めがねレンチの種類と使い方! スパナよりもナットの角をなめにくいので増し締めに最適

KTC めがねレンチ




こんにちは、長島です。

今回は『めがねレンチ』を紹介します。

ナットの角をなめにくく、確実に締め込むことができる、便利な工具です。

めがねレンチを選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

めがねレンチとは

先端が丸くなっていて『めがね』と呼ばれているスパナの事です。

出典元:amazon

スパナよりも細かいピッチで締め込む事ができます。

 

めがねレンチの種類

■ メーカー

・ ASADA TOOLS(旭金属工業株式会社)
・ FIJIYA(フジ矢株式会社)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ LOBSTER(株式会社ロブテックス)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ TONE(TONE株式会社)
・ TOP(トップ工業株式会社)

他にも沢山あると思いますが、めがねレンチを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ 種類

・ 片口めがねレンチ
片方だけがめがねレンチになっています。
10mm~200mmまであり、細かく分かれています。

・ 両口めがねレンチ
両口スパナと同様に、左右が違うサイズになっているめがねレンチです。
8mm~41mmまであり、片口めがねレンチよりも小さいサイズしかありません。

建築現場で使用頻度が高いのは24mmです。

■ めがねの種類

・ 普通のめがねレンチ
上記写真のようなメガネレンチです。

・ フレアナットレンチ
丸くなっているめがねの中央が切れているメガネレンチです。
ズンギリボルトの中間に取付けてある、ナットを回転させる時に便利です。

・ ラチェットタイプ
めがねレンチにラッチェット機能を搭載したメガネレンチです。
普通のめがねレンチよりもスピーディーに作業できます。

■ KTC 12mm-14mm 型番は不明です。

KTC めがねレンチ

 

ASAHI TOOLS めがねレンチ

ASAHI TOOLSからは、フラワードライブ構造のめがねレンチが販売されています。

■ フラワードライブとは

通常の12角はナットを角で締め付けるような構造になっていますが、フラワードライブ加工されためがねレンチは、ナットの辺にあたるように加工されています。

12角と見た目の変化はありませんが、ナットの角をナメにくい構造になっています。

私の知る限り、このフラワードライブ加工されためがねレンチはASAHI TOOLSのめがねレンチだけです。

ASAHI TOOLSのめがねレンチは、両端が45°に曲げられており、作業しやすい構造になっていますよ。

単品でのサイズは8mm~24mmまであります。

OL 45°×7°めがねレンチ 6本組セット OLS060は、8mm~24mmまで入っています。

このめがねレンチは、ASAHI TOOLS独自のRevo wave(レボウェイブ)加工された工具ですので、握りやすく手にフィットしますよ。

■ Revo wave(レボウェイブ)とは

・ 斬新なデザイン
滑りやすいにくい梨地調仕上げを施し、先端はコンパクトなやり形形状になっています。

・ 優れた作業性
ネック部の曲面は作業者の手にしっかりとフィットし、優れた作業性を発揮します。

他にもLIGHTOOL(ライツール)のめがねレンチもあります。

こちらの工具も、Revo wave(レボウェイブ)の工具と同様に、両端が45°に曲げられており、作業しやすい構造になっています。

単品でのサイズは8mm~24mmまであります。

・ LOF 45°×7°めがねレンチ 6本組セット LOFS601は、8mm~24mmまで入っています。

■ LIGHTOOL(ライツール)とは

・ 軽量化と強度の両立を実現
JIS規格の強度は落とさずに、不要な部分は極限まで削り、軽量化しています。

Revo wave(レボウェイブ)シリーズも、LIGHTOOL(ライツール)シリーズも、8mm~24mmまでしかないので、それよりも大きいサイズになると、OF 45°めがねレンチシリーズの単品になります。

単品でのサイズは、8mm~41mmまであるので、使いたいサイズの工具が見つかると思いますよ。

それならモンキレンチでもいいんじゃないの?って思われますよね。
以前の私も同じように思っていました。

しかし、モンキレンチは長く使用していると遊び(ガタ)が増えて来ます。
安価なモンキレンチだと、新品の時点で遊びがあるものもあります。

なので、増し締めなどしっかりと締め込みたい時は、スパナやめがねレンチで増し締めをした方が、堅固に固定できます。

使用頻度が高いのは、10mm~24mmだと思います。

それよりも大きいサイズは必要な場合は、その都合検討してはいかがでしょうか。

 

めがねレンチのメリット・デメリット

両口スパナを使用した場合と比べてみました。

■ メリット

・ スパナより堅固に固定できる。
スパナは、ナットの横から入れられるようになっているので、横が開いています。
開いているのが便利な場合もありますが、増し締めする場合はすっぽ抜けぬ可能性があります。
しかし、めがねレンチは丸くなっているので、すっぽ抜ける事はありません。
なので、スパナより堅固に固定する事が可能です。

・ 回転させるピッチが狭い。
スパナは6角になっているのに対して、めがねレンチは12角になっています。
6角よりも2倍の対辺になっているので、スパナよりも狭いピッチで締め込む事ができます。

・ ナットを回転させる時に横には抜けない。(上には抜けます。)
先程と同じ事かも知れませんが、めがねレンチは丸くなっているので、上には抜けますが、横には抜けません。

■ デメリット

・ 特にありません。
(発想が乏しいので思い浮かびませんでした。)

メガネレンチの使い方

両口スパナ、めがねレンチ、コンビネーションスパナの3種類は、使い方は同じです。

① ナットを手まわしで回す。
手回しで回らなくなるまで回した方が、作業が早いです。

② ナットのサイズに合わせてめがねレンチを選ぶ。

③ めがねレンチでナットを締め込む。
めがねレンチは打撃ようではありません。
もし、ハンマー等で叩いて増し締めしたい場合は、打撃専用のめがねレンチをご使用ください。

以上、めがねレンチの使い方でした。

簡単ですね。

六角ボルトにナットを締め付ける場合は、ナットだけ締めても空回りするので、六角ボルトの部分にもスパナやモンキレンチで抑えが必要です。

手で抑えても増し締めする事はできないので、必ずスパナやモンキレンチで抑えてください。

■ 打撃めがねレンチ

▪ 打撃めがねレンチとは

名称の通り、叩いてもいいめがねレンチです。

ハンマー等で叩く事で、手で締め付けるよりも、より堅固に固定できます。

モーター等の確実に固定したい場合にはオススメの工具です。

めがねレンチはハンマーによる増し締めは禁止になっています。

しかし、モーターを取付ける業者さん達は、めがねレンチを叩いて増し締めしているのを見かけます。

めがねレンチが曲がってしまう可能性があるのでオススメできません。

特に大きなハンマー(セットハンマーなど)で、叩いて固定したい場合には、打撃用のめがねレンチがいいと思います。

サイズは30mm~200mmまであります。

ただし120mm以上は、受注生産になっているみたいです。

大きいサイズのナットを締め付ける方にはオススメです。

▪ 注意

両口スパナ・コンビネーションスパナには打撃用はありません。

 

私のオススメ工具

 

まとめ

今回はめがねレンチを紹介しました。

ナットを締め付ける時には便利な工具です。

六角ボルトとナットを締める時には2本必要なので、モンキレンチ・両口スパナ・コンビネーションスパナなどと組み合わせてご使用ください。

建築現場では24mmまでのナットを締め込む事が多いです。

単体での販売もしていますが、最初に購入する時には24mmまでのセット品を購入して、24mm以上のめがねレンチが必要になった時には、随時購入してみてはいかがでしょうか。

狭い場所や増し締めには向いていると思います。

検討してみてはいかがでしょうか。

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