集じん機の種類と使い方! 建築現場のタフな環境でも壊れにくい

Makita 集じん機 484




こんにちは、長島です。

今回は『集じん機』を紹介します。
現場で使用できるタフな掃除機です。

集じん機を選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

集塵機とは

現場用の業務用掃除機です。

乾湿両用と乾式専用の2種類ありますが、乾湿両用タイプだと粉はもちろんですが、水分を含んだものも吸い込む事ができます。

Makita 集じん機 484

最近の集じん機は、丸ノコと連動できるタイプもあります。

丸ノコを動作させると、それに合わせて集じん機も連動させて動き、丸ノコを停止させると集じん機も停止します。

丸ノコで石膏ボードを切った時に出る粉を、集じん機が吸い込むので、粉が舞い散る事が少なくなっています。

コードで接続させる有線型のタイプと、Bluetoothの電波で飛ばして連動させる無線タイプの2種類があります。

軽天屋さんや大工さんがよく利用されていますね。

 

集じん機の種類

■ メーカー

・ BOSCH(ボッシュ株式会社)
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)

他にも沢山あると思いますが、集じん機を販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ 電源

・ 充電タイプ
18Vを2つ直列に接続させて36Vにしているタイプと、36Vを1つで動かすタイプの2種類があります。。
HiKOKIは36Vのバッテリ1つで動かすのに対して、Makitaの集じん機は18Vのバッテリを2つ直列に接続させ、36Vにしています。

・ AC100Vタイプ
一般的な集じん機です。
電源が必要なタイプだとご家庭で使用できるAC100Vになっています。

・ ハイブリッドタイプ
充電タイプとAC100Vタイプ両方で使用できるタイプです。
バッテリで動かしていて充電切れした場合に、AC100V切替えて使用できます。
種類としては少ないですが、このようなタイプもありますよ。

■ カーボン

・ カーボン
モーターを動かす時に必要な、動力源みたいなものです。

ディスクグラインダや高速カッターにも付属されています。
カーボンがある工具では、カーボンが擦り減ってしまうとモーターが動かなくなります

カーボン内蔵型のタイプを検討されている方は、予備のカーボンを持っといた方がよいと思いますよ。

・ ブラシレスモーター
ブラシレスモーターはモーターを動かす時に必要なカーボンが不要なタイプです。
カーボンを交換する必要はありません。
HiKOKIとMakitaの集じん機には、ブラシレスモーターがあるので、ブラシレスモーターがオススメです。

■ 吸い込めるもの

乾湿両用と乾式専用の2種類があります。

・ 乾湿両用
乾湿両用はその名の通り、乾燥した粉や埃、それに石膏ボードのボード粉
水も吸い込む事が可能な集じん機です。
現場に入り込んだ雨水も吸い込む事ができるのでとても便利です。
しかし、雨水を吸い込んだ後すぐに、ボード粉を吸い込むとタンクの中やホースの中がぐちゃぐちゃになってしまうので、水分吸い込んだ後にはよく乾燥させてから、ボードを吸い込むようにしてくださいね。

・ 乾式専用
乾式専用タイプは、乾燥したものしか吸い込めないです。
集じん機の中にフィルターが入っていますが、水分を吸い込むとフィルターが壊れてしまいます。
間違っても水分は吸い込まないようにしてくださいね。

■ フィルター

布製と粉じん用の2種類があります。

布製は、乾湿両用型に装備されているフィルター
粉じん用は、乾式専用に装備されているフィルター
になっています。

布製は強いので洗って使用する事もできますが、粉じん用は、粉や埃を落とすだけでよいと思います。
フィルターが弱いので、あまり洗わないようにしてくださいね。

■ 集じん容量

ゴミを吸い込める容量です。

・ 2L
・ 2.5L
・ 8L
・ 10L
・ 15L
・ 25L
・ 35L

私は電気工事をしているので、集じん機はあまり使用しません。
使っても10L以下でよいと考えています。
15kgや25kgなど大きい集じん機を利用させている方は、美掃関連の仕事をされている掃除屋さんだと思います。

もちろん大きな集じん機に越したことはないと思いますが、集じんできる容量が大きくなればなるほど、集じん機本体の重さも重くなります。

HiKOKI 8Lの集じん機で本体重量が7kg、25Lの集じん機で本体重量が9.2kgもあります。たった2kgくらいだとお考えかも知れませんが、この本体重量の以外にも、吸い込んだゴミの重量も加算されます。

本体裏にはキャスターが付いているので、少し重たくても押して移動できますが、階段等の段差がある場所では持ってからの移動になります。

持って移動できる重量も考慮して、選ぶようにしてくださいね。

■ 強弱スイッチと吸込み量

強・中・弱の3種類で切替スイッチがあります。

吸込むものに対して切替えるようにしてください。
機器によって吸込む量が違います。

充電タイプよりもAC100Vの方が吸込む量が大きいです。
他にも仕事率や最大真空度、最大風量などがカタログに記載していますが、ぶっちゃけ全く分かりません。
なにがなんだかって感じです。
勉強不足ですみません。(汗)

