こんにちは、長島です。
台風15号の影響で、千葉県では大規模停電が続いていますね。
一刻も早い 復旧が出来る事を願っています。
さて、今回は『ラチェットレンチ(しの)』を紹介しようと思います。
ナットを締付けたり、バンセンを縛る時に使用する工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ラチェットレンチ(しの)とは
ナットを締付けたり、バンセンを縛る時に使用する工具です。
鳶をされている方が使用しています。
足場を固定する時に使用するクランプを締付けたり、足場板を固定する時に使用するバンセンを縛る時に使用しています。
・ 上から
・ 横から
ラチェットレンチ(しの)の種類
■ メーカー
・ KH(株式会社 基陽)
・ MCC(松坂鉄工所)
・ SUPER TOOL(株式会社スーパーツール)
・ TOP(トップ工業株式会社)
他にも沢山あると思いますが、ラチェットレンチ(しの)を販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 材質
・ スチール製
・ ステンレス製
・ アルミニウム製
上記、3種類があります。
ステンレス製やアルミニウム製も販売されていますが、圧倒的にスチール製が多いです。
鳶さんが使用しているのを見ていても、スチール製を使用されている方が多いですね。
■ 口元の種類
・ 片口ラチェットレンチ
1種類のソケットが付いているラチェットレンチです。
両方向から廻す事ができ、正転逆転の切替えができます。
・ 両口ラチェットレンチ
2種類のソケットが付いているラチェットレンチです。
レバーの切替えで、正転逆転の切替えができます。
ラチェットレンチ(しの)は両口タイプがオススメです。
1種類のナットしか締付けられないよりも、2種類のナットが締付けられる方が便利ですよね。
片口ラチェットレンチの方が、使い勝手のよい場合も考えられます。
使う場所と用途に応じて検討されてくださいね。
■ ラチェットレンチ(しの)先端
・ ストレートタイプ
ソケットから、ラチェットレンチ(しの)の先端まで真っすぐに伸びているラチェットレンチです。
ボルトを固定する時の穴を合わせる時には、ストレートタイプが便利です。
・ 先曲がりタイプ
ラチェットレンチ(しの)の柄部分で、曲がっているタイプのラチェットレンチです。
足場板をバンセンで固定する時に便利なタイプです。
ストレートタイプで足場板を固定すると、バンセンを廻す時に、足場板に手があたって廻しにくい場所があると思います。
しかし先曲がりタイプだと、先端が曲がっているので、足場板から手が離れるので、バンセンが廻しやすいと思います。
■ ソケットサイズ
・ 10mm~46mm
10mmの小さいタイプから、46mmもある大きなタイプまであります。
私が見た中では、36mmまでしかありません。
私が持っているのは、上が17mm×19mm、下が21mm×24mmです。
全てサイズが違うようにしています。
▪ ボルトサイズに合うナットのサイズ
ボルトサイズ(mm) | ナットサイズ(mm) |
M 2 | 4 |
M2.3 | 4.5 |
M2.5 | 5 |
M2.6 | |
M 3 | 5.5 |
M 4 | 7 |
M 5 | 8 |
M 6 | 10 |
M 8 | 13 |
M10 | 17 |
M12 | 19 |
M14 | 22 |
M16 | 24 |
M18 | 27 |
M20 | 30 |
M22 | 32 |
M24 | 36 |
M27 | 41 |
M30 | 46 |
M33 | 50 |
M36 | 55 |
M39 | 60 |
M42 | 65 |
M45 | 70 |
M48 | 75 |
M52 | 80 |
M56 | 85 |
M60 | 90 |
M64 | 95 |
M68 | 100 |
全てのサイズに適合している訳ではありませんが、一般的なボルトに合うナットのサイズを記載しています。
建築現場でよく利用されているのは、M16mmくらいまでです。
それ以上大きなサイズは、鉄骨や鉄橋等で使用されているのではないでしょうか。
■ ギアの数
・ 24
ラチェットレンチに搭載しているギアの数です。
私が知らないだけで、もっとギア数の多いラチェットレンチがあるかも知れません。
ギアの数は、多ければ多いほど、細かく締付ける事が可能です。
狭い隙間等で使用する場合も考えられるので、ギア数が多いタイプを選んでくださいね。
■ サイズ
・ 長さ
235mm~516mm
・ 幅
30.5mm~85mm
・ 重さ
180g~1900g
参考までに記載しています。
ラチェットレンチの長さが長いほど、強く締付ける事が可能です。
■ 保障トルク(N・m)
・ 98.1(N・m)~1064(N・m)
ナットを締付けた時に、ラチェットレンチが壊れる限界を保障しているトルクです。
実際に使っていて気にする値ではないでしょうが、保障トルクがあるよって知っているだけでもいいと思います。
小さいサイズの保障トルクが小さく、大きなサイズほど保障トルクが大きくなります。
ラチェットレンチ(しの)のメリット・デメリット
ストレートタイプと先曲がりタイプを比べてみました。
■ ストレートタイプ
▪ メリット
・ 穴を合わせる時に便利。
柄の先端が尖っているので、穴に差しやすいです。
穴と穴を合わせたい時に使用する事もあります。
・ 工具ホルダーに入れやすい。
柄の先端が真っすぐなので、ホルダーに入れやすいです。
抜き差しが簡単ですよ。
▪ デメリット
・ バンセンを縛りにくい。
足場板をバンセンで縛る時は、柄の先端でクルクルと回して縛ります。
柄が直撃的なので、板に近い場所回す事になります。
ラチェットレンチを回す時に、柄と板の間に手を挟まないように注意してくださいね。
■ 先曲がりタイプ
▪ メリット
・ バンセンを縛りやりやすい。
柄が曲がっているので、足場板から手が離れます。
手を挟みにくいです。
▪ デメリット
・ 工具ホルダーに入れにくい。
柄の先端が曲がっているので、ホルダーに入れにくいとおもいます。
しかし、使い慣れれば問題ないと感じます。
私も先曲がりタイプを使用していますが、慣れているので問題ないですよ。
ラチェットレンチ(しの)の使い方
足場用クランプを固定する場合
① 足場にクランプをあてる。
② クランプのボルトをクランプの溝に入れる。
ボルトが溝に入らない場合は、ナットを緩めます。
もし緩まない場合には、ラチェットレンチ柄の部分でボルトを抉って溝に入れます。
③ ナットを締付ける。
クランプのナットは17mmなので、ラチェットレンチの17mmで締め込みます。
以上、足場にクランプを取付ける方法でした。
鳶をされている方は、毎日のように使用されていると思います。
私のオススメ工具
まとめ
今回はラチェットレンチ(しの)を紹介しました。
足場のクランプを取付ける時に便利な工具です。
鳶をされている方には必需品だと思います。
検討してみてはいかがでしょうか。
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