樹脂パイプカッターの種類と使い方! 樹脂配管を綺麗に切断

MCC 樹脂パイプカッター VC-27ED




こんにちは、長島です。

今回は『樹脂パイプカッター』を紹介します。
樹脂配管を切断する時に便利な工具です。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。


樹脂パイプカッターとは

塩ビ配管と呼ばれる樹脂製のパイプを切断する工具です。

パイプソーとは違い、ゴミ(切粉)が出ないので便利です。

モール用のアタッチメントを付けられるタイプもあり、モールの切断も可能です。


樹脂パイプカッターの種類

■ メーカー

・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ FUJIYA(フジ矢株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ MCC(松坂鉄工所)

他にもあると思いますが、パイプカッターを販売している代表的なメーカーを記載しています。

私はMCCを使用しています。

■ 使用できる樹脂配管の種類

種類 記号
水道用硬質ポリ塩化ビニール管 VP
水道用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニール管 HIVP
硬質塩化ビニル電線管 VE
耐衝撃性硬質ビニル電線管 HIVE

パイプカッターと言えば、上記4種類を主に使っています。

水道用耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、配管が硬すぎるの刃こぼれする可能性があります。

使用しないでくださいね。

■ 切断可能サイズ

切断サイズ(mm) VP VE
φ35 25 28
φ38 30 28
φ42 30 36
φ60 50 54
φ63 50 54

メーカーやタイプによって切断できるサイズがあります。

Φ60mm以上は大きなサイズが切断できるのは便利ですが、本体サイズが大きくなるし、急に高価になっています。
Φ42mmまでは比較的安価ですよ。

作業される内容によって、使用されるサイズが違うと思います。
使用頻度が高いサイズを検討してくださいね。

▪ ビニル電線管

配管の外径を記載しておきます。
参考にしてください。

・ VP・VU
水道設備工事で使用されるビニル電線管です。
大きなサイズだと、最大でVP50まで切断できます。

硬質塩化ビニル電線 VP VU 外径サイズ

・ VE、HIVE
電気工事で使用されるビニル電線管です。
大きなサイズだと、最大でVE54まで切断できます。

硬質塩化ビニル電線 外径サイズ

切断可能な範囲を超える塩ビ配管は、パイプソーを利用してくださいね。
大工さんが使用されているノコギリでも切断可能ですが、パイプソーの方が切断しやすいと思います。

■ 樹脂パイプカッターのサイズ

▪ 長さ

195~280mmあります。
長さが大きいほど、大きなサイズの塩ビ配管が切断できます。

▪ 重さ

250~580g
長さと同様に、重さが重たいほど、大きなサイズの塩ビ配管が切断できます。
大きなサイズを切断できるタイプは、サイズが大きくなり、重さも重くなります。

■ 便利な機能(アタッチメント)

・ モール専用ガイド
ケーブル用モールと呼ばれる、電線を収納する配管を切断できるアタッチメントです。
このアタッチメントを使用することで、モール配管が切断できます。

・ ワイヤープロテクタ・モール用
ワイヤープロテクタとケーブル用モールも切断できるアタッチメントです。
ケーブル用モールが切断できるのはとても便利だと思います。

私が持っている樹脂パイプカッターはアタッチメントがないので、ケーブル用モールが切断できません。
試しに切ってみると、モールが割れてしまいました。
あまりオススメできるやり方ではないので、止めた方がいいと思います。


パイプカッターのメリット・デメリット

パイプソーを利用した場合と比べてみました。

■ メリット

・ ゴミが出にくい。
樹脂配管を一発で切断するので、ゴミが出にくいです。

・ 切断面が綺麗。
一発で切断するので、切り口が綺麗です。
バリもでません。

・ 作業性がいい
ラチェット機能で一発切断するので、作業性がとてもいいです。
パイプソーで切断するよりも数倍早いと思います。

■ デメリット

・ 大きなサイズが切断できない。
切断できるサイズが決まっています。
切断能力以上のパイプは切断できません。切断能力に合ったサイズで使用してくださいね。
樹脂パイプカッターを使用すると、パイプソーを使いたくないと思うくらいです。
とても便利ですよ。


パイプカッターの使い方

■ VE22を切断する場合

① 切断する場所に印を付ける。

② 樹脂パイプカッターで切断する。
ラチェット機能付きになっています。

たったこれだけです。
誰が使用しても、簡単で綺麗に切断できますよ。

私が持っている樹脂パイプカッターはVE22まで切断可能です。
VE22までは樹脂パイプカッターを使用し、それ以上はパイプソーを利用しています。
使い分けは必要だと思います。


私のオススメ工具

■ パイプカッター(モール用アタッチメントあり)

■ パイプカッター(大きなサイズ用)

■ 替刃

まとめ

今回は樹脂用のパイプカッターを紹介しました。

樹脂配管を露出配管する場合には便利な工具だと思います。私は樹脂配管をする場合、必ず使用しています。

最大外径で、φ60mmまで切断できるパイプカッターがあります。
少し高価ですが、作業効率を考えると使いたくなりますね。

樹脂パイプカッターのアタッチメント機能にモール用ガイドがあります。
モールをモールガイドなしで切断すると割れてしまいます。
モールを切断する時には、必ず使用してくださいね。

モールカッターは専用で販売されていますが、パイプカッターとモールカッターの兼用できるタイプは便利だと思います。

樹脂パイプカッターを購入される時は、兼用型を検討してみてはいかがでしょうか。




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