こんにちは、長島です。
今回は『Mバーカッター』を紹介します。
建築資材のMバーを、一発で切断できる工具です。
切断面が綺麗で、ゴミも出にくい便利な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
Mバーカッターとは
建築資材のMバーを切断する工具です。
私は電気工事士なので、埋め込みタイプの照明器具を取付ける時に、Mバーを切断しています。
Mバーカッターがなかった時は、ディスクグラインダか軽天ハサミで切断していました。
ディスクグラインダでは火花や切粉が出ていましたが、Mバーカッターは火花や切粉がでません。
そもそも、Mバーってなに?って感じだと思います。
建築で仕事をされている方はご存知だと思いますが、知らない方の為に、簡単ですが教えたいと思います。
■ Mバーとは
簡単に言うと、天井の下地材です。
シングルバーとダブルバーの2種類があります。
▪ サイズ
・ シングルバー 19mm×25mm・ ダブルバー 19mm×50mm
テナントやビルなどの多くの建物は、コンクリートで覆われています。
コンクリートをそのまま見せている建物もありますが、多くの建物は軽天と呼ばれる資材に、石膏ボードビス止めし、その上からクロスを貼って仕上げたものや、化粧を施した石膏ボードを貼り仕上げたものがあります。
一般的には、石膏ボードにクロスで仕上げたタイプが多いと思います。
■ 天井ができるまでの順番
① アンカーにボルトを取付ける。
② ボルトにCチャンを取付ける。
③ CチャンにMバーを取付ける。
④ 天井の高さを合わせる。
⑤ Mバーに石膏ボードを貼る。
⑥ クロスを貼る。もしくは仕上げ用のボードを貼る。
上記の手順で天井ができています。
私は電気工事をしているので、埋込型の照明器具やコンセント用のボックスなどを取付ける場合、Mバーを切ったり、切った部分を補強する時に使用しています。
石膏ボードが貼られる前では、ディスクグラインダでも切断できますが、石膏ボードが貼られた後ではグラインダーは使用できません。
Mバーカッターは石膏ボードの端面ギリギリでMバーを切断できるので、とても重宝していますよ。
Cチャンカッターとは違い、軽天屋さんが使用しているのを見たことがありません。Mバーカッターは、電気工事か空調設備をされている方しか、使用していないと思います。
Mバーカッターの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ FUJIYA(フジ矢株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
他にもあると思いますが、Mバーカッターを販売している代表的なメーカーを記載しています。
MARVELを使用している方が多いです。
■ 長さと重さ
種類が少なかったのでリストを出してみました。
各メーカーとも差はさなそうです。
DENSAN が少し長いですね。
長い方が非力な方でも、使用しやすいと思います。
■ 種類
・ Mバー用(シングルバー、ダブルバー)
Mバーを横に切断するタイプです。
天井下地が見えている状態でも、ボード開口した時にMバーがあたった状態でも使用できます。
・ ダウンライト用(φ50~φ100用、φ125~φ150用)
天井の石膏ボードを丸く開口した時に、シングルバーやダブルバーが開口にあたった場合に使用します。
ダウンライト用はMARVELしかないと思います。
下記、2種類があります。
丸い穴には、Mバー用は使用できないので、ダウンライト用で切断します。
ダウンライト用のMバーカッターは、Mバーを細かく削る事が出来るので便利です。
使用頻度が高いのは、Mバー用だと思うので、最初に購入を検討する場合はMバー用がいいと思います。
ダウンライト用は必要に応じて検討しても良いと思いますよ。
Mバーカッターのメリット・デメリット
軽天はさみを使用した時と、比べてみました。
■ メリット
・ 作業が早い。
Mバーを一発で切断できるので、作業が早いです。
・ 切断面が綺麗
一発で切断できるので、綺麗に切断できます。
ゴミも出にくいです。
■ デメリット
・ 重い。
1.5kgくらいあるので、少し重いです。
・ 持ち歩けない。軽天はさみは小さいので、腰袋に入れて持ち歩けますが、、Mバーカッターは少し大きいので、持ち歩く事はできません。
Mバーカッターの使い方
■ Mバー用
天井下地が見えている状態で使用します。
① 切断したい場所に印を付ける。
② MバーカッターをMバーの溝に入れる。
Mバーはシングルバーとダブルバーがあるので、切断するバーがどちらのタイプなのか確認して、Mバーのタイプに合わせてください。
③ 切断する。
たったこれだけです。誰が使用しても、簡単綺麗に切断できますよ。
■ ダウンライト用
石膏ボードをダウンライトの照明器具用で開口し、Mバーが開口にあたった場合に使用します。
① 開口した穴の隙間に、ダウンライト用のMバーカッターを入れます。
隙間に入らない場合は、ダウンライト用の先端よりも大きいサイズのホルソーで、穴を開けてください。
② ハンドルを動かして、Mバーを削ります。
一発ではMバーを削る事は出来ないので、数回に分けて、開口にあたる部分を削り取ります。
▪ 注意する事
ハンドルの固定部を動かすと、石膏ボードが割れてしまう可能性があります。
ハンドルの固定部は動かさないようにして、駆動部だけを動かしてMバーを削ってくださいね。
私のオススメ工具
■ Mバー用
■ ダウンライト用
まとめ
今回はMバーカッターを紹介しました。
Mバー用とダウンライト用の2種類があります。
Mバー用は天井下地が見えている状態で使用し、ダウンライト用は石膏ボードが貼った状態で使用する工具です。
ダウンライト用は、Mバー用に比べると使用頻度は少ないので、最初に検討するのはMバー用がいいと思います。
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