検電器の種類と使い方! 外装被覆の上から検電

HIOKI 3481 検電器




こんにちは長島です。

今回は『検電器』を紹介します。

電気工事士の方には、とても使用頻度の高い工具です。

検電器を選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

検電器とは

電線が活線なのか、死線なのか調べられる計測工具です。

活線の時は、音とLEDランプが点灯し知らせてくれます。

出典元:amazon

メーカーやタイプによって違いますので、お好みで選んでくださいね。

▪ 活線とは

電気が流れている電線の事です。

▪ 死線とは

電気が流れていない電線の事です。

外装被覆の上から調べる事ができるのは、検電器だけなので作業中は手元に置いておきたい工具ですね。

電気工事士をしている人は必ず持っている工具だと思います。

必ず一本は持っていた方が良いと思います。

私も持っています。

 

検電器の種類

■ メーカー

・ ANEX(兼古製作所
・ CUSTUM(株式会社カスタム)
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ ELPA(朝日電器株式会社)
・ FLUKE(株式会社TFF フルーク社)
・ HASEGAWA(長谷川電機工業株式会社)
・ HIOKI(日置電機製作所)
・ KYORITSU(共立計器電機製作所)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ SANWA(三和計器電機製作所)
・ エーモン(エーモン工業株式会社)

上記のように沢山のメーカーがあります。

私の周りには、HASEGAWAか、HIOKIの検電器を使用されている人が多いです。

私はHIOKIの検電器を使用しています。

HASEGAWAの検電器を持っていましたが、蓋を紛失したみていで、今は使っていません。

■ 検電器の種類

① 低圧検電器
AC20V~AC1000Vまで測定可能
検電できる電圧は各メーカーや種類によって異なります。

② 高低圧用検電器
AC80V~7000Vまで測定可能です。
検電できる電圧は各メーカーや種類によって異なります。

③ 特高用検電器
AC3kV~550kVまで測定可能です。
検電できる電圧は各メーカーや種類によって異なります。

大きく分けて、3種類あります。

使用頻度が高い順番に記載しています。

高圧用や特高用の検電器は、使用頻度としては少ないです。

高圧を扱う方は頻繁に使用していると思いますが、一般電気工事をされている方が多いと思いますので、低圧検電器を使用されている方が多いのではないでしょうか。

■ 私が持っている検電器

HIOKI 日置電機 検電器 3481 3301885

この検電器は、AC40V~600Vまで検電できます。

新築のビルやマンションなどではあまり使用しませんが、改修工事やメンテナンスなどで現場に入る時は必ず持参します。

電気があるケーブルを活線と呼び、電気がないケーブルを死線と呼びます。

現場では、検電器を使用して活線と死線を区別しています。

100%区別できるものではありませんが、大まかな区別は可能です。

 

検電器のメリット・デメリット

低圧検電器と高圧検電器を比べてみました。

■ 低圧検電器

▪ メリット

・ 安価。
低圧検電器は安いです。
3000円~4000円くらいです。

・ 長さが短い。
長さが125㎜位しかないので、胸ポケットに入れられます。
作業着には腕の所にペン用のポケットがあるので、そこに入れている方も多いです。

・ 簡易ライトとしても使用できる。
HIOKI 3481の場合は、ON状態だと白色LEDライトが点灯します。
簡易ライトとしても使用できますよ。

▪ デメリット

・ 高圧電源を検電できない。
KYORITSU KEW5711だけが、AC1000Vまで検電できます。
しかし、高圧は6600Vが一般的なので測定できません。
それに低圧用の検電器は短いです。
危険ですので、測定しないようにしてください。

■ 高圧検電器

▪ メリット

・ 低圧・高圧、両方の検電ができる。
高圧用検電器ですが、低圧も検電できます。
高圧用を持って行って低圧を検電する事はありませんが、低圧と高圧が混線している場合は、便利かも知れませんね。

・ 伸縮するタイプがある。
高圧を検電する場合は便利です。
柄が伸びるので安全に検電する事ができます。

▪ デメリット

・ 高価。
低圧用検電器よりも高価です。
安いタイプでも、14000円もします。
伸縮するタイプだと7万円もするタイプもあります。

・ 長くて大きい。
短いタイプでも200mmあります。
よく見かける高圧用検電器は260mmくらいです。

 

