こんにちは、長島です。
今回は『樹脂パイプカッター』を紹介します。
樹脂配管を切断する時に便利な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
樹脂パイプカッターとは
塩ビ配管と呼ばれる樹脂製のパイプを切断する工具です。
パイプソーとは違い、ゴミ(切粉)が出ないので便利です。
モール用のアタッチメントを付けられるタイプもあり、モールの切断も可能です。
樹脂パイプカッターの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ FUJIYA(フジ矢株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ MCC(松坂鉄工所)
他にもあると思いますが、パイプカッターを販売している代表的なメーカーを記載しています。
私はMCCを使用しています。
■ 使用できる樹脂配管の種類
種類 | 記号 |
水道用硬質ポリ塩化ビニール管 | VP |
水道用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニール管 | HIVP |
硬質塩化ビニル電線管 | VE |
耐衝撃性硬質ビニル電線管 | HIVE |
パイプカッターと言えば、上記4種類を主に使っています。
水道用耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、配管が硬すぎるの刃こぼれする可能性があります。
使用しないでくださいね。
■ 切断可能サイズ
切断サイズ(mm) | VP | VE |
φ35 | 25 | 28 |
φ38 | 30 | 28 |
φ42 | 30 | 36 |
φ60 | 50 | 54 |
φ63 | 50 | 54 |
メーカーやタイプによって切断できるサイズがあります。
Φ60mm以上は大きなサイズが切断できるのは便利ですが、本体サイズが大きくなるし、急に高価になっています。
Φ42mmまでは比較的安価ですよ。
作業される内容によって、使用されるサイズが違うと思います。
使用頻度が高いサイズを検討してくださいね。
▪ ビニル電線管
配管の外径を記載しておきます。
参考にしてください。
・ VP・VU
水道設備工事で使用されるビニル電線管です。
大きなサイズだと、最大でVP50まで切断できます。
・ VE、HIVE
電気工事で使用されるビニル電線管です。
大きなサイズだと、最大でVE54まで切断できます。
切断可能な範囲を超える塩ビ配管は、パイプソーを利用してくださいね。
大工さんが使用されているノコギリでも切断可能ですが、パイプソーの方が切断しやすいと思います。
■ 樹脂パイプカッターのサイズ
▪ 長さ
195~280mmあります。
長さが大きいほど、大きなサイズの塩ビ配管が切断できます。
▪ 重さ
250~580g
長さと同様に、重さが重たいほど、大きなサイズの塩ビ配管が切断できます。
大きなサイズを切断できるタイプは、サイズが大きくなり、重さも重くなります。
■ 便利な機能(アタッチメント)
・ モール専用ガイド
ケーブル用モールと呼ばれる、電線を収納する配管を切断できるアタッチメントです。
このアタッチメントを使用することで、モール配管が切断できます。
・ ワイヤープロテクタ・モール用
ワイヤープロテクタとケーブル用モールも切断できるアタッチメントです。
ケーブル用モールが切断できるのはとても便利だと思います。
私が持っている樹脂パイプカッターはアタッチメントがないので、ケーブル用モールが切断できません。
試しに切ってみると、モールが割れてしまいました。
あまりオススメできるやり方ではないので、止めた方がいいと思います。
パイプカッターのメリット・デメリット
パイプソーを利用した場合と比べてみました。
■ メリット
・ ゴミが出にくい。
樹脂配管を一発で切断するので、ゴミが出にくいです。
・ 切断面が綺麗。
一発で切断するので、切り口が綺麗です。
バリもでません。
・ 作業性がいい
ラチェット機能で一発切断するので、作業性がとてもいいです。
パイプソーで切断するよりも数倍早いと思います。
■ デメリット
・ 大きなサイズが切断できない。
切断できるサイズが決まっています。
切断能力以上のパイプは切断できません。切断能力に合ったサイズで使用してくださいね。
樹脂パイプカッターを使用すると、パイプソーを使いたくないと思うくらいです。
とても便利ですよ。
パイプカッターの使い方
■ VE22を切断する場合
① 切断する場所に印を付ける。
② 樹脂パイプカッターで切断する。
ラチェット機能付きになっています。
たったこれだけです。
誰が使用しても、簡単で綺麗に切断できますよ。
私が持っている樹脂パイプカッターはVE22まで切断可能です。
VE22までは樹脂パイプカッターを使用し、それ以上はパイプソーを利用しています。
使い分けは必要だと思います。
私のオススメ工具
■ パイプカッター(モール用アタッチメントあり)
■ パイプカッター(大きなサイズ用)
■ 替刃
まとめ
今回は樹脂用のパイプカッターを紹介しました。
樹脂配管を露出配管する場合には便利な工具だと思います。私は樹脂配管をする場合、必ず使用しています。
最大外径で、φ60mmまで切断できるパイプカッターがあります。
少し高価ですが、作業効率を考えると使いたくなりますね。
樹脂パイプカッターのアタッチメント機能にモール用ガイドがあります。
モールをモールガイドなしで切断すると割れてしまいます。
モールを切断する時には、必ず使用してくださいね。
モールカッターは専用で販売されていますが、パイプカッターとモールカッターの兼用できるタイプは便利だと思います。
樹脂パイプカッターを購入される時は、兼用型を検討してみてはいかがでしょうか。
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