こんにちは、長島です。
今回は『電工ナイフ』を紹介します。
電線の被覆を剥く時に便利な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
電工ナイフとは
ケーブルの被覆を剥く工具です。
最近はあまり使用されている方を見かけませんが、私が電気工事を始めは頃はカッターナイフよりも電工ナイフを使用されている方が多かったです。
今でも販売されているので、需要はあると思いますよ。
電工ナイフの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ FUJIYA(フジ矢株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ MIRAI(未来工業株式会社)
他にも沢山あると思いますが、電工ナイフを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 刃の素材
・ スチール製
・ ステンレス製
・ 特種ハガネ製
刃の材質です。
ステンレス製か特種ハガネ製が多いみたいです。
■ 刃のタイプ
・ ストレート式
・ 折りたたみ式
折りたためるタイプと折りたためないタイプの2種類があります。
よく見かけるのは、折りたためないタイプですが、電工ナイフ専用のホルダー収納する必要があります。
腰ベルトに電工ナイフホルダーが取付けられるスペースがあるか確認してくださいね。
■ 刃の長さ
・ 55mm~88mm
刃の長さはあまり長くありません。
私も昔は使っていましたが、丁度よい長さだと感じていましたよ。
■ グリップの素材
・ エストラマー樹脂
・ チタンコーティング
・ 天然木柄
・ ゴム
・ プラスチック
メーカーによって違いがありますが、一般的に多いのはゴム製かエストラマー樹脂製だと思います。
電工ナイフは電線を剥く時に使用するのが多いので、絶縁性が高いゴム製が良いと考えます。
■ 長さと重さ
・ 長さ 150mm~248mm
・ 重さ 80g~150g
あまり気にされないと思いますが、参考までに記載しておきます。
電工ナイフのメリット・デメリット
カッターナイフと比べてみました。
■ メリット
・ 電線にキズが付きにくい。
刃が鋭くないので、電線にキズが付きにくいです。
もしキズが入っても深く入り込む事がありません。
・ 刃を交換する必要がない。
交換する必要がないと言うよりも、交換できないと言った方が正しいのかも知れません。
カッターナイフとは違い、切れが悪くなった場合砥石で研ぐことで切れが戻ります。
定期的に研ぐようにしてください。
■ デメリット
・ 太くて重い。
カッターナイフよりも重いです。
・ 研ぐ必要がある。
電工ナイフは定期的に研ぐ必要があります。
研ぐのが面倒な方には向いていないと思います。
・ 高価。
カッターナイフよりも高いです。
セット品だと3000円もしてしまいます。
電工ナイフの使い方
■ VVFケーブルの外装被覆を剥く場合
① VVFケーブルのヨレを取る。
ケーブルがヨレていると、内装被覆が削れてしまう可能性があります。
必ずヨレを取るようにしてください。
② 右手で電工ナイフを持ち、左手にVVFケーブルを持つ。
右利きの場合には、右手に電工ナイフを持ちますが、左利きの場合には、左手に持つと思います。
使いやすい持ち方で持ってください。
③ VVFケーブルの先端から10cmくらいまで切り込みを入れる。
刃の中央付近から刃を入れて切ります。
刃がケーブルから外れないように気を付けてくださいね。
④ VVFケーブルを持っている手を、VVFケーブルの先端に持ち変える。
⑤ 電工ナイフを押し、左手のVVFケーブルを引く。
⑥ 縦割りした電線の外周にクルリと刃を回す。
心線にキズが入らないよう、軽く切れ目を入れるだけで充分です。
⑦ 被覆を剥がす。
以上、VVFケーブルの外装被覆を剥く手順でした。
今回は右利きの場合で説明しました。
左利きの方は、逆になると思います。
使いやすい方の手で作業されてくださいね。
電工ナイフはカッターナイフよりも刃が鋭くないです。
鋭くないと言っても刃先を触れば切れてしまいます。
注意してくださいね。
私のオススメ工具
まとめ
今回は電工ナイフを紹介しました。
カッターナイフよりも鋭くないので、電線の被覆を剥く時にキズが付きにくいです。
刃先を研がないと切れが悪くなるので、定期的に研ぐようにしてくださいね。
大きなサイズの電線等の被覆を剥く時に便利だと思います。
検討してみてはいかがでしょうか。
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