検電器の使い方

■ HIOKI 3481 の場合

① 電池を入れます。
HIOKI 3481 は、最初から電池が入っていたので不要でした。
他の検電器も電池が入っているタイプが多いです。
電池の種類は、アルカリボタン電池LR44です。

② 検電器の電源をONにします。
本体表にON/OFFスイッチがあります。
ONすると先端が光ります。
OFFだと先端が消えます。

HIOKI 3481 検電器 ON

③ コンセントなどの電源があるプラス側に検電器の先端を入れ、反応するか確認します。
電源が入っていると写真のように点滅します。

HIOKI 3481 検電器 検電

④ ケーブル等を検電する時には、最初に感度を調整してください。
表の蓋をスライドさせるとツマミがあります。
つまみを回転させ感度を調整します。
右に回すと感度が強くなります。低い電圧で反応します。
左に回すと感度が弱くなります。高い電圧で反応します。
活線の電線の外装被覆にあて、検電器が反応する所で固定します。

HIOKI 3481 検電器-感度調整

④ 現地にて測定。
活線の電線にあて、検電します。

■ 電池交換の手順

① スイッチをOFFにします。
通常はOFF状態です。
スイッチがないタイプもあるので、ないタイプはそのまま交換します。

② 蓋を開ける。
電池カバーの穴に精密ドライバー等の細いもので押しながらスライドさせます。

③ 電池を交換します。
プラスマイナスがあるので間違いないように取付けます。

④ 蓋を閉める。
電池カバーをスライドさせて戻します。

⑤ 活線にあて試験する。
電気交換した場合は、感度調整も実施してくださいね。

■ 検電器のチェック(HASEGAWA HTE-610の場合)

使用する前に、検電器が動作するか、必ずチェックしましょう!

HASEGAWA HTE-610は、中央の黒くなっている所に、TESTと表示している所があります。

そのTESTを押すと、ピッピッピッっと音が鳴り点滅します。

もし電池の残量が少ない時は、音も小さく、あまり光りません。
このような時は電池を交換して下さい。

蓋を開けると、感度調整のツマミがあります。

活線ケーブルの被覆の上から、検電し感度を調整して下さい。

感度が悪くても反応しないですし、感度が良過ぎても、死線を検電していても、隣に活線がある場合などでは、隣の活線に反応してしまう場合がありますので、感度調整を必ずして下さいね。

感電防止には必要不可欠なので、新品を購入した時や電池を交換した際には必ず行って下さい。

私も電気工事をしているので、必ずやっています。

自分の身を守る為には必要な事なので、面倒がらず調整して下さいね。

 

私のオススメ工具

■ 低圧用

■ 高・低圧用

 

まとめ

今回は検電器を紹介しました。

検電器は電気工事士の七つ道具ではありませんが、とても重要な工具です。

電気工事士には検電器とテスターは必要不可欠です。

皆さんもご存知の通り、電気は目で見ることができません。

それを調べるのは、検電器やテスターです。

テスターは、電線や端子に直接あてないと測定できませんが、検電器は外装被覆の上から測定できるので、とても重宝していますよ。

電気工事をされている人には必要なので、作業服のポケットか腰道具に収納させておく事を、強くオススメします。

私は工場で作業することが多いので、頻繁に使用しています。

自分の身を守る為には、必要な工具だと思います。

 

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2 件のコメント

  • メリットデメリットを言うなら、検電器の種類や方式(音響発光式など)で説明すべきでは?日置の検電器とマーベルとでは使い方やメリットデメリットが違いますし、説明が雑すぎます。
    例えばの話、「日置の検電器はLEDライトとしても代用できるし、バッテリーセーブの観点でも優位だけど誘導電圧に反応するのが難です」とか。誰に対し、何の説明をしたいのか、意味不明。少なくとも、「工具選びの参考」にはなりえません。
    現場の人、ではないですよね。

    • コメントありがとうございます。sukuraiさんの言う通り、説明が雑なのかも知れませんね。私より詳しいみたいなので、何言ってんだかと感じでしょうが、私なりに考えてブログに載せています。良いブログにするために勉強もしていこうと思います。私の経歴はプロフィールに記載している通りです。21からずっと現場仕事をしてきました。今まで現場で工具を使う時に機能までは考えて使用していませんでした。今は試行錯誤しながらブログに書いています。もっと分かりやすく説明できるよう勉強します。コメントありがとうございました。

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