こんにちは、長島です。
今回は『充電式インパクトレンチ』を紹介します。
インパクトドライバよりも大きなトルクで締付けられる工具です。
充電式インパクトレンチを選ぶ時の参考にしてくださいね。
充電式インパクトレンチとは
鉄骨などの重量物のボルトを締める際に使用する工具です。
充電式インパクトドライバと同様に回転に打撃を組み合わせた工具です。
ボルトやナットを回す際、手で回すよりも簡単に大きなトルクをかけることができる。
充電式インパクトドライバと似ていますが、最大トルクが違います。
充電式インパクトドライバは、180N・m前後に対して、インパクトレンチは最大で1100N・mもあります。
AC100Vの電動工具と同様なトルクがあります。
インパクトレンチはあまりお目にかからないのではないでしょうか。
実際私も使用した事はありません。
大きなボルトを締め付ける時に、スパナやラチェットでは締め付けるのに時間がかかってしまいます。
作業効率を上げるには、充電式のインパクトレンチが便利ですよ。
AC100V用のインパクトレンチも充電式よりも安価ですが、移動しながらの締め付け作業には向いていません。
特に高所での作業時には充電式が便利です。
高所での作業では、落下させる事も想定してください。
その場合に便利なのが安全ロープです。
安全ロープを付けておくだけで、落下させても下まで落ちないのでインパクトレンチを破損させる心配もありません。
もし安全ロープをしていなくて落下させた場合に、下で作業している方にあたり大けがをさせてしまうかも知れません。
そのような危険から守る為にも安全ロープを取付けておく事をオススメします。
18Vのインパクトレンチで約2.0kgくらいです。
36Vにいたっては、3.6kgもあります。
この重量に耐えられる安全ロープを選んでくださいね。
安全ロープには0.5kg~5kgまであります。
耐荷重の表示を確かめて、インパクトレンチの重量よりも大きなサイズにしてくださいね。
充電式インパクトレンチの種類
■ メーカー
・ BOSCH(ボッシュ株式会社)
・ HILTY(ヒルティ株式会社)
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ Panasonic(パナソニック株式会社)
・ RYOBI(京セラ インダストリアルツールズ株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
他にも沢山あると思いますが、充電式インパクトレンチを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 電圧とトルク
・ 10.8V ー 155N・m
・ 14.4V ー 165N・m~340N・m
・ 18V ー 165N・m~420N・m
・ 36V ー 300N・m~1100N・m
上記、4種類があります。
最大トルクを選んでからバッテリの電圧を選んでくださいね。
36Vが販売される前は18V主流だったと思いますが、今では36Vの充電式工具が充実しているので、今後の主流は36Vになると考えています。
Makitaの充電式工具は、驚異の40Vの充電式工具が販売されました。
インパクトレンチに40Vの充電式工具はありませんが、今後登場してくると思っています。
18Vよりもトルクが強くなってくると思うので、期待しましょうね!
■ 電圧別 回転数と打撃数
・ 10.8V ー 0~2400(回/分)・0~3600(打撃/分)
・ 14.4V ー 0~1000/2600(回/分)・1200/3500(打撃/分)
・ 18V ー 0~1000/2700(回/分)・0~1200/3600(打撃/分)
・ 36V ー 0~1050/3000(回/分)・0~1350/4000(打撃/分)
参考までに記載しています。
メーカーやタイプによって多少の違いはありますが、概ねこのようになっています。
■ 電圧別 最大締付能力
・ 10.8V ー M16
・ 14.4V ー M20
・ 18V ー M22
・ 36V ー M30
電圧別での最大締付能力を記載しています。
上記のボルトサイズは普通ボルトで表示していますが、高力ボルトの場合には、1段階下のボルトに対応しています。
最大締付能力が普通ボルトでM20の場合には、高力ボルトでM16になっています。
締付ける対象が普通ボルトか高力ボルトなのか確認されてくださいね。
■ 差込口
・ 9.5mm
・ 12.7mm
・ 19mm
・ 25.4mm
上記サイズがあります。
12.7mmのサイズが種類も多いみたいです。
インパクトレンチは、ソケットレンチみたいな差込口になっています。
差込口が同じサイズでも取付け方がちがいます。
手工具のソケットレンチには、ピンを固定する穴があいていません。
ソケットレンチ用のソケットを取付けた場合、先端が固定されていないので、下に向けると落下させてしまいます。
インパクトレンチに固定するソケットは、インパクトレンチ用のソケットを取付けるようにしてくださいね。
接続工具に関してはこの後に説明したいと思います。
■ 接続工具と先端工具
▪ 接続工具
・ ユニバーサルジョイント
・ エキステンションバー
・ アダプタ
・ ビットアダプタ
▪ 先端工具
・ 六角ソケット
・ フォームタイ用ソケット
・ Pコン用ソケット
・ 六角ダクト用ソケット
・ 12角ダクト用ソケット
・ 各種ビット、ヘグサゴンソケット
接続工具と先端工具でした。
インパクトレンチには様々な接続工具と先端工具があります。
手工具のソケットレンチが取付けられそうな感じがしますが、ちょっと違います。
充電式工具のインパクトレンチには、接続工具や先端工具が落下しないような構造になっているので、間違って取付けないようにしてくださいね。
充電式インパクトレンチの使い方
HiKOKI コードレスインパクトレンチ WR 36DCの場合で説明します。
■ ソケットの取付け手順
① ソケットをアンビルに取付ける。
Oリングを溝からずらして、ソケットの穴とアンビルの穴が合うようにソケットを差込みます。
② ピンを穴に通します。
③ Oリングを溝に入れる。
ピンが落ちないようにOリングを溝に入れます。
以上、ソケットの取付け手順でした。
インパクトレンチにソケットを取付ける時には、抜け止め用のピンが重要です。
必ずピンを差し込むようにしてくださいね。
ピンを差し込んだ後、Oリングで固定するのも忘れないようにしてくださいね。
■ 使い方
① ソケットを取付ける。
先ほど説明した手順で取付けます。
② 回転方向を確認する。
締付ける時は、正転
緩める時は、逆転
③ バッテリを取付ける。
奥まで差し込んでください。
④ モードの選択
締付けモードを選択します。
お好みの強さに設定します。
⑤ ナットを締付ける。
トリガーを引くと回転します。
ナットに対して真っすぐになるようにしてくださいね。
以上、インパクトレンチの使い方でした。
インパクトレンチはインパクトドライバよりもトルクがとても強いです。
ナットとソケットのサイズが合っていないとナットをナメたり、ソケットが壊れてしまいます。
ナットとソケットのサイズを確かめて適切なサイズで使用するようにしてくださいね。
■ 注意する事
・ ピンを無くさないように注意しましょう。
ピンが無くなるとソケットの固定ができません。
ピンを無くさないようにしてくださいね。
・ 動作させている時に、正転逆転の切替はできません。
滅多にしないと思いますが、トリガーを引いている状態で、正転逆転の切替がしないようにしてくださいね。
・
私のオススメ工具
■ 低床用
■ 高所用
■ 安全ロープ
まとめ
今回は充電式インパクトレンチを紹介しました。
インパクトドライバと同様に、回転に打撃を組み合わせた工具です。
インパクトドライバよりも大きなトルクで締付けられます。
鉄骨などの重量物のボルトを締める際に使用する工具です。
大きなボルトを締め付ける時に、スパナやラチェットでは締め付けるのに時間がかかってしまいます。
作業効率を上げるには、充電式のインパクトレンチが便利だと思います。
検討してみてはいかがでしょうか。
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