こんにちは、長島です。
今回は『安全ロープ』を紹介します。
胴ベルトに装着して、工具が落下しないようにする安全な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
安全ロープとは
安全コードとも呼ばれており、高所作業をする時に工具が落下しないようにするロープの事です。
鳶をされている方の多くは、工具に装着しているのではないでしょうか。
高所で作業している時に工具を落下させると、下まで取りに行くことになります。
下まで取りに行くのは面倒ですよね。
それに下で作業している方に落下した工具が当たり、怪我をさせてしまう可能性があります。
工具につないでおくと手元がくるって、落下させたとしても安全ですよ。
私も高所作業する時には、使用するようにしています。
安全ロープの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ DOGYU(土牛産業株式会社)
・ FUJIYA(フジ矢株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
他にも沢山あると思いますが、安全ロープを販売している代表的なメーカーを記載しています。
TAJIMAの安全ロープを使用している人が多いみたいです。
■ 取付け方法
▪ フック固定式
・ 片側フックタイプ
一方がフックになっていて、もう片方はU字環やロープになっている物があります。
・ 両側フックタイプ
左右ともフックになっています。
タイプにもよりますが、同じサイズのフックが付いているものと、片方が小さめのフックが付いているタイプの2種類があり、小さめのフックは、手工具等に接続する側になっているものが多いです。
・ 両側カナビラ(ネジロック付)タイプ
左右ともカナビラ(ネジロック付)が付いていないタイプです。
私の知る限りDOGYU3kg安全コードレンケツカンタイプ02260だけです。
確実に固定させたい方にはオススメですよ。
▪ ベルト固定式
・ 片側フックタイプ
ベルト固定式は、胴ベルトに固定するので、片側フックのタイプしかありません。
一般的にはフック固定を使っている人が多いです。
補助ベルトのD環等に引っ掛けて使うので、簡単に脱着可能です。
TAJIMAからはベルト固定タイプも販売されており、ベルトの上部から差込タイプになっているので、不要の場合は外す事もできます。
■ 手工具の取付け方法
手工具にリングが付いていれば、フックを直接取付けられます。
手工具のほとんどは、リングは付いていないので、接続ワイヤーと呼ばれるワイヤーを利用して取付けます。
接続ワイヤーは、安全ロープとセットになっているタイプもあるので、セットになっていれば、別途購入する必要はありませんが、もし接続ワイヤーがない場合は、単品で購入する事も可能です。
■ ロープの種類
・ ワイヤー
・ 布ロープ
・ ウレタン樹脂+芯(いろいろな素材があります。)
芯には使用している素材は、各メーカーで様々です。
ナイロン・ワイヤー・PPロープ・ケブラー繊維・高伸縮繊維ロープなどがあります。
一般的に多いのはワイヤーです。
ワイヤーや布ロープは、リール巻取りタイプの安全ロープに使用されていますよ。
■ 耐荷重
・ 0.5kg
・ 1kg
・ 2kg
・ 3kg
・ 5kg
私も高所での作業の時は、使用しています。
手工具を取り付けるなら、1kgでも大丈夫だと思いますが、1kgタイプの安全ロープに充電式電動工具を取り付けるのはダメですよ。
充電式インパクトドライバだと、本体の重量が2.0kg〜2.5kgなので、耐荷重が3.0kgまでのものをオススメします。
重い電動工具を使用されたい方は、ロープを使った方が良いと思います。
安全ロープでの耐荷重は最高で5kgまでしかないので、重い電動工具を落下させた場合、安全ロープでは切れてしまう可能性があります。
危険なので、止めてくださいね。
■ 長さ
▪ 自然長
・ 160・270mm
短いタイプは携帯やマーカーペン用で、軽いもの専用です。
手工具に使用する分には大丈夫だと思いますが、ラチェット等には使用しない方がいいと思います。
・ 400~800mm
一般な安全ロープは400mm以上です。
種類も沢山あるので、お好みのタイプを選ぶ事ができますよ。
▪ 伸長時
・800~2400mm
安全ロープが最大で伸びた時の長さです。
自然長が400mmくらいだと、1300~1700mmまで伸びます。
腕の長さは個人差はありますが、1Mもないと思うので、自然長で400mmあれば十分な長さだと思います。
安全ロープのメリット・デメリット
高所で安全ロープをした場合
■ メリット
・ 下に落ちない。
安全ロープでつながっているので、下まで落ちる事がありません。
・ 伸び縮みする。
ジャバラになっているので、伸び縮みします。
使用しない場合は短くなるので、邪魔になりにくいです。
・ 脱着が簡単
先端がフックになっているので、脱着が簡単です。
■ デメリット
・ 腰道具すべての手工具に、安全ロープを付ける事ができない。
高所で使用する工具を限定して、不要な工具は下に置いて行く事をオススメします。
安全ロープに取り付ける優先順位は、使用頻度が高く、重い手工具です。
安全ロープの使い方
■ ラチェット(しの)に安全ロープを使用した場合
ラチェット(しの)の重量は〇kgあります。
耐荷重を1kg以上のタイプを使用してくださいね。
▪ 取付方
① 中央の穴にワイヤーを通す。
ラチェット(しの)の中央に穴が空いています。
中央の穴にワイヤーを通してください。
② 安全ロープの小さい方のフックを引っ掛けます。
③ 安全ロープの反対側のフックを取り付ける。
腰ベルトのB環やD環にフックを取り付けます。
■ 充電式インパクトドライバに安全ロープを使用した場合
充電式インパクトドライバは重量が3kgあります。
耐荷重を3kg以上のタイプを使用してくださいね。
▪ 取付け方
① 充電式インパクトドライバにリングを取り付ける。
リングが付いているタイプもあると思います。
その場合はリングを取り付けるのは不要です。
② 小さい方のフックを、リングに取り付ける。
③ 大きい方のフックを腰道具に取り付ける。
私のオススメ工具
■ 手工具用
■ 充電式工具用
■ 付属品
まとめ
今回は安全ロープを紹介しました。
高所作業する時は、工具の落下を防ぎ、下で作業している人に当たらないようにする為の安全なロープです。
高所作業する方は、必ず装着するようにしてくださいね。
コメントを残す