こんにちは、長島です。
今回は『ソケットレンチ』を紹介します。
ナットや六角ボルトを確実に締め込む事ができる便利な工具です。
ソケットレンチを選ぶ時の参考にしてくださいね。
ソケットレンチとは
ボックスレンチとも呼ばれる、ナットを締め付ける工具です。
両口スパナ・メガネレンチ・コンビネーションスパナよりも堅固に固定できます。
ラチェット機能になっているので、スピーディーに作業できますよ。
エクステンションバーを利用して長さを調整する事も可能です。
ソケットレンチの種類
■ メーカー
・ ASAHITOOL(旭金属工業株式会社)
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ FPC(フラッシュツール株式会社)
・ HOZAN(ホーザン株式会社)
・ KO-KEN(株式会社山下工業研究所)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ LOBSTER(株式会社ロブテックス)
・ SUPER TOOL(スーパーツール株式会社)
・ TONE(TONE株式会社)
他にも沢山あると思いますが、ソケットレンチを販売している代表的なメーカーを記載しています。
私は、ホームセンターで購入した安価なソケットレンチを使用しています。
■ 種類
タイプは2種類あり、手動式と充電式工具に装着すタイプです。
▪ 手動式 の差込角
・ 6.35mm(1/4)
・ 9.5mm(3/8)
・ 12.7(1/2)
差込角は、上記3タイプがあります。
▪ 差込角とは
下記、写真の黄色で囲った部分の事です。
▪ 充電式工具に装着するタイプ
充電式インパクトドライバや充電式インパクトレンチに装着して使用します。
上記2種類は取り付けるサイズが違うので兼用できません。
お持ちの充電式工具に合わせたサイズを選んでくださいね。
私はインパクトドライバしか持っていないので、インパクトドライバに装着できるサイズのソケットを使用しています。
手動式よりも、とてもスピーディーに作業できますよ。
種類も沢山あり、短いタイプから長いタイプまでいろいろあります。
こちらに関しては、別途紹介したいと思います。
■ ソケットレンチ
▪ メーカー 型番は不明です。
上記写真は、4mm~21mmまでの、ボックスレンチセット品です。
ホームセンターで購入した安価なボックスレンチのセットです。
これだけ入って900円くらいだったので満足していますが、2つだけ問題があります。
① ラチェットレンチの動きがスムーズでない。
② 先端のソケットが外れてしまう。
この2点です。
安価だったので仕方ないかもしれませんが、使っている途中にソケットが取れたり、動きが滑らかじゃないので使いづらいです。
なので、私が使用しているソケットレンチの様な、あまり安価なソケットレンチはオススメ出来ません。
ホームセンターなどで、手に触って確かめて頂いきたいのですが、安価なものと高価なものとでは、やはり高価なものが滑らかに動き、力が入りやすいように感じます。
あまりにも高価な物は予算的に手に出ないと思いますが、私みたいに『 安物買いの銭失い‼️ 』にならないように注意して下さいね。
ソケットレンチのメリット・デメリット
コンビネーションスパナと比較してみました。
■ メリット
・ ラチェット機能があるので素早く作業ができる。
ラチェット機能があると、ハンドルを持ち変える必要がありません。
スピーディーに作業ができます。
・ エクステンションバーで長さが調整できる。
エクステンションバーの長さが2種類あるので、使いやすい長さで使用できます。
■ デメリット
・ 狭い場所では使いづらい。
狭い場所では使いづらいです。
ハンドルを動かすスペースが必要です。
ソケットレンチの使い方
① ナットのサイズを確認する。
② ラチェットにナットと同サイズのソケットを装着する。
③ ラッチェットの回転方向を確認する。裏に回転方向を変えるツマミがあります。
・ 左に回すと、時計回りに締め込められます。
・ 右に回すと、反時計回りに緩められます。
④ ナットを締める。
※ 適度な強さで締めてください。10mm・12mmくらいのボルトなら折れる事もあるので注意してくださいね。
▪ エクステンションバー長さの調整
使用する時は、下記写真のソケットレンチを組み合わせて使用します。
① ラチェットハンドルにソケットを直接取り付ける場合
② 短いエクステンションバーを取付けて使用する場合
③ 長いエクステンションバーを取付けて使用する場合
長さを調整できるので、使いやすい長さで作業してくださいね。
ASAHI TOOL ソケットレンチ
ASAHI TOOLS からハイブリッドソケットが販売されています。
ソケットは6角、12角が一般的です。
ASAHI TOOLS のソケットは12角になっていますが、スプライン形状しているソケットになっています。
■ スプライン形状とは
カタログを見てもよく分からなかったので、ASAHI TOOLS (旭金属工業株式会社) に確認してみました。
■ ASAHI TOOLS Q&A ①
Question
スプライン形状とはどのような形状ですか?