数値が大きいほど、仕事率等が多いと思うので、数値が大きい方がよいと考えます。

■ ホース

・ 帯電防止用ホース
集じん機に付属しているホースです。

なぜ帯電防止用のホースが付いているのかと言うと、粉類を吸込む時に静電気が発生するからです。

掃除機をかけていて『バチッ』っと、なった事がありませんか。
それが静電気です。

粉類を数十分吸込んでいるとホースと粉が擦りあって静電気が発生します。
ホースは本体と接続されていますが、接地が取れていないのが現状です。

以前、工場で保守の仕事をしていて静電対策で掃除機の話題がでました。
工場内で掃除機を使用するたびに『バチッ』っと、なっていたみたいです。

メーカーに問い合わせした所、掃除機のホースにアース線を巻いてみてはとの提案があり、それを実施する事になりました。

業務用の集じん機は、プラス・マイナス・アースの3本線になっているのが通常ですが、本体に入っているアース線の場所に、1.6mm程度の電線を接続させ、それをホースの外側に巻き付けてみました。
すると、今まで静電気で『バチッ』って、なっていたのが解消されましたよ。
静電気で悩まれている方には、一度試されてみてはいかがでしょうか。

▪ ワンポイントアドバイス

アース線を本体とホースで直接つないでしまうと、ホースが外れなくなってしまいます。

移動する時に邪魔になってしまいますので、分離できるように工夫した方がよいと思います。

私が実施したのは、ホース側には銅線が見えた状態の電線を5周ほ巻き付け、先端が少し出るようにします。
本体から出した電線には、先端にワニ口クリップを取付け、ホースと分離できるようにしていました。
集じん機を利用する時に、本体とホースをワニ口クリップつなぎ、作業が終わって集じん機を片付ける時にワニ口クリップを外せるようにしました。
ワニ口クリップが有効だと感じています。

一度試されてみてはいかがでしょうか。

 

集じん機のメリット・デメリット

充電式クリーナと比べてみました。

■ メリット

・ 丸ノコと連動できる。
連動用になっているタイプは、丸ノコと集じん機が連動できます。
丸ノコが動いた時にだけ、集じん機が動くようにできますよ。

・ 乾湿両用タイプがある。
粉類や水分を含んだゴミも吸込む事ができます。
充電式クリーナは乾式専用です。
水分が含んだものは吸込まないようにしてくださいね。

・ 大容量のゴミが吸込める。
充電式クリーナが500ml前後に対して、集じん機は最大で35Lもあります。
一度に吸込める量が70倍も違います。
私が知らないだけでもっと大きなサイズもあるかも知れませんね。

■ デメリット

・ 重くて大きい。
充電式クリーナよりも、重くて大きいです。
手軽に移動するのが困難です。
狭い場所で使用するのが難しいと思います。

・ 高価
充電式クリーナが本体のみで1万円くらいに対して、集じん機は安いタイプでも4万円もしてしまいます。
かなり高価です。

 

集じん機の使い方

■ 丸ノコと集じん機を連動させる場合。

① 集じん機の電源をコンセントに差す。

② 丸ノコの電源を集じん機に差す。

Makita 集じん機 484 強弱スイッチ

③ ホースをつなぐ。
最後まで確実に差し込んでください。
差し込んで右に捩じるとロックするようになっているタイプが多いです。

Makita 集じん機 484  ホース取付け

④ 強弱スイッチを切替える。
お好みの強さに調整する事ができます。
ほとんどの方は最大で使用されていますね。

Makita 集じん機 484 強弱スイッチ

⑤ 連動スイッチを切替える。
連動させる時に連動に切替えます。
連動させない時には入/切でON/OFF させます。

Makita 集じん機 484 連動スイッチ

以上、丸ノコと集じん機を連動させる場合の使い方でした。

丸ノコと集じん機を連動させる場合には、集じん機側の種類が電動工具接続タイプになっているものを選んでください。

集じん機が電動工具接続タイプになっていないと連動させて使用する事ができませんよ。
一般清掃用のタイプは、ご家庭の掃除機と同じです。

違う所と言えば、紙パックがないのが多いくらいでしょうか。
ご家庭の掃除機は手元にON/OFFスイッチや強弱スイッチがありますが、業務用の集じん機は本体の所にしかスイッチがありません。

 

私のオススメ工具

■ 乾式専用 電動工具接続あり

■ 乾湿両用 電動工具接続あり

■ 乾湿両用 一般清掃用

 

まとめ

今回は集じん機を紹介しました。

現場で掃除をする時には、集じん機が便利です。
乾湿両用と乾式専用の2種類がありますが、乾湿両用が便利だと思います。

私の勝手なイメージですが、水分も掃除できるのが集じん機だと思っているからです。
集じん機のBluetooth対応型を検討されている方は、丸ノコもBluetooth対応型に切替えてみてはいかがでしょうか。

Bluetooth対応型だと、コードが不要なので使いやすいと思いますよ。

 

■ 合わせて読みたい関連記事

・ クリーナに関する記事はこちら
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充電式丸ノコの種類と使い方! 電源コードを切断しない充電タイプ

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