こんにちは、長島です。
今回は『ロープ』を紹介します。
ロープは、縛ったり・吊ったり・固定したりイロイロできるので便利です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ロープとは
物を縛ったり、吊ったり、固定したりする工具です。
知らない方はいないのではないでしょうか。
私は電気工事をしているので、ケーブルラックにケーブルを配線したり、配管にサイズの大きい幹線ケーブルを入線する時に使用しています。
ケーブルを配線する時には最低でも12mm以上はほしいですね。
大きなサイズのケーブルを引く時にはロープが切れてしまう可能性があるので、14mmか16mmがあると安心です。
ロープの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
他にも沢山あると思いますが、ロープを販売している代表的なメーカーを記載しています。
私はホームセンターで20年前に購入したので、メーカーは不明です。
■ ロープの長さ
・ 30m~300m
この長さは私がよく利用しているDENSANとMARVELで取り扱っている長さです。
他にもホームセンターにはメーター単位で切り売りしているタイプもあります。
規制品を購入するとロープの先端が丸に加工されていますが、切り売りしているタイプはご自身で細工をする必要があります。
ロープの取り扱に慣れた方は上手に編む事ができるでしょうが、慣れていない方が編むと綺麗には編めません。
私も数回チャレンジしましたが、上手く編めませんでした。
私みたいな方は、既製品を購入した方が良いと思います。
■ ロープの太さ
・ 6mm~18mm
他にもあると思いますが、上記2メーカーでは、6mm~18mmを取り扱っています。
6mm~10mmは軽い物を固定する時に使用しますが、重い物には適していないと考えます。
最低でも12mm以上あるロープがオススメです。
物を縛る時は12mmのサイズが適していると思いますが、電気工事では幹線ケーブルを引っ張る時にも使用するので、16mmや18mmのロープを使用する事もあります。
太いロープの方が手で握った時に力が入れやすいし、重い幹線ケーブルを引っ張った時に切れにくいので、安心です。
■ 編み方
・ 三つ打ち
・ 8本打ち
・ 12本打ち
上記、3種類があります。
三つ打ちは硬く、8本打ちや12本打ちは柔らかい編み方になっています。
硬いロープの方が強いイメージがありますが、それが違うんですね。
同じロープのサイズで比較すると、三つ打ちロープよりも8本打ちや12本打ちの方が強度は強いです。
DENSANのカタログにロープの強度が記載していたので、紹介します。
■ ロープの強度
ロープの強度は細いほど弱く、太いほど強くなっています。
▪ DENSANのロープ
DENSANには7種類のロープがあります。
①から順番に強度が強くなっています。
① クレモナSロープ
② ナイロン8クロスロープ
③ テトロンロープ
④ ユニロンGロープ
⑤ ケブラーロープ(ウレタンコーティング)
⑥ ケブラーロープ
⑦ ニュースーパーテクロープ
■ ロープの結び方
▪ ロープ同士を結ぶ結び方
・ 本結び
同じサイズのロープ同士を結ぶ結び方で、強度が強く簡単に結べます。
サイズの違うロープ同士を結ぶのには適していません。
・ たて結び
同じサイズのロープ同士を結ぶ結び方です。
力がかかると解けやすいです。
・ 男結び
ロープ同士を結ぶ結び方です。
強度が強く結びやすいですが、解きにくいです。
・ あやつなぎ
ロープ同士を結ぶ結び方です。
結び目が強いので緩みにくいです。
・ 一重つなぎ
違うサイズのロープ同士を結ぶのに適しています。
・ 二重つなぎ
一重つなぎと同様に、違うサイズのロープ同士を結ぶのに適しています。
▪ 物にロープを結ぶ結び方
・ ひと結び
ロープの先端を他の物につなぐ結び方です。
簡単に結びやすく強度が強いです。
・ ふた結び
ロープの先端を他の物につなぐ結び方です。
簡単に結びやすく強度が強いです。
・ バケットヒッチ
ロープの先端を他の物につなぐ結び方です。
ふた結びよりも強度が強いです。
・ ねじ結び
ロープの先端を他の物につなぐ結び方です。
結びやすく解きやすく、強度も強いです。
・ 巻き結び
物にロープをつなぐ結び方です。
結びやすく緩みにくいです。
・ 二重巻き結び
物にロープをつなぐ結び方です。
結びやすく緩みにくいです。
巻き結びよりも強度が強いです。
・ いかり結び
船のいかりをつなぐ結び方です。
・ 二重8字結び
物にロープをつなぐ結び方です。
