絶縁ズボンの種類と使い方! 活線作業、又は活線近接作業に従事する時に

YOTSUGI 絶縁ズボン YS-122-11-04




こんにちは、長島です。

今回は『絶縁ズボン』を紹介します。

低圧電気回路や高圧電気回路で活線作業、又は活線近接作業に従事する時に使用する保護具です。

感電防止する保護具として

・ 低圧用・高圧用ゴム手袋
・ 絶縁ゴム長靴
・ 絶縁服
・ 絶縁ズボン
・ 耐電シート
・ 耐電ゴムシート

主に、上記6種類があります。

今回は、絶縁ズボンについて紹介しようと思います。

絶縁ズボン選ぶ時の参考にしてくださいね。

絶縁ズボンとは

低圧電気回路や高圧電気回路で活線作業、又は活線近接作業に従事する時に使用する保護服です。

作業者が感電しないように着用します。

出典元:amazon

絶縁ズボンだけでは、保護する事ができません。

必ずゴム手袋や絶縁ゴム長靴、絶縁服と併用して使用するようにしてくださいね。

 

絶縁ズボンの種類

■ メーカー

・ ASAHI(渡部工業株式会社)
・ YOTSUGI(ヨツギ株式会社)

他にもあると思いますが、絶縁服を販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ 電圧

・ 低圧用
・ 高圧用

低圧用と高圧用の2種類があります。

上で紹介しているメーカーで言えば、

・ ASAHIが、低圧用
・ YOTSUGIが、高圧用
このように分かれています。

■ サイズ

・ 特大
・ 大
・ 中
・ 小

上記、4種類があります。
メーカーや種類によって多少の違いがありますが、概ねこのサイズになっています。

■ 固定

・ ひも(YOTSUGI)
・ サスペンダー(ASAHI)

上記、2種類があります。

私は、ASAHIとYOTSUGIの2メーカーしか知らないのですが、
ASAHIがサスペンダータイプ
YOTSUGIがひもタイプ
になっています。

■ 材質と厚さ

・ E.V.A.C - 高圧用
・ P.V.C - 低圧用

上記、2種類があります。

E.V.A.Cは、エチレン・酢酸ビニル樹脂
P.V.Cは、ポリ塩化ビニル(塩ビ)
絶縁服に使用されている材質です。

■ 耐電圧

・ 低圧用
交流 AC300V以下
直流 DC750V以下

・ 高圧用
交流 AC7000V以下
直流 DC7000V以下

低圧用と高圧用では使用できる電圧が違います。

低圧用ゴム手袋とは違い、交流だと300V以下でしか使用できないので、勘違いされないでくださいね。

高圧用は、交流・直流とも7000V以下です。

高圧用は、他の絶縁工具と同じ耐電圧になっています。

■ 試験電圧

・ 低圧用 1分間、3000V
・ 高圧用 1分間、20000V

商品が完成後、絶縁試験が実施されています。

低圧用は、3000ボルトの電圧を1分間流して試験しています。
高圧用だと、2万ボルトの電圧を1分間流して試験しています。

その試験に合格された商品だけが販売されています。

 

定期自主検査

低圧電気回路や高圧電気回路で活線作業、又は活線近接作業に従事する時に使用工具では、種類によって定期自主検査が必要な絶縁工具があります。

以下の自主検査が必要です。

第351条(絶縁用保護具等の定期自主検査)

事業者は、第348条第1項各号に掲げる絶縁用保護具等(同項第5号に掲げるものにあっては、交流で300ボルトを超える低圧の充電電路に対して用いられるものに限る。以下のこの条において同じ。)については6月以内ごとに1回、定期に、その絶縁性能について自主検査を行わなければならない。

ただし、6月を超える期間使用しない絶縁用保護具等の当該使用しない期間においては、この限りでない。

2 事業者は、前項ただし書の絶縁用保護具等については、その使用を再び開始する際に、その絶縁性能について自主検査を行わなければならない。

3 事業者は、第1項又は第2項の自主検査の結果、当該絶縁用保護具等に異常を認めたときは、補修その他必要な措置を講じた後でなければ、これらを使用してはならない。

4 事業者は、第1項又は第2項の自主検査を行ったときに、次の事項を記録し、これを3年間保存しなければならない。

一 検査年月日
二 検査方法
三 検査箇所
四 検査の結果
五 検査を実施した者の氏名
六 検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときは、その内容

労働安全衛生規則 第351条(絶縁用保護具等の定期自主検査)に記載しています。

定期自主検査の対象になっている絶縁ズボンを購入した時には、必ず実施するようにしましょうね。

メーカーでは、定期自主検査に該当しない絶縁ズボンでも、定期自主検査同様の検査を推奨しているみたいです。

定期自主検査する義務はないでしょうが、実施することに越したことはないと感じています。

■ 絶縁性能試験基準

厚生労働省安全衛生規則安全基準第5章(電気による危険の防止)第5節(管理)第351条「絶縁用保護具等の定期自主検査」に基づき活線作業及び活線近接作業に使用する絶縁用保護具及び防具等の定期的試験(6ヶ月毎に一度)を行うことにより、安全性を検証するための絶縁性能試験を確かめる事となっています。

