インパクトレンチの種類と使い方! 充電式よりもハイパワー

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE




こんにちは、長島です。

今回は『インパクトレンチ』を紹介します。

鉄骨やアングルの締付けに便利な工具です。

以前、充電式のインパクトレンチを紹介したので、今回はAC100Vタイプのインパクトレンチを紹介しようと思います。

インパクトレンチを選ぶ時の参考にしてくださいね。

 

インパクトレンチとは

インパクトドライバと同様に、ドリルの回転に打撃を組み合わせた工具です。

インパクトドライバよりも、トルクが大きいタイプが多いです。

トルクが大きいので、鉄骨などの重量物のボルトを締める時に最適です。

出典元:楽天市場

あまりお目にかからないのではないでしょうか。

私も使用した事はありません。

大きなボルトを締め付ける時にスパナやラチェットで締め付けていては時間が足りません。

作業効率を上げるには、インパクトレンチが重宝します。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE とWR 25SEはAC100V用とAC200V用の2種類があるので、購入される際は注意してくださいね。

 

インパクトレンチの種類

■ メーカー

・ BOSCH(ボッシュ株式会社)
・ HILTY(ヒルティ株式会社)
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ RYOBI(京セラ インダストリアルツールズ株式会社)

他にも沢山あると思いますが、インパクトレンチを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ 電源

・ AC100V
・ AC200V

ほとんどがAC100Vですが、HiKOKIにはAC200Vがあります。

購入される時には、電源の確認もされてくださいね。

■ 最大トルクと締付能力

▪ 最大トルク
・ 150~1000(N・m)

▪ 締付能力
・ 普通ボルト:M10~M30
・ 高力ボルト:M8~M24

▪ 最大トルクと締付能力の関係性
トルクのサイズがどのくらいで、どのくらいのボルトが締付けられるか分かりづらかったので、まとめてみました。

各メーカーや種類でも多少の違いがあると思いますが、概ねこのようになっています。

下の表を参考にしてくださいね。

最大トルクとボルトの締付け

例えば

① M16の普通ボルトの場合
最大トルクが150(N・m)以上だと締付けられることが分かります。

② M20の高力ボルトの場合
最大トルクが588(N・m)以上だと締付けられることが分かります。

普段締付ける最大のボルトに合わせて、最大トルクを選ぶようにしてくださいね。
最大トルクが分かれば、機種選定がしやすいと思いますよ。

■ 六角ソケット取付けサイズ

・ 12.7mm
・ 19mm
・ 25.4mm

上記、3種類があります。

六角ソケットの取付けサイズによって、ソケットのサイズも合わせる必要がありますので、購入したソケットのサイズは覚えておくようにしましょうね。

■ 回転数(回/分)

インパクトレンチの回転数は・・・

① 切替なしの固定タイプ
② スイッチの引き具合で調整する無段変速タイプ
③ 切替付の無段変速タイプ

上記、3種類があります。

切替なしは、スイッチの引くと最大まで回転します。

それに対して無段変速タイプは、回転数の調整を切替レバーで設定し、最大回転数を調整する事が可能です。

① 切替なしの固定タイプ
・ 1100(回/分)
・ 1400(回/分)
・ 1700(回/分)
・ 2000(回/分)
・ 2200(回/分)

② 無段変速タイプ
・ 0~3000(回/分)

③ 切替付の無段変速タイプ

・ HiKOKI 4段階
0~1600・1400・1300・1100(回/分)
0~2100・1800・1600・1400(回/分)
0~2600・2300・2000・1300(回/分)

・ Makita
高速:0~2300(回/分)・低速:0~1900(回/分)

■ 打撃数(打撃/分)

インパクトレンチの打撃数は・・・

① 切替なしの固定タイプ
② スイッチの引き具合で調整する無段変速タイプ
③ 切替付の無段変速タイプ

上記、3種類があります。

切替なしは、スイッチの引くと最大まで打撃します。

それに対して無段変速タイプは、打撃数の調整を切替レバーで設定し、最大打撃数を調整する事が可能です。

回転数に応じて打撃します。

① 切替なしの固定タイプ
・ 1500(打撃/分)
・ 1600(打撃/分)
・ 2000(打撃/分)
・ 2600(打撃/分)

