こんにちは、長島です。
今回は『ボードアンカーツール』を紹介します。
ボードアンカーと言う、材料を取付ける時に使用する工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ボードアンカーツールとは
石膏ボードにボードアンカーを、取付ける専用の工具です。
下地がない場所に、機器を取付ける時に使用します。
石膏ボードには、ネジを直接取付ける事ができません。
石膏ボードに機器や棚を、直接ネジで取付けると、重さに耐えきれなくなって落ちてしまします。
本来なら下地(木や軽量間仕切り)がある所に取付けるのが理想ですが、機器の取付け配置が原因で、下地がない場合もあります。
そのような場所には、ボードアンカーを取付けていますよ。
■ ボードアンカーの種類
ボードアンカーを知らない人の為に、写真を載せてみました。
① 石膏ボードに、穴を開けて挟み込むタイプ
ボードアンカー
② 石膏ボードに、下穴を開けずに直接ねじ込むタイプ
ショートオーガ
③ 石膏ボードに、下穴を開けずに直接叩き込むタイプ
打込みアンカー
上記、3種類あります。
ボードアンカーツールは、①の挟み込むタイプのボードアンカーを取付ける工具です。
ボードアンカーツールの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
他にも沢山あると思いますが、ボードアンカーツールを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ ボードアンカーツールの種類
種類が少ないので、リストにしてみました。
上記、4種類しかありません。
私が知っているのは、DENSANとMARVELです。
私が持っているのは、DENSAN FM-30です。
他のボードアンカーツールよりは、少し長くて重い工具です。
ボードアンカーツールのメリット・デメリット
直接ねじ込むショートオーガタイプと比べてみました。
■ メリット
・ 最大引抜強度が大きい。
12.5mmの石膏ボードに取付けた場合
ショートオーガタイプは、最大で4.5kgf
ボードアンカーは、最大で10.2kgf
倍以上の引抜強度があります。
・ ネジは何度でも抜き差し可能
ナイロン製のショートオーガは数回抜き差しをすると溝が壊れてしまいます。
締め過ぎた場合、ショートオーガ自体が回転してしまい、石膏ボード自体がボロボロになってしまいます。
ボードアンカーは金属製で、ネジ山があるので、何度抜き差ししてもネジ山が潰れることはありません。
■ デメリット
・ 専用工具が必要。
ボードアンカー専用のツールが必要です。
価格が5000円もします。
・ 空洞の奥行が必要。
石膏ボード内部の空洞が必要です。
内部の奥行きがないと、ボードアンカーが入らない事があります。
そのような場合は裏技を使ってください。
裏技は、ボードアンカーの使い方で説明します。
ボードアンカーツールの使い方
■ ボードアンカーツールの使い方
① ドリルで下穴を開けます。
石膏ボードの穴あけは充電式ドライバドリルがオススメです。
・ 4mmのビスだとφ9mm
・ 5mmのビスだとφ13mm
ボードアンカーのサイズに合ったキリ先を選んでください。
② ボードアンカーをボードアンカーツールに取り付けます。
ボードアンカーのビスを少しだけ出して、ボードアンカーツールに取付けます。
③ ボードアンカーを石膏ボードに中に入れる。
根元まで入れ込んでください。
④ ハンドルを握り、固定する。
ハンドルを根本まで引くと、ボードアンカーが固定されます。
■ 応用編(ドリルがない場合)
本来ならドリルで穴を開けるのが理想ですが、ドリルがない場合もあると思います。
そのような時は、ドライバーでも開ける事ができますよ。
ボードアンカーの下穴が9mmの場合のみです。
① ➕ドライバーを回転させながら、石膏ボードに穴を開ける。
少し押し付けた感じで、ドライバーを回転させると穴が開きます。
決してハンマーなどでは叩かないように、注意してくださいね。
叩き過ぎると、石膏ボードが割れてしまいます。
② ➖6のマイナスドライバーを回転させながら、石膏ボートの穴を広げる。
➖6 の一番広い部分で、約8mmあります。
③ ボードアンカーツールに、ボードアンカーを取り付けます。
マイナスドライバーで広げた穴は、少し狭いですが、ボードアンカーを軽く叩くと入りますよ。
後は上記と同じ要領で固定します。
④ ボードアンカーを石膏ボードに中に入れ込み、かしめて固定します。
この方法は、ドリルやキリ先が手元にない場合に使ってください。
強くし過ぎると、石膏ボードが割れてしまい、ボードアンカーが取付けられなくなる可能性もあるので、穴を開ける時は注意して作業してくださいね。
■ 裏技
ボードアンカーを固定する時には、内部の空洞が必要と言いましたが、今から紹介する裏技は、空洞が狭くボードアンカーが根元まで入らなかった場合のやり方です。
ボードアンカーに付いているビスを、A
短いビスを、Bとします。
① 空洞の長さを測定する。
穴にドライバーを通し長さを確認する。
② 長さを確認したら、その長さより短いビス B を用意する。
③ ボードアンカーのビス A を先端が出ないように調整する。
ビスの先端がボードアンカーよりも出ないようにしてください。
④ ボードアンカーをボードアンカーツールに取付ける。
⑤ 穴に入れる。
入るだけ押し込みます。
⑥ ハンドルを引きながら、ボードアンカーを押し込む。
⑦ ビスを交換する。
ビスBに交換してください。
ボードアンカーは少し広がっているので、落ちる事はありません。
⑧ ボードアンカーを最後まで固定する。
この方法は、ボードアンカーがあと数ミリで入りそうな時にだけ、試してください。
入らないのが、1センチや2センチもある時は、無理なので、試さない方が良いと思います。
ボードアンカーは一度入れてしまうと、外す事ができません。
注意してくださいね。
私のオススメ工具
まとめ
今回はボードアンカーツールを紹介しました。
ボードアンカーは、下地がない場所に機器を取付ける場合には、とても便利な材料です。
そのボードアンカーは専用のツールが必要です。
ボードアンカーを使用したい方は、ボードアンカーツールが必要なので、必ず購入するようにしてください。
もしボードアンカーツールを購入したくない方は
・ ショートオーガ
石膏ボードに、下穴を開けずに直接ねじ込むタイプ
・ 打込みアンカー
石膏ボードに、下穴を開けずに直接叩き込むタイプ
上記、2タイプを利用しても良いと思います。
お好きな材料を使用してくださいね。
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