登山でよく利用される結び方です。
▪ ロープを輪にする結び方
・ もやい結び
ロープの先端を輪に作る結び方です。
荷がかかっても輪の大きさが変わらなく、強度も強いです。
多くの方が使用している結び方です。
・ 叶結び
ロープの先端を輪に作る結び方です。
・ 両結び
ロープの先端を輪に作る結び方です。
・ 止め結び
ロープにコブを作る結び方です。
切断したロープの端を仮処理する時に止める結び方です。
・ 引き解き止め結び
ロープにコブを作る結び方です。
ロープを引っ張ると簡単に解けます。
切断したロープの端を仮処理する時に止める結び方です。
・ 8字結び
ロープにコブを作る結び方です。
人命救助ロープにコブを作るときにも使用されます。
・ なかし結び
ロープにコブを作る結び方です。
止め結びや8字結びよりも大きいコブが作れます。
・ 二重8字結び
ロープの先端を輪に作る結び方です。
丈夫な結びで安全性が高いので、登山でよく用いられる結び方です。
ロープを結ぶと言っても、沢山の結び方があります。
▪ 私のオススメな結び方
・ ロープ同士を結ぶ結び方
本結び
・ 物にロープを結ぶ結び方
巻き結び
・ ロープを輪にする結び方
もやい結び
私は上記3種類の結び方をしています。
ロープのメリット・デメリット
三つ打ちと8本打ちを比べてみました。
■ 三つ打ち
▪ メリット
・ 安価。
8本打ちと比べると三つ打ちロープの方が安いです。
▪ デメリット
・ 硬い。
安全帯でも、胴綱でも、ロープでも、三つ打ちタイプは硬いです。
胴綱はコシが必要なので三つ打ちタイプがオススメですが、ロープは柔らかい方が使いやすいと思いますよ。
■ 8本打ち
▪ メリット
・ 柔らかい。
8本打ちのロープは柔らかいです。
柔らかいロープの方が使いやすいと思います。
・ 縛りやすい。
荷物や資材を固定する時に、ロープが柔らかいので縛りやすいです。
▪ デメリット
・ 高価。
8本打ちのロープは三つ打ちタイプのロープよりも少しですが高価です。
ロープの使い方
今回の記事はロープに付いての紹介でした。
ブログのタイトル通り、ロープの種類と使い方! 縛ったり・吊ったり・固定したりイロイロできて便利
なので、縛る・吊る・固定を紹介しますね。
① 縛る
縛るは、固定とよく似ていますよね。
私の中での縛るは、資材等を吊る為に縛る行為の事だと思っています。
例えば、長い物を縛る時はどうしたらよいと思いますか。
横の方が安全だと思いますよね。
私は縦に縛っています。
巻き結びで長い物を固定して、抜け止め防止に、更に2回ほどロープを回しています。
今まで何度となく縛ってきましたが、抜けた事は一度もありませんよ。
② 吊る
吊る、で想像するのは、上の物を下におろす、下の物を上に上げる、ではないでしょうか。
ロープで、イロイロな物を吊る事ができますよ
材料を上の階に上げる時は階段やエレベーターを使いますよね。
しかし階段では少しの荷物しか上げられません。
エレベーターがあると便利ですが、マンションでは5階以上ではないと設置する義務がないので、5階までのマンションではエレベーターがない事もありますよね。
その場合に便利なのがロープです。
ロープに荷物を吊るして下ろしたり上げたりするだけで、人が階段を上り下りする必要がありません。
屋上で作業する時は沢山の材料を上げたりするので、ロープを使用すると便利ですよ
私も自宅の引っ越しの時使いました。
3階建ての3階に住んでいたのですが、少しでも楽にするために軽い荷物はロープで下ろしました。
ベランダからロープを垂らし、地上まで届く長さのロープをお持ちの方は、引っ越しの時に使ってみてくださいね。
とても早く楽に下ろす事ができますよ。
③ 固定
固定、で想像するのは、トラック等に荷物を乗せた時に飛ばないよう、固定する事ではないでしょうか。
トラックに荷物を乗せ固定する時には、トラック結びをすることが多いです。
物が落ちないように確実に固定するようにしてくださいね。
トラック結びをすることで、確実に固定する事ができますよ。
私のオススメ工具
まとめ
今回はロープを紹介しました。
ロープは、縛ったり・吊ったり・固定したりイロイロできて便利
ロープの使い方に紹介しているのは、極一部だと思います。
職種によって使い方も様々ではないでしょうか。
私は、荷物や資材が荷崩れしたり落下したりしなければ、結び方や使い方は自由で良いと思います。
ご自宅に一本あるだけでいろいろ使えて便利だと思います。
持っていない方は、検討してみてはいかがでしょうか。
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