② 無段変速タイプ
・ 0~3000(打撃/分)

③ 切替付の無段変速タイプ

・ HiKOKI 4段階
0~1900・1700・1500・1300(打撃/分)
0~2700・2300・1900・1500(打撃/分)
0~3200・2800・2500・1800(打撃/分)

・ Makita
高速:0~2300(打撃/分) 低速:0~1900(打撃/分)

■ カーボンブラシ

・ あり
・ なし

カーボンブラシが必要なインパクトレンチと、カーボンブラシが不要なインパクトレンチの2種類があります。

メーカー毎に2種類のタイプがあるので、カーボンブラシがいるか・いらないか確認された方が良いと思いますよ。

因みに、HiKOKIのインパクトレンチはブラシレスモーターが搭載されているので、カーボンブラシの交換が不要です。

■ サイズと重さと価格

・ 長さ:178mm~375mm
・ 高さ:211mm~293mm
・ 重さ:1.2kg~8.4kg
・ 価格:39,000円~84,000円

▪ 私のオススメ工具

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE

・ 最大トルク:620(N・m)
・ 長さ:280mm
・ 高さ:261mm
・ 重さ:4.6kg
・ 価格:76,000円

Makita インパクトレンチ 6906

・ 最大トルク:588(N・m)
・ 長さ:325mm
・ 高さ:不明
・ 重さ:5.0kg
・ 価格:70,500円

上記、2メーカーがオススメです。

参考にしてくださいね。

 

接続工具と先端工具

インパクトレンチに装着できる接続工具と先端工具を紹介します。

▪ 接続工具

インパクトレンチと先端工具の間に装着させる工具です。

インパクトレンチの先端がソケットレンチと同じように四角

・ ユニバーサルジョイント

出典元:楽天市場

・ エキステンションバー

出典元:楽天市場

・ アダプタ

出典元:楽天市場

・ ビットアダプタ

出典元:楽天市場

 

▪ 先端工具

・ 六角ソケット

出典元:楽天市場

・ フォームタイ用ソケット

先端工具② フォームタイ用
出典元:工機ホールディングス株式会社


・ Pコン用ソケット

先端工具③ Pコン用ソケット
出典元:工機ホールディングス株式会社


・ 六角ダクト用ソケット

出典元:楽天市場

・ 12角ダクト用ソケット

出典元:楽天市場

接続工具と先端工具でした。

インパクトレンチには様々な接続工具と先端工具があります。

手工具のソケットレンチが取付けられそうな感じがしますが、ちょっと違います。

充電式工具のインパクトレンチには、接続工具や先端工具が落下しないような構造になっているので、間違って取付けないようにしてくださいね。

インパクトレンチのメリット・デメリット

充電式インパクトレンチと比べてみました。

■ メリット

・ 安価。
充電式よりも安い商品が多いです。
ただし、充電式よりも高いタイプもあるので、電源タイプと充電式タイプを比較しながら選んでくださいね。

・ トルクが大きい。
充電式よりもトルクが大きなタイプが多いです。
大きなトルクが必要で安価に済ませたい方に電源タイプがオススメです。

■ デメリット

・ 動きが制限される。
電源コードが必要なので、動きが制限されます。
高所で作業される場合には、コードが邪魔になる事があると思います。
電源タイプでの1番のデメリットは、動きが制限されることだと思います。
作業範囲が広い方や高所作業が多い方には、電源タイプはオススメできません。
充電式が便利だと思います。

以上、メリット・デメリットでした。

参考になれば幸いです。

 

インパクトレンチの使い方

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE の場合で説明したいと思います。

一部、WR 25SEの場合もあるので、ご了承ください。

■ 各部の名称

・ HiKOKI インパクトレンチ WR 25SE(左側)

HiKOKI インパクトレンチ WR 25SE 各部の名称1
出典元:工機ホールディングス株式会社

・ HiKOKI インパクトレンチ WR 25SE(右側)

