コードリールの種類と使い方! 延長コードよりも長く延長できる




こんにちは、長島です。

今回は『コードリール』を紹介します。
延長コードと同時に、電動工具の電源が届かない時に、電源を延長できるコード(ケーブル)です。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

コードリールとは

電動工具の電源が届かない時に、電源を延長できる工具です。
電工ドラムとも呼ばれています。

延長コードはコードを手で巻き取りますが、コードリールはドラムが付いているので、ドラムに付いているハンドルを回転させて、ドラムに巻き取ります。

延長コードは10M~20Mのタイプが多いのですが、コードリールは長いもので50Mの長さのタイプまであります。

コードリールの種類

■ メーカー

・ HATAYA(株式会社ハタヤリミテッド)
・ NICHIDO(日動工業株式会社)

他にも沢山あると思いますが、コードリールを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ タイプ

・ 屋内用(非防水タイプ)
・ 屋外用(防水タイプ)

よく使用されているのは、屋内用の非防水タイプですが、屋外で使用される方は屋外用の防水タイプを使用していると思います。

屋外用は屋内で使用する事に問題はありませんが、屋内用を屋外で使用するのには向いていません。
屋内用だとコンセント部にキャップが付いていないタイプがあるからです。
キャップがないとコンセントがむき出しになってしまい危険です。
粉じんが多い場所や屋外で使用するには向いていないと思います。

屋外用だと防雨タイプのキャップが付いているので、雨が降ってきてもコンセントに、直接水がかかる事がありませんよ。

屋内用でも、環境の悪い場所で作業される事もあると思うので、コンセントの差込口にキャップが付いているタイプを選んでくださいね。

■ 電源

・ 単相100V
・ 単相200V
・ 三相200V

上記、3種類があります。
普段使用されているのは単相100Vです。
単相200Vや三相200Vは工場など、大容量の電動工具を使用される時に使うコードリールです。
コードリールを購入される時には、使用できる電圧を確認されてくださいね。

■ コードの種類

・ 2心線
プラスとマイナスしかないコードです。

・ 3心線
2心線にアース(接地)がプラスされたコードです。

・ 4心線 
三相200V用のコードリールで使用されています。

ご家庭で使用されていのは一般的に2心線タイプが多いかと思いますが、建築現場で使用されているのは3心線が多くなっています。

私の記憶では、10年くらい前までは2心線でも良かったのですが、安全面が重視されるようになってからは、3心線の使用が主になっています。
以前は、2心線用の延長コードを当たり前のように使用していたのですが、大手ゼネコンの現場監督さんから「この現場では、2心コードは使用禁止ですよ。すぐに片付けてください。」と言われたことがあります。

この事から、コードリールも3心線が良いと考えます。

私みたいに注意されないように気を付けてくださいね。

■ コンセント差込口の数

・ 2個口
・ 3個口
・ 4個口

電動工具を差し込める差込口の数量です。
一般的に多いのは4個口のタイプですが、防水タイプや漏電ブレーカーが付いているタイプに3個口があります。
2個口は小さめなタイプのコードリール用です。
差込口は多い方が便利なので、4個口タイプがオススメです。

■ 長さと重さ

・ 10m 2.5kg
・ 20m 3.9kg~7.2kg
・ 30m 4.9kg~12kg
・ 50m 10kg~12kg

よく見かけるのは、30mタイプです。
長い方が便利なのですが、長い分だけ重くなります。

屋外の作業が主の方なら長いタイプがよいと思いますが、屋内で使用される方には、30mタイプがよいと考えます。
もし30mタイプでも短いと感じる時には、延長コードと一緒に使用してみてください。

コードリールだけで作業されるよりも、延長コードと一緒に使用した方が作業性が上がると思いますよ。

■ コンセントの種類

・ 単相100V 接地なし

単相100 接地なし
出典元:株式会社ハタヤリミテッド

・ 単相100V 接地あり

単相100 接地あり
出典元:株式会社ハタヤリミテッド

・ 単相200V

単相200
出典元:株式会社ハタヤリミテッド

・ 単相200V 引掛け

単相200 引掛け
出典元:株式会社ハタヤリミテッド

・ 三相200V

三相200
出典元:株式会社ハタヤリミテッド

三相20V0V 引掛け

三相200 引掛け
出典元:株式会社ハタヤリミテッド

上記、6種類があります。

単相100Vタイプだとあまり気にする事はありませんが、単相200Vや三相200Vだと、ストレートタイプと引掛けタイプでは全く違います。
形状が違うので差し込む事ができません。
差込プラグの種類沢山あるので、電動工具のプラグに合わせて選ぶようにしてくださいね。

 

便利な機能

■ 保護キャップ

コンセント部分に、雨や粉じんが入らないらないようにしている、コンセントのカバーです。
屋外用には必ず付いていますが、屋内用には付いているタイプと付いていないタイプの2種類があります。
雨や粉じんが入らないらないようできるので、保護キャップが付いているタイプをオススメします。

