こんにちは、長島です。
今回は『ケーブルローラー』を紹介します。
ケーブルを布設する時に便利な工具です。
ケーブルローラーを選ぶ時の参考にしてくださいね。
ケーブルローラーとは
電線ラック等にケーブルを布設する時に便利な工具です。
ローラーが付いているので、重いケーブルでも簡単に布設させることができます。
直線用とカーブ用があるので、荷がかかる場所に設置させることでスムーズに布設させることが可能になります。
金車と併用させることでよりスムーズに布設できるようになりますよ。
ケーブルローラーは主に電気工事しか使用しない工具だと思います。
■ 合わせて読みたい関連記事
・ 吊り金車に関する記事はこちら
吊り金車の種類と使い方! ケーブルラックや天井裏に幹線ケーブルを配線
ケーブルローラーの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ IKURA TOOLS(育良精機株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
他にも沢山あると思いますが、ケーブルローラーを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ タイプとローラーの数
・ 直延用 - 1個
・ カーブ用 - 2個~3個
・ 直延用・カーブ用 - 2個
■ サイズ
・ たて 165mm~440mm
・ よこ 278mm~580mm
・ 高さ 165mm~355mm
・ 重さ 2.2kg~9.6kg
各メーカーで多少の違いがあります。
直延用のケーブルローラーは比較的小さめですが、カーブ用は直延用よりも1回り大きくなっています。
■ ローラーのサイズ
・ 直延用
直径 - φ85mm~φ180mm
長さ - 110mm~200mm
・ 直延用・カーブ用
直径 - φ120mm~φ160mm
長さ - 200mm~249mm
あまり気にすることもないと思いますが、参考までに記載しています。
直延用ローラーで直径の太さがφ100mmほど違っているのは、DENSANのケーブルローラーが細いタイプに対して、MARVELのケーブルローラーが太くて破壊荷重大きくなっているからです。
そのため、DENSANのケーブルローラーが安価で、MARVELのケーブルローラーがDENSANよりも少し高い金額になっています。
ケーブルローラーのメリット・デメリット
吊り金車と比べてみました。
■ メリット
・ 床で使用できる。
ケーブルローラーは床に置いて使用するタイプです。
もしケーブルラックで使う場合には、ロープや電線で落ちないように縛ってください。
・ サイズに関係なく使用できる。
穴に入れて使用するタイプではないので、太さに関係なく使用できます。
細いケーブルから太いケーブルまで使用できますよ。
■ デメリット
・ 本体からケーブルが外れやすい。
直延用は上に置いているだけなので、力の入れ具合によっては簡単に外れてしまいます。
外れないように注意しながら作業する必要があります。
・
ケーブルローラーの使い方
■ ケーブルラックで使用する場合
下のイラストはイメージです。
かなり適当ですが、このような感じになります。
矢印の方向に引っぱります。
黒〇 = ケーブルドラム
赤線 = ケーブル
青〇 = ケーブルローラー
紫◇ = 吊り金車
黒★ = 作業者
① ケーグルドラムをケーブルジャッキにセットする。
② 引っぱり始めと、引っぱり終わりに、吊り金車を取付ける。
③ 中間にケーブルローラーを取付ける。
ケーブルローラーが多ければ多いほど、引っぱる側の負担が軽くなります。
④ ロープを通す。
⑤ ロープにケーブルを固定する。
より戻しがあるとケーブルが捩れずに布設できます。
⑥ ケーブルを引っぱる。
ケーブルドラム側主導で、ケーブルを引きます。
以上、ケーブルローラーの使い方でした。
ケーブルローラーが多ければ多いほど、引っぱる側の負担が軽くなります。
それと、引っぱり始めと引っぱり終わりに、吊り金車を付ける事で更に負担が軽くなりますよ。
私がケーブル布設をする時には必ず吊り金車を利用するようにしています。
私のオススメ工具
■ 直延用
■ カーブ用
まとめ
今回はケーブルローラーを紹介しました。
電線ラック等にケーブルを布設する時に便利な工具です。
ローラーが付いているので、重いケーブルでも簡単に布設させることができます。
直線用とカーブ用があるので、荷がかかる場所に設置させることでスムーズに布設させることが可能になります。
金車と併用させて使用する事で、よりスムーズに布設できるようになります。
検討してみてはいかがでしょうか。
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・ 吊り金車に関する記事はこちら
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