HiKOKI インパクトレンチ WR 25SE 各部の名称2
出典元:工機ホールディングス株式会社


■ 先端工具の一覧

HiKOKI インパクトレンチ WR 25SE 先端工具
出典元:工機ホールディングス株式会社


■ サイドハンドルの取付け方

① サイドハンドルを緩める。
本体に入るように緩めます。
時計回りに回転させてください。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE サイドハンドル1
出典元:工機ホールディングス株式会社


② 本体に通す。
取付ける位置までサイドハンドルを入れます。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE サイドハンドル2
出典元:工機ホールディングス株式会社


③ サイドハンドルを締付ける。
時計回りに回転させて締付けます。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE サイドハンドル3
出典元:工機ホールディングス株式会社


・ WR 25SEの場合
サイドハンドルの凹部と、本体の凸部が合うように入れて固定します。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE サイドハンドル4
出典元:工機ホールディングス株式会社


■ ソケットの取付け方

① リングをずらす
ソケットに付いているOリングをずらしてから、本体のアンビルに入れます。
入れる時には、ソケットとアンビルの穴が合うようにしてください。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE ソケットの取付け方1
出典元:工機ホールディングス株式会社


② ピンを通す。
専用のピンが付属されています。
専用ピンを通してください。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE ソケットの取付け方2
出典元:工機ホールディングス株式会社


③ リングを溝に入れる。
ピンが落ちないようにOリングを戻してください。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE ソケットの取付け方3
出典元:工機ホールディングス株式会社


■ フックハンガ

WR 25SEには、本体右側にフックが取付けられるようになっています。

安全ロープが取付けられるので、高所で作業する場合には、安全ロープを取付ければ、落下させた時に安心ですよ。

HiKOKI インパクトレンチ WR 25SE フックハンガの使い方
出典元:工機ホールディングス株式会社


■ 使い方

① ソケットを取付ける。
ボルトやナットのサイズに合ったソケットを取付けてください。
サイズが合っていないと、ソケットが破損してしまうので、必ずサイズに合ったソケットを選んでくださいね。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE 使い方1
出典元:工機ホールディングス株式会社


② 電源にさす。
電圧に合った電源に取付けてください。
WR 22SEとWR 25SEには、単相100Vと単相200Vの2種類があります。
間違えないように注意されてくださいね。

③ スイッチを入れる。
一般的なスイッチは、スイッチの他に正転逆転用の押し釦がありますが、今回紹介している、WR 22SEやWR 25SEには、正転逆転用の押し釦がありません。
スイッチの上下に正転スイッチと逆転スイッチの2種類があるので、勘違いされないでくださいね。
上が逆転で下が正転になっています。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE 使い方3
出典元:工機ホールディングス株式会社


④ ボルトを締付ける。
ボルトに対して真っ直ぐに入れて下さい。
曲がっているとボルトの頭をナメてしまいますので注意されてくださいね。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE 使い方4
出典元:工機ホールディングス株式会社

■ 注意する事

・ 専用ピンの紛失に注意
ソケットを取付ける時の専用ピンやOリングを紛失させないように注意してくださいね。
Oリングを紛失させることは少ないと思いますが、専用ピンは紛失しやすいと感じます。
この専用ピンがないと本体とソケットが取付けられないので、注意されてくださいね。

・ スイッチの入れ方の確認
上が逆転、下が正転になっています。
正転逆転用の切替ボタンがありませんよ。

・ ボルトに対して真っ直ぐに入れる。
ボルトに対して真っ直ぐに入れないと、ボルトの頭がナメてしまいます。
ナメたボルトは使用できないので、注意されてくださいね。

HiKOKI インパクトレンチ WR 22SE の使い方でした。

参考になれば幸いです。

 

私のオススメ工具

 

まとめ

今回はインパクトレンチを紹介しました。

インパクトドライバと同様に、ドリルの回転に打撃を組み合わせた工具です。

インパクトドライバよりも、トルクが大きいタイプが多いです。

トルクが大きいので、鉄骨などの重量物のボルトを締める時に最適です。

検討してみてはいかがでしょうか。

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