こんにちは、長島です。
今回は『セパ通し』を紹介します。
型枠を固定するセパを、型枠に通す時に使用する工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
セパ通しとは
セパを型枠から取出す工具です。
型枠大工さんが使用しています。
型枠を固定する時に使用するセパにピーコンを付けたものを、型枠の穴からセパを取り出す時に使用しています。
片側だけならセパとおしは必要ありませんが、両方から挟み込むので、その時はセパとおしが必要です。
セパとおしがないと、なかなか取り出す事ができません。
型枠大工さんにとっては、とても大切な工具だと思いますよ。
鉄筋コンクリートの建物は、鉄筋を組んだ後、型枠で両方 (表と裏) から挟み込んで固定します。
その型枠にコンクリートを流し込んで壁ができています。
型枠にセパがない状態でコンクリートを流し込むと、コンクリートの圧力で型枠が弾け飛びます。
型枠が弾け飛ばないようにするための物がセパで、そのセパを型枠に通すのがセパとおしです。
セパ通しの種類
■ メーカー
・ DOGYU(土牛産業株式会社)
他にもあると思いますが、セパ通しを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ サイズ
・ 長さ
230mm
・ 重さ
50g
サイズ的にはドライバーと同じくらいの大きさで、先端が細くなっています。
セパ通しのメリット・デメリット
セパとおしを使わなかった時と比べてみました。
■ メリット
・ セパが簡単に取り出せる。
少しコツが必要ですが、慣れると簡単に取り出せます。
■ デメリット
・ 時間がかかる。
セパがなかなか取り出せないので時間がかかります。
その時間がもったいないので、セパ通しを利用した方が良いですよ。
セパ通しの使い方
型枠を建て込む場合。
① 型枠を建てる。
最初に片面を建てます。
ピーコンと呼ばれるセパを固定する材料を付けた状態で建てます。
② ピーコンにセパを取付ける。
壁厚の長さに合ったセパを取付けます。
逆側にもピーコンが付いた状態です。
③ もう片方の型枠を建てる。
この時にセパ通しが必要です。
④ 下の段から順番に、型枠にセパを通します。
セパ通しを穴から入れ、グルリと回しセパにあて、ゆっくりと回転させながら引き抜きます。
この作業を下の段から順番にセパを通していきます。
⑤ 固定用金具を取付けます。
セパを通した部分に固定用金具を固定すると型枠が倒れてくることがありません。
⑥ 単管か角柱で型枠を固定する。
以上、セパ通しの使い方でした。
電気工事をされている方でセパ通しを持っているなら、埋め込み型照明器具のボルトを通す時にも使用できますよ。
私のオススメ工具
まとめ
今回はセパ通しを紹介しました。
型枠を建てる時に使用する工具です。
型枠大工さんには必要な工具だと思います。
検討してみてはいかがでしょうか。
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