こんにちは、長島です。
今回は『充電式ペンドライバドリル』を紹介します。
小ネジ等の締付けに最適な工具です。
充電式ペンドライバドリルを選ぶ時の参考にしてくださいね。
充電式ペンドライバドリルとは
充電式ドライバドリルの小型版です。
小ネジ等の締付けに最適な工具です。
充電式ペンインパクトドライバと同様に、伸ばしたり折り曲げたりして使用する事が可能です。
・ ストレート型
伸ばした状態
・ ピストル型
折り曲げた状態
一般的には折り曲げた状態で使用し、ホルダーに収納させる時に伸ばしたりする事が多いです。
クラッチ機能が搭載されているので、お好きなトルク(強さ)で締付ける事が可能ですよ。
電気工事士の方が好んで使用されています。
リチウムイオン電池のタイプだと、電圧が7.6Vと3.6Vの2種類があります。
同じようなタイプに充電式ペンインパクトドライバがあります。
この充電式ペンインパクトドライバが7.2Vなので、バッテリが共通で使用できるように、ドライバドリルも7.2Vがオススメです。
現在7.2Vのインパクトドライバをお持ちの方には、バッテリが共通で使用できるので、セット品ではなく本体のみ購入されてもよいと考えます。
私はHiKOKIの充電式ペンインパクトドライバ WH 7DLを使用していますが、このバッテリに合う充電式ペンドライバドリルがありません。
ちょっと残念ですね。
MakitaとPanasonicには充電式ペンインパクトドライバと充電式ペンドライバドリルがあるので、バッテリが共通で使用できます。
バッテリが共通で使用できる方がメリットが大きいと思います。
充電式ペンドライバドリルの種類
■ メーカー
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ Panasonic(パナソニック株式会社)
他にも沢山あると思いますが、充電式ペンドライバドリルを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ バッテリサイズ
・ 7.6V
・ 3.6V
・ 2.4V
上記、3種類があります。
2.4Vタイプはリチウムイオン電池ではありません。
もし購入される時には、リチウムイオン電池にしてくださいね。
リチウムイオン電池だと、自然放電しにくくなっています。
自然放電しにので、しばらく使用していなくても、充電切れしにくいバッテリになっていますよ。
■ チャックサイズ
・ 6.35mm
充電式ペンドライバドリルは、6.35mmのビットが取付けられるようになっています。
6.35mmのビットなら何でも取付けられますよ。
一般的に使用されるのは、プラスのビットが多いと思います。
■ 最大トルク
・ 低速(4.4N・m~8.0N・m)
・ 高速(1.5N・m~2.0N・m)
どのメーカーも低速の方がトルクが大きいです。
▪ 参考(Panasonic 充電スティックドリルドライバー EZ7421 LA2S-R(赤)の場合)
Panasonicのカタログに記載していたので参考にさせて頂きました。
全てのメーカーに当てはまるとは思いませんが、目安にはなると思います。
EZ7421の最大トルクが6.0N・mなので、これを21分割した値が1目盛でのトルク値になります。
■ クラッチ機能
・ 21段
クラッチの数です。
各メーカーとも21段になっています。
21段階でネジを締付ける強さを調整する事が可能です。
上の写真が参考になると思います。
■ 切替スイッチと回転数
・ 低速(0~200・300回/分)
・ 高速(0~600・650・900回/分)
回転は無段変速になっているので、レバーを倒した分だけ回転する速度が早くなったり遅くなったりします。
高速で使用されている方が多いですよ。
■ 締付能力
・ M5
各メーカーともM5までになっています。
M5と言う基準ですが、それ以上のネジでも使用できると思っています。
ネジには、ネジのサイズによって締付ける、締付けトルクの規定値があります。
この規定値に沿ったトルクがM5になっていますよ。
■ サイズと重さ
・ 長さ:268mm~302mm
・ 高さ:134mm~148mm
・ 重さ:450g~630g
充電式ペンドライバドリルのサイズと重さです。
充電式ペンインパクトドライバをお持ちの方には想像できると思いますが、充電式工具の中では小さめの方です
軽くて小さいので、腰道具に差して使用している方が多いですよ。
充電式ペンドライバドリルのメリット・デメリット
充電式ペンインパクトドライバと比べてみました。
■ メリット
・ トルクの調整ができる。
21段階でクラッチ機能が搭載されています。
クラッチを調整する事でお好きなトルクで止める事が可能です。
・ スピードの調整ができる。
低速、高速の2スピード調整が可能です。
使用する場面によって使い分けができます。
■ デメリット
・ トルクが小さい。
インパクトドライバが25N・mに対して、ドライバドリルは1/4くらいしかありません。
木ネジ等のコーススレッドを止める事が難しいです。
以上、メリット・デメリットでした。
充電式ペンドライバドリルはトルクが小さいですが、トルクの調整が出来るので締付け過ぎないようになっています。
配線器具を付ける時には、トルクの調整をする事で、石膏ボードが割れたりしにくいと感じます。
充電式ペンドライバドリルの使い方
Makita 充電式ペンドライバドリル DF012DSHX の場合
・ 各部の名称
Makita 充電式ペンドライバドリル DF012DSHX で説明したいと思います。
① バッテリを付ける。
まず最初にバッテリを付けます。
バッテリの向きを確認しながら差し込んでください。
はずす時には、バッテリ横のボタンを押しながら引き抜きます。
② ロックボタンを解除する。
本体上部にあるロックボタンを解除してください。
解除しないと動きません。
③ ビットを付ける。
スリーブを引っぱりながら、ビットを差しスリーブを戻してロックします。
使用したい対象物に合わせてビットを選びます。
はずす時には、スリーブを引っぱりながら、ビットを引き抜きます。
④ 速度を選ぶ。
1が低速、2が高速になっています。
お好きな速度に合わせてご使用ください。
⑤ トルクを調整する。
1が小さく、21が大きくなっています。
ドリルのマークが入っている場所に合わせるとトルクが効かないようになっています。
⑥ ライトを切替える。
A側にするとライトが点灯し、B側にするとスイッチを入れた時にだけ点灯します。
使用後の数分間点灯していますが、その後消灯します。
⑦ 本体を持つ。
持ちやすい持ち方で持ってください。
一般的には、ピストル型で持ち、奥まった場所で使用する時にストレート型で持っています。
・ ピストル型
・ ストレート型
⑧ ネジを取付ける。
上が取付ける時で、下がはずす時です。
以上、Makita 充電式ペンドライバドリル DF012DSHX の使い方でした。
充電式ペンドライバドリルはどのメーカーも同じような使い方です。
しかし、スイッチの使い方が各メーカー毎に違っています。
身近な所では、ホームセンター等のDIYコーナーに充電式ペンドライバドリルが置いてあると思うので、ご自身で手に持ってみて実際に感触を確かめてから選んだ方が良いと思いますよ。
私のオススメ工具
まとめ
今回は充電式ペンドライバドリルを紹介しました。
小ネジ等の締付けに最適な工具です。
トルクが小さいので配線器具の取付けに便利だと思います。
この工具は電気工事をされている方に向いている工具だと思います。
検討してみてはいかがでしょうか。
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