけ作業時には正転(右回転)

ドリルが噛み込んだ場合には、逆転(左回転)

HiKOKI 振動ドリル DV 16V 回転方向
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ デプスゲージ

デプスゲージは、コンクリートに穴をあける時に使用します。

デプスゲージが深さの基準になります。

① サイドハンドルを緩める。
② サイドハンドルの取付け穴にデプスゲージを差し込む。
③ サイドハンドルを締付ける。

ビットの先端からデプスゲージ先端の長さを測定し、深さを決めたらデプスゲージを固定します。

HiKOKI 振動ドリル DV 16V デプスゲージ
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ フック(オプション)

振動ドリルのオプションにフックがあります。

高所で作業する場合に、フックがあると脚立や腰道具に引っかけられるので、作業効率があがりますよ。

HiKOKI 振動ドリル DV 16V フック
出典元:工機ホールディングス株式会社

 

■ 注意する事

・ チャックハンドルの紛失
チャックハンドルが紛失してしまうとドリルが固定できなくなります。
紛失しないように注意されてくださいね。
もし紛失してしまっても、追加購入もできるので、その際にはチャックハンドルのサイズを確認し、適切なサイズを購入するようにしてください。
私が持っている電気ドリルのチャックハンドルが紛失してしまい、サイズの違うチャックハンドルで固定していましたが、ドリルチャック本体がバカになってしまい、ドリルチャックを交換した事があります。
修理するのに数千円かかってしまい失敗しました。
私と同じ失敗がないように注意されてくださいね。

・ 使用する前には切替レバーを確認する事
コンクリートの穴あけをする時には、切替レバーは振動で作業していると思います。
コンクリートの穴あけ作業後に、鉄板に穴あけ作業する時に、切替レバーをドリルに戻さずに作業してしまう事もあると思います。
私もよく間違えるのですが、鉄用のドリルで振動させてしまうと、刃が欠けてしまい切れなくなってしまいます。
コンクリートヘの穴あけ作業後には、必ず切替レバーを戻すように心掛けてくださいね。

私のオススメ工具

 

まとめ

今回は振動ドリルを紹介しました。

電気ドリルに振動機能がプラスされたドリルです。

振動機能があることで、コンクリートにも穴をあける事が可能ですよ。

検討してみてはいかがでしょうか。

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