ボードカンナの種類と使い方! 石膏ボードやケイカル板の面取りには最適

ボードカンナ TBK120-H45




こんにちは、長島です。

今回は『ボードカンナ』を紹介します。
石膏ボードやケイカル板等の面取りには、便利な工具です。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。


ボードカンナとは

石膏ボードやケイカル板のボード類を面取りする工具です。
内装屋さんや大工さんが使用しています。

カンナと言えば、大工さんが使用している、木を削るカンナを想像すると思います。
カンナは平らな木を滑らかにする工具ですが、ボードカンナは石膏ボードの面取りする工具です。

▪ 面取りとは

尖った角を落として、新しい面を作る事です。

ボードカンナの種類

■ メーカ

・ KDS(ムラテックKDS株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)

他にもあると思いますが、ボードカンナを販売している代表的なメーカーを記載しています。

現場ではTAJIMAのボードカンナを使用されている方が多いです。

■ 長さ

・ 120mm
・ 180mm

短い方が持ち運びはラクですが、小さすぎて力が入れにくい感じがします。
適度な長さがある方が、使いやすいと思うので180mmをオススメします。

■ 刃の角度

・ 30°
・ 45°

刃の角度は、今までは60°でしたが、現在は30°や45°になっています。
刃の角度を30°にする事で、従来品の60°よりも1.5倍の切れ味になっています。

■ 面取り幅

ボードカンナ 角度一覧

面取りの幅は1~4mmまで調整できます。
お好みの長さにすることが可能です。

ボードカンナの使い方

■ 石膏ボードを半分に切る場合

石膏ボードのサイズは、縦1820mm×横910mmです。
半分に切断すると縦910mm×横910mmの正方形になります。

① 石膏ボードを表にして、台の上に置きます。
無地の方が表面で、文字が書いている方が裏面です。
台がない場合は、床に木を敷いて、石膏ボードが床から離れるようにしてください。

② 1820mmの半分910mmをコンベックスで石膏ボードの左右に印を付ける。
私は鉛筆等で印をつけますが、内装屋さんは、カッターナイフで印を付けている方が多いです。

③ 定規を利用して左右に付けた印に直線を引く。
石膏ボードは910mmあるので、1000mmの長さの定規が必要です。
1000mmの定規なんて、持っている人は少ないと思います。
代用品として、建築資材にCチャンと呼ばれる建築資材があるので、こちらを利用すると簡単に直線が引けます。
内装屋さんは、直線を引く作業はしていません。
手間を省くために、④のカッターナイフで直接切り込みを入れています。

④ 定規を印にあて、カッターナイフで切り込みを入れます。
1~2mm程度の切り込みでいいです。

⑤ 石膏ボードを裏にして切り込みを入れた所を軽く叩き、石膏ボードを折ります。
半分に折ると、裏面の紙だけが残ります。

⑥ 残った裏面の紙をカッターナイフで切る。
折り目に沿ってカッターナイフで切断してください。

⑦ 切断面にボードヤスリを研削する。
切断面にボードヤスリをあて、数回前後に動かすと切断面の凸凹が滑らかになります。

⑧ ボードカンナで面取りをします。
ここでボードカンナの登場です。
切断した石膏ボードにあてて、ボードカンナを手前に引きながら面取りします。
面取りする長さも、調整板で調整できますよ。

ボードカンナの刃は、カッター替刃大を使用しています。

カッターナイフの替刃を半分に折って使用しますので、刃が折れないタイプのカッター刃は使用できません。(最近のカッター刃は折れるのが一般的ですが、刃が折れないタイプも販売されています。購入される際は注意してくださいね。)

替刃を半分にするのは、どうやって折るの?
と、思われるかも知れませんが、ご安心ください。
替刃を半分に折る、刃折器付です。

内装工事で間仕切りや天井に石膏ボードを貼りますが、石膏ボードを切断した部分は、面取りしなくてはいけません。

カッターナイフでも面取り出来ますが、真っ直ぐ切ったつもりでも綺麗には出来ません。

ボードカンナを使用すれば同じ角度で綺麗に面取りが出来ます。

仕上げ材がクロスで見てなくなるならカッターナイフでも問題ないでしょうが、ペンキ塗りの所だと、ボードの面取りがジグザグしていると、見た目が悪いので、ボードカンナを使用するのがいいと思います。

替刃は頻繁に交換しましょう!

切れ味が悪いかな?と感じたら、迷わず交換する事をオススメします。

下地材としてなら問題はないかも知れませんが、仕上げ材として使用するボード表面がめくれたりすると、手直しとしてやり替えになってしまいます。

そのようなロスはもったいないので、切れ味が悪いと思ったら交換して新品の刃にしましょうね。

私のオススメ工具

■ 本体

■ 調整板

まとめ

今回はボードカンナを紹介しました。

石膏ボードやケイカル板等の面取りには、とても便利な工具だと思います。
調整板を利用するとので、面取りの長さも調整できます。

検討してみては、いかかでしょうか。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。