製造元のメーカーで検査してくれますよ。

① 外観検査
・ キズ
・ 汚れ
・ 劣化等
目視により検査します。

② 耐電圧検査
・ 水中試験
・ 気中検査
規定電圧で1分間耐えられる試験をします。
使用電圧値が7,000V以下の場合、10,000V以上で1分間
使用電圧値が3,500V以下の場合、6,000V以上で1分間
使用電圧値が600V以下の場合、1,500V以上で1分間

③ 耐用年数超過検査
・ 絶縁用保護具:5年(手袋・長靴等、身体に着用するもの)
・ 絶縁用防具:10年(ゴムシールド管等、充電部に直接装着するもの)
・ 絶縁用防護具:10年(電柱防護帯等)
購入日より、耐用年数が過ぎていないか検査します。

この検査に合格された絶縁用保護具にだけ、試験合格証と試験成績書がもらえます。

試験合格証は、絶縁用保護具に貼り付け、試験成績書は事務所にて保管する必要があります。

絶縁用保護具や防具をお持ちの方や、これから購入しようと検討されている方もこのような検査があると、知っておいた方が良さそうです。

絶縁ズボンのメリット・デメリット

低圧用と高圧用で比べてみました。

■ 低圧用

▪ メリット

・ 特にありません。

▪ デメリット

・ 高圧電気回路で使用できない。
高圧電気回路では使用する事ができません。
必ず低圧電気回路だけで使用するようにしてください。

■ 高圧用

▪ メリット

・ 低圧でも使用できる。
低圧・高圧電気回路どちらでも使用できます。
高圧電気回路用で作られているので、低圧電気回路なら問題なく使用できます。

▪ デメリット

・ 特にありません。

以上、絶縁ズボンのメリット・デメリットでした。

私の個人的な感覚だと、絶縁ズボンは高圧用だけあれば十分だと思っています。

 

絶縁ズボンの使い方

作業ズボンみたいに履くだけです。

低圧電気回路や高圧電気回路で活線作業、又は活線近接作業に従事する時に使用する保護服なので、高圧電気回路でも停電させてしまえば絶縁ズボンが脱げますよ。

低圧用・高圧用ゴム手袋でも紹介しましたが、キュービクル内で機器の交換や点検で、高圧電気回路を止める手順を紹介しようと思います。

① 保護具を着用する。
高圧用ゴム手袋、絶縁ゴム長靴、絶縁服、絶縁ズボンを着用します。
この4点セットがあると安心です。

② 検電する。
キュービクル内の高圧電気回路を、高圧検電器で検電します。
高圧電気回路を遮断する前には必ず検電して、電気があることを確認します。
高圧電気回路に電気がある状態で検電する事で、検電器のチェックも兼ねる事ができますよ。

③ 負荷側のブレーカーをOFFにする。
PASを開放する前に、負荷側に送っている電気を遮断してください。

④ PASを開放する。
PASをOFFにします。

⑤ 検電する。
PASを開放後、再び検電します。
電気がない事を確認します。

⑥ VCBを開放する。
VCBをOFFにします。

⑦ DSを開放する。
DSをOFFにします。

⑧ 接地を取る。
短絡接地をDSの一次側に取付けます。
高圧電気回路には、高圧電気の残留が残っています。
必ず接地を取り、電気を対地に流してくださいね。

⑨ 保護具を脱ぐ。

以上、保護具を着用しての検電する手順でした。

高圧電気回路で検電する時には、最低でも2回は検電するようにしてください。

1回目は。電気回路が活きた状態
2回目は、電気回路がない状態

この2回をする事で、検電器のチェックも兼ねる事ができますよ。

もし活線近接作業の場合には、保護具を着用したままの作業になります。

耐電シートや耐電ゴムシートなどで保護したからと言って安全ではありません。

絶縁服や絶縁ズボンを脱がないようにしてくださいね。

 

私のオススメ工具

■ 低圧用


 

まとめ

今回は絶縁ズボンを紹介しました。

低圧電気回路や高圧電気回路での活線作業、又は活線近接作業に従事する時に使用する絶縁ズボンです。

・ ひもで固定
・ サスペンダーで固定

固定方法は、上記2種類があります。

絶縁工具は定期自主検査が必要なタイプがあるので、それに該当するタイプを購入した場合には、定期自主検査を実施するようにしてくださいね。

メーカーは、定期自主検査に該当しない絶縁ズボンでも、定期自主検査同様の検査を推奨しているみたいです。

自分の身を守る為に必要な自主検査です。

必ず実施するようにしてくださいね。

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