こんにちは、長島です。
今回は『充電式ケーブルカッター』を紹介します。
大きいサイズのケーブルも楽々切断できます。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
充電式ケーブルカッターとは
充電式タイプのケーブルを切断する工具です。
ケーブルを切断するタイプには、手動式タイプと充電式タイプの2種類があります。
手動式タイプは、小さめのサイズのケーブルを切断
充電式タイプは、大きめのサイズのケーブルを切断
上記、2パターンの切断に向いていると考えます。
充電式ケーブルカッターの種類
■ メーカー
・ CACTUS(カクタス株式会社)
・ IZUMI(株式会社泉精器製作所)
他にもあると思いますが、充電式ケーブルカッターを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ リスト
種類が少なかったのでリストを出してみました。
参考になれば幸いです。
■ 電圧
・ 14.4V
私が知る限り、14.4Vタイプしかありません。
■ 切断能力
・ 単心150㎟(φ21)
・ 単心325㎟(φ31)
・ 単心600㎟(φ41)
上記、3タイプがあります。(上記写真の一覧をご覧ください。)
Φ21とφ31は購入金額の差はあまりありませんが、φ41になると一気に高くなります。
予算と相談してから決めてくださいね。
充電式ケーブルカッターのメリット・デメリット
充電式圧着工具のアタッチメントタイプを使用した場合で比べてみました。
■ 充電式ケーブルカッターを使用した場合
▪ メリット
・ 手返しよく切断できる。
ケーブルカッター専用の充電式工具なので、ケーブルしか切断できません。
アタッチメントを付け替える必要がないので、手返しよく作業できます。
・ 圧着と切断が同時に作業できる。
圧着工具と切断工具の2種類を持つ事になるので、2人で作業する場合、圧着する人と切断する人が同時に作業する事ができます。
・ バッテリーが多くなる。
同じメーカーで揃えた場合、予備のバッテリーが増えます。
頻繁に使用しても充電切れで作業できない場面が少なくなると思います。
▪ デメリット
・ 持ち運ぶ工具が多くなる。
盤結線する場合、工具が2台持ち歩く事になります。
台車に置いて持ち歩ける場所では問題ありませんが、階段等がある場合、少し面倒になります。
・ 高価
本体定価が15万円もします。
高価な充電式ケーブルカッターは40万越えるタイプもあります。
ケーブルカッターのアタッチメントタイプは約10万円なので、5万円ほど高くなります。
タイプによっては、30万円も高くなります。
高すぎますよね。
■ 充電式圧着工具のアタッチメントを使用した場合
▪ メリット
・ サイズの大きいケーブルを切断できる。
充電式ケーブルカッターよりも大きめのサイズが切断できます。
充電式はφ41mmまで切断可能ですが、アタッチメントタイプでは、最大でφ66mmのサイズが切断できるタイプもあります。
・ 安価
アタッチメントタイプのケーブルカッターは10万円くらいです。
安いタイプの充電式ケーブルカッターでも、5万円ほど安くなります。
・ 持ち運ぶのが少なくなる。
ケーブルカッターのアタッチメントだけでよいので、持ち運ぶのが少なくなります。
アタッチメントだけなら少し軽いです。
▪ デメリット
・ 2人同時に作業できない。
アタッチメントを取り換えながら作業するので、2人同時には作業できません。毎回アタッチメントを交換する必要があります。
・ 作業が遅くなる。
切断、圧着、切断、圧着する場合、アタッチメントを毎回交換する必要があります。
とても煩わしくなると思います。
小さいサイズを切断する場合は、手動式のケーブルカッターがあると便利です。
充電式ケーブルカッターの使い方
■ CVT150sqを切断する場合
① 切断したい場所に印を付ける。
マジック等で印を付けます。
私はマジックよりもニッパで軽く切れ目を入れて印を付けています。
▪ 理由
ケーブルは黒色が多いです。
黒の上に黒のマジックで印を付けても分かりにくい場合があるからです。
その場合は、白のマジックがあると便利ですよ。
② 電線にケーブルカッターを取付ける。
電線にケーブルカッターの刃を、クルリと回し取付けます。
手で押し込めるだけ、押し込んでください。
③ トリガーを引きケーブルを切断する。
トリガーを引くとケーブルカッターが動き出します
以上、充電式ケーブルカッターの使い方でした。
使い方はとても簡単です。
トリガーを引くだけで電線が切断できるので、大きいサイズの電線を切断する時には便利ですよ。
注意
ケーブルカッターの刃には触れないように注意してください。
もし刃に指を挟んだ状態でトリガーを引くと、指なんて簡単に切断されます。
危険ですので、刃の近くに指を近づけないようにしてくださいね。
私のオススメ工具
■ ケーブルカッター本体
■ アタッチメント
注意
アタッチメントを検討されている方は、今お持ちの圧着工具との互換性をご確認ください。
適合しない場合は、使用できない可能性があります。
まとめ
今回は充電式ケーブルカッターを紹介しました。
私の個人的な意見になりますが、ケーブルカッターは単品よりもアタッチメントタイプが良いと考えます。
幹線工事を主に作業されている方は、充電式ケーブルカッターを持っていた方が良いと思います。
しかし屋内電気工事だと使用頻度は少ないです。
使用頻度が少ないのに高価な工具を購入するのは勿体ないですよね。
私の意見をまとめてみました。
■ 理由
① 充電式油圧圧着工具を持っている。
電気工事をされている方は、充電ケーブルカッターは持っていなくても、圧着工具を持っていると思います。
充電式ケーブルカッター本体も小さくはないので、場所を取ってしまいます。
移動する事を考えると、邪魔になる場合があると思います。
アタッチメントだけの方が、小さくまとまります。
② 大きなサイズが切断できる。
アタッチメントタイプを利用した方が、大きいサイズのケーブルが切断できる。
③ 安価。
本体のセット品を購入するよりも安いです。
充電式ケーブルカッターは、屋内電気工事をされている方には使用頻度は少ないと考えます。
安くなる方が良いと考えます。
上記、3つの理由から、ケーブルカッターのアタッチメントをオススメします。
注意
アタッチメントを検討されている方は、今お持ちの圧着工具との互換性をご確認ください。
適合しない場合は、使用できない可能性があります。
電気工事士の方は充電式油圧圧着工具を持っているかと思います。
それに適合するアタッチメントを検討された方が、充電式ケーブルカッターを単品で購入するよりも約半分の価格で購入する事が可能です。
安い買い物ではないので、よく検討されてくださいね。
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