Answer
弊社独自の特殊加工した形状になっております。
色々なサイズのボルトに入るように設計されていますので、ソケットに合わせてみて、ボルトが入れば何でも使用可能です。
ボルト適合表に記載されていますので、そちらを参考にしてください。
▪ スプライン形状 ボルト適合表
以上 ASAHI TOOLS Q&A ①でした。
ASAHI TOOLS のハイブリッドソケットレンチセットは、10mm~24mmまでのセットで、差込角が12.7mmの工具です。
ラチェットハンドルもASAHI TOOLS 独自のLIGHTOOL シリーズの特殊加工された工具になっていますよ。
■ LIGHTOOL(ライツール)とは
T軽量化と強度の両立を実現した工具です。
JIS規格の強度は落とさずに、不要な部分は極限まで削り、軽量化しています。
他にも一般的な6角タイプと12角タイプが販売されています。
私的には、6角でも12角でも、さほど差はないと感じていますが、作業性から言えば、12角がいいのかも知れませんね。
お好みで選んでもいいと思いますよ。
私が一番気にしている部分は、ラチェットハンドルです。
ラチェットハンドルの内部はギアが入っています。
そのギアをハンドルで動かして、締込むのですが、ギアの歯数が多ければ多いほど、作業性は向上します。
こちらもASAHI TOOLS に確認しました。
■ ASAHI TOOLS Q&A ②
Question
ラチェットハンドルで40角、72角が表示されていますが、一般的な歯数はいくつですか?
Answer
現在の主流は72角です。
ひと昔前は、36角や40角がありました。
これからは108角など、もっと歯数が多くなると思われます。
以上 ASAHI TOOLS Q&A ②でした。
作業性を向上させるにはギアの数が多い方が良いのでしょうね。
ASAHI TOOLには他にも作業性を上げるための工夫として、早回しディスクがあります。
こちらもASAHI TOOLS に確認してみました。
■ ASAHI TOOLS Q&A ③
Question
早回しディスクの使い方は?
Answer
ラチェットハンドルとソケットの間に装着します。
早回しディスクを手回しで回転させる事で、作業性を上げられるように考案しました。
以上 ASAHI TOOLS Q&A ③でした。
色々な機能があるASAHI TOOLS のソケットレンチセットは良いと思いました。
私のオススメ工具
■ 差込角9.5mm
■ 差込角12.5mm
まとめ
今回はソケットレンチを紹介しました。
ナットや六角ボルトを締め付ける時に便利な工具です。
両口スパナ・めがねレンチ・コンビネーションスパナよりも、より強く締める事ができます。
ラチェットレンチのソケットを装着する所を差込角と言いますが、差込角のサイズが、6.35mm(1/4)・9.5mm(3/8)・12.7(1/2)の3種類があります。
お好みでいいとは思いますが、最初に購入をするのは9.5mm(3/8)をオススメします。
6.35mm・9.5mmは軽作業、12.7mmは重作業に向いている工具だと認識しています。
普通に使用するなら9.5mmでも全く問題ありませんし、12.7mmだと工具全体が重くなるので、適度な重さの9.5mmが良いと思います。
ソケットのサイズですが、私が持っているのが4mmから入っています。
このサイズは、使用したことがありません。
今まで使用した事があるのは8mmからなので、小さいサイズは8mmから、大きいサイズは24mmまであると便利だと思います。
それ以上のサイズを使用される方は、差込角を12.7mmにした方がいいと思います。
ナットを堅固に固定されたい方にはオススメの工具です。
検討されてみてはいかがでしょうか。
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