■ 漏電ブレーカー

コードリールには、漏電ブレーカーが付いているタイプがあります。

もし電動工具で漏電しても、コードリールに漏電ブレーカーが付いているので、元ブレーカーが落ちる事がありません。

ただし、感度電流は元ブレーカーよりも小さなタイプを選んでください。
同じ感度電流だと元ブレーカーが先に落ちてしまいます。
元ブレーカーが飛んでしまうと、漏電ブレーカーを付けている意味がなくなってしまいます。

漏電ブレーカーの感度電流が15mAと30mAの2種類がありますが、感度電流は15mAが良いと考えます。
仮設ボックスには、コンセントと漏電ブレーカーが設置されています。

仮設ボックスの漏電ブレーカーは30mAが多いと思うので、コードリールを15mAにする事で、仮設ボックスの漏電ブレーカーよりも、コードリールの漏電ブレーカーが先に反応しますよ。

■ 差込プラグ

・ アースが折りたためるタイプ
・ アース部分が引っこむタイプ
・ プラグを回転させるとアース部分が引っこむタイプ

上記、3種類があります。
建築現場では2Eと呼ばれるコンセントが主流なので、3心タイプでも問題なくコンセントに差せるのですが、ご家庭のコンセントではダブルコンセントと呼ばれるコンセントが主流です。

3心プラグ用だとアース(接地)が邪魔になりコンセントにさせません。

その場合に便利なのが、プラグが折りたためるタイプです。

2Eコンセントには、アースを倒さずにそのまま差し、ダブルコンセントの場合には、アースを折りたたんでからコンセントにさします。

コンセントの形状に関係なく使用できるのでオススメですよ。

プラグの種類の数種類あるので、お好みで選んでくださいね。

■ 表示ランプ

電源が来ているか、来ていないか教えてくれる機能です。

表示ランプが付いていない場合は、テスターで電圧確認するか電動工具を差して確かめる必要があります。

表示ランプが付いているタイプが少し高価ですが、あまり大差はないと思いますので、表示ランプが付いているタイプをオススメします。

■ 温度センサー

コードリールのコードの温度を教えてくれる機能です。

コードリールにはコンセントの差込口が数個付いていますが、電動工具を同時に使用すると、コードに熱が発生します。

ドラム部分に温度センサーが内蔵されており、一定温度を越えると音で教えてくれる機能になっています。

その場合には、電動工具の使用を一旦止め、コードの熱が下がるまで待ってください。

そのまま使い続けると、火災の原因にもなるので注意されてくださいね。

 

コードリールのメリット・デメリット

延長コードと比べてみました。

■ メリット

・ 巻き取るのが早い。
コードを巻くドラム部分にハンドルが付いています。
そこをクルクルと回転させるだけで巻き取れるので、巻き取る時間が早いです。

・ 長いタイプがある。
コードをドラムに巻けるので、長いコードが巻けます。
延長コードよりも長いタイプが多いです。

・ 温度センサーが付いているタイプがある。
コードに一定温度の熱が発生した場合に教えてくれる機能です。
コードリールが焼損する心配がないので安全です。

■ デメリット

・ 重い。
延長コードよりも重いです。
ドラム部分があるので重たくなっています。

 

コードリールの使い方

① コードを伸ばす。
コードリールを床に置き、プラス側の先端を引っぱります。
床に置いて引っぱれない場合には、コードリール本体を持った状態で、コードを伸ばしながら床に置いて行きます。

② プラス側のプラグをコンセントに差す。
①と②が逆になっても問題ありません。
コンセントにプラグを差した状態で伸ばすとコンセントから抜けてしまう場合もあるので、後から確認するようにしてください。

③ コードリールのコードを全て伸ばす。
本体に巻かれているコードを全て伸ばしてください。
コードリールに巻かれている状態で使用すると、コードから熱がでます。
使用できる電流も少なくなるので全て伸ばす事が必要です。

④ 電源があるか確認する。
表示ランプが付いているタイプは表示ランプで確認する事ができます。
表示ランプが付いていないタイプだと、テスターか電動工具を差し確認します。

⑤ 電動工具をコードリールのコンセントに差す。

以上、コードリールの使い方でした。

■ 注意する事

コードリールを使用する時は、コードを全て伸ばしてから使用ください。

本体に巻かれている状態で使用すると、コードから熱がでる事があります。

負荷が少なければ問題ありませんが、負荷の大きい電動工具を使用した時に、コードが電流に耐え切れなくなり燃える事があります。

火災の原因にもなるので、使用される時には、コードリール本体からコードを伸ばしきってから使用されてくださいね。

 

私のオススメ工具

■ 屋内用

■ 屋外用

 

まとめ

今回はコードリールを紹介しました。

ご家庭ではあまり使用しないと思いますが、建築現場ではとても使用頻度の高い工具だと思います。

一般的には、AC100V用を使用する事が多いと思いますが、工場等でAC200Vの電動工具を使用する事もあると思います。

使用される電動工具の種類に合わせて、コードリールの仕様を変えてください。

オススメな機能
・ 保護キャップ
・ 漏電ブレーカー
・ 表示ランプ
・ 温度センサー

上記、4つが私のオススメする機能です。
私のオススメ工具で紹介しているHATAYAのコードリールは、この4つの機能が入っているコードリールになっています。

検討してみてはいかがでしょうか。

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・ 延長コードに関する記事はこちら
延長コードの種類と使い方! 電源を延長

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