ギヤプーラーの種類と使い方! ギヤ・ベアリング・プーリーの引き抜き作業に

TOP ギアプーラー GP-100




こんにちは、長島です。

今回は『ギヤプーラー』を紹介します。
ギヤ・ベアリング・プーリーの引き抜き作業に便利な工具です。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

ギヤプーラーとは

ギヤ・ベアリング・プーリーの引き抜き作業に使用する便利な工具です。

ギヤ・ベアリング・プーリー爪に引っかけて、押しネジを回転させると、シャフトに入ったベアリングが抜けるような構造になっています。

TOP ギアプーラー GP-100
出典元:トップ工業株式会社

ペアリングやギア等は、シャフトに隙間なく入っています。
その引き抜き作業に適しているのがギヤプーラーです。

ギヤプーラーの種類

■ メーカー

・ TOP TOOL(トップ工業株式会社)

他にもあると思いますが、ギヤプーラーを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ ギヤプーラーの名称と構造

・ 名称

TOP ギアプーラー 構造
出典元:トップ工業株式会社

・ 構造

TOP ギアプーラー 構造図
出典元:トップ工業株式会社

■ 爪の本数

・ 2本爪
・ 3本爪

2本爪と3本爪の2種類があります。

2本爪がよく見かけるタイプだと思いますが、3本爪の方がベアリング等を引っかけるときに安定しています。

2本爪と3本爪で悩まれている方には、3本爪がオススメです。

■ 材質

・ Cr-V
・ S45C

上記、2種類があります。

■ くわえられるギア等の範囲

・ 40mm~300mm

上記サイズがあります。
1個で上のサイズがくわえられる訳ではなく、数種類に分かれています。

例えば

▪ 2本爪の場合

・ 40mm~75mm
・ 50mm~100mm
・ 60mm~150mm
・ 80mm~200mm
・ 100mm~250mm
・ 120mm~300mm

▪ 3本爪の場合

・ 40mm~75mm

・ 50mm~100mm

・ 60mm~150mm

このように分かれています。

外したいサイズに合わせて選んでくださいね。

3本爪は、2本爪よりも小さいサイズしか使用できません。

小さいサイズは3本爪を選び、150mm以上のサイズで使用する場合は、2本爪を選んでみてはいかがでしょうか。

■ ギヤプーラーのサイズ表

全てのギヤプーラーに当てはまりませんが、参考までに記載しています。

・ 2本爪の場合

ギアプーラー 2本爪
出典元:トップ工業株式会社

・ 3本爪の場合

ギアプーラー 3本爪
出典元:トップ工業株式会社

ギヤプーラーのメリット・デメリット

ギヤプーラーを使わなかった場合と比べてみました。

発想が乏しくて、同じような工具が思いつきませんでした・・・

■ メリット

・ ギアやベアリングが簡単に外しやすい。
外したいギアやベアリング等にセットしてしまえば後は、押しネジを回すだけです。
簡単に外れると思います。

・ 爪の長さが変えられる。
爪の長さを変える事ができるので、とても便利です。

■ デメリット

・ 重い。
小さなタイプは軽いですが、大きくなれば、5kgを越えてしまうタイプもあります。

 

ギヤプーラーの使い方

シャフトに入っているベアリングを抜く場合(2本爪)

① シャフトにギヤプーラーのアダプターをあてる。

② 押しネジを最大まで緩める。
初めて使用する時は、どのくらい緩めていいか分からないと思います。
分からない場合は、最大まで緩めて、爪を合わせてから締付け方が簡単です。

③ ギヤプーラーの爪が、ベアリングの下側に引っかかるか確認する。

④ ギヤプーラーをセットする。
ギヤプーラーの爪が外したいベアリングの中央付近に取付けます。
バランスが悪いと、ギヤプーラーのアダプターがシャフトからズレて外れます。
バランスよく取付けるようにしてください。

⑤ 押しネジを回転させる。
押しネジは、ギヤプーラーのサイズによって違います。
押しネジのサイズに合ったスパナ等を使用ください。
ボックスレンチで回すと、回しやすいです。
時計方向に回転させると、押しネジがシャフトを押出し、ベアリングが抜けます。

以上、ギヤプーラーの使い方でした。

私は、以前工場で保守をしていました。
ベアリングやギア、プーリー等の交換をする時には必ず使用していた工具です。

2本爪しか使用した事がありませんが、3本爪の方が使いやすいと感じています。

2本爪は、引っかける場所が悪いと外れてしまいます。
1人で作業する場合は、バランスが取るのに時間がかかってしまいます。

そのような心配が少ないのが、3本爪です。
3本爪の場合は、3ケ所で固定されるので、抜ける事が少ないと思います。
1人でも作業しやすいと思います。

■ 爪の長さを変える場合

TOP ギアプーラー 構造図 印
出典元:トップ工業株式会社

通常は、上記写真のようになっています。

長さは、中の長さです。

長くしたい場合は、①のボルト・ナットを外し、②の部分に付替えます。

短くしたい場合も、①のボルト・ナットを外し、ⒶとⒷの爪の位置をひっくり返して、②の部分に付替えます。

このように爪の位置を変える事で、長さが変える事が可能です。

もし外したい対象物が内側にしかない場合は、①のボルト・ナットを外し、Ⓐの爪が外側になるように取付ければ、爪が外に向きます。

手順は同じなので、同様に作業すれば外れますよ。

 

私のオススメ工具

■ 2本爪

■ 3本爪

 

まとめ

今回はギヤプーラーを紹介しました。

ギヤ・ベアリング・プーリーの引き抜き作業に便利な工具です。

2本爪と3本爪の2種類がありますが、3本爪がオススメです。
2本爪だと1人での作業も簡単だと思います。

検討してみてはいかがでしょうか。

 

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