こんにちは、長島です。
今回は『両口スパナ』を紹介します。
1本で2種類の違うサイズのナットを締め込む事ができる便利な工具です。
両口スパナを選ぶ時の参考にしてくださいね。
両口スパナとは
左右ともスパナになっている工具です。
5.5mm~60mmまであり、サイズが細かく分かれています。
単品とセット品の、両方があります。
両口スパナの種類
■ メーカー
・ ASAHITOOL(旭金属工業株式会社)
・ ENGINEER(株式会社エンジニア)
・ HIT(東邦工機株式会社)
・ HOZAN(ホーザン株式会社)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ LOBSTER(株式会社ロブテックス)
・ TONE(TONE株式会社)
・ TOP(トップ工業株式会社)
・ NETSUREN(三木ネツレン株式会社)
他にも沢山あると思いますが、両口スパナを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 素材
・ 金属製
両口スパナは金属製しかありません。
■ サイズ
▪ 単品
・ 5.5mm~60mm
サイズはミリ単位で細かくあります。
使用したい両口スパナが見つかると思いますよ。
▪ セット品
・ 5.5mm~24mm
小さいサイズが5.5mmや6mmなど、メーカーやセット品の内容によっていろいろあります。
最大で24mmまであるので、最初に購入するのはセット品をオススメします。
セット品だと収納ケースもセットに含まれているので、オススメです。
24mm以上のサイズは、職種にもよりますが使用頻度が低いと思います。
24mm以上の両口スパナは、必要に応じて検討する方が良いと考えます。
■ 私が持っている両口スパナ
ホームセンターで購入したもので、メーカー・型番不明です。
写真は8mm~21mmまでのセットです。
こちらの両口スパナセットはホームセンターで購入した安価な物だったので、メーカーも方式も不明です。
バラ売りもありますが、最初に購入する時はセット品を購入する事をオススメします。
スパナはナットを締め込む時に使用する工具なので、個人的には安価なものでも大丈夫だと思っています。
使用頻度が高いサイズは、8mm~24mmまでのスパナです。
このサイズがあると便利だと思いますよ。
ASAHI TOOLS 両口スパナ
ASAHI TOOLSからは、色々なタイプの両口スパナが販売されています。
① SM 両口スパナ 8本組セット SMS0800
一般的な両口スパナ 8本組セット 6mm~24mm
② SNT 極薄スパナ 5本組セット SNT0500
極薄スパナ 5本組セット 8mm~21mm
極薄スパナは、一般的な両口スパナが21mmのサイズの場合、厚みが7.5mmありますが、極薄スパナだと約半分の4mmしか厚みがありません。
1つ残念なのが、セット品だと21mmまでしかなく、単品でも23mmまでしか販売されていません。
個人的には24mmまでの極薄スパナが欲しいので、ちょっと残念です。
③ SL 両口スパナ 6本組セット SLAS6
Revo wave (レボウェイブ)シリーズ SL両口スパナ 6本組セット 5.5mm~24mm
右利き用ですが、根元部分を緩やかな曲面を作り握りやすく、手に馴染むように加工されています。
ヘッド部は強力な締結が可能なやり形を採用しています。
④ LSX 両口スパナ 6本組セット LEXS6
LIGHTOOL(ライツール)シリーズ LSX両口スパナ 6本組セット 5.5mm~24mm
ASAHI TOOLSの従来品の両口スパナに比べ平均で30%の軽量化を実現させています。
数多くのテストを繰り返し、最適な設計にくわえ、高度な鍛造技術によって、軽量化のネックである強度を確保し、JIS規格をクリアしています。
ASAHI TOOLSの両口スパナだけでも、上記の4種類があります。
お好みの両口スパナが見つかると思いますよ。
両口スパナのメリット・デメリット
モンキレンチと比べてみました。
■ メリット
・ 増し締めができる。
スパナはサイズが変わったりすることがないので、増し締めできます。
スパナの先端は開いているので、増し締めする際はすっぽ抜けないように注意してくださいね。
・ ナットをなめにくい。
ナットのサイズに合ったスパナを使用する事で、ナットの角がなめにくいです。
・ 調整をする必要がない。
スパナは調整ができないので、ナットのサイズに合ったスパナを使用する必要があります。
■ デメリット
・ 重い
セット品だと5~8本組になっているので重いです。
・ ナットを回転させる時に横に引っ張ると、ナットから抜ける。
メリットにも記載していますが、スパナの先端は開いています。
すっぽ抜けないように注意して作業してください。
両口スパナの使い方
両口スパナ・めがねレンチ・コンビネーションスパナの3種類は、使い方が同じです。
① ナットを手まわしで回す。
手回しで回らなくなるまで回した方が、作業が早いです。
② 使用したいナットのサイズに合わせて両口スパナを選ぶ。
③ 両口スパナでナットを締め込む。
両口スパナは打撃ようではありません。
もし、ハンマー等で叩いて増し締めしたい場合は、打撃専用のめがねレンチをご使用ください。
以上、両口スパナの使い方でした。
簡単ですね。
六角ボルトにナットを締め付ける場合は、ナットだけ締めても空回りするので、六角ボルトの部分にもめがねレンチやモンキレンチで抑えが必要です。
手で抑えても増し締めする事はできないので、必ずスパナやモンキレンチで抑えてください。
私のオススメ工具
まとめ
今回は両口スパナを紹介しました。
ナットを締め付ける時には便利な工具です。
六角ボルトとナットを締める時には2本必要なので、モンキレンチ・めがねレンチ・コンビネーションスパナなどと組み合わせてご使用ください。
建築現場では24mmまでのナットを締め込む事が多いです。
単体での販売もしていますが、最初に購入する時には24mmまでのセット品を購入して、24mm以上の両口スパナが必要になった時には、検討してみてはいかがでしょうか。
狭い場所や増し締めには向いていると思います。
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