こんにちは、長島です。
今回は『砥石』を紹介します。
包丁やナイフを研ぐ工具です。
砥石を選ぶ時の参考にしてくださいね。
砥石とは
包丁やナイフを研ぐ工具です。
かんな・のみ・包丁・ハサミ・ナイフなどの刃が研げます。
プロが使用する専門の砥石から、ご家庭で使用する簡易タイプの砥石までありますよ。
砥石に似た工具に、油砥石があります。
この油砥石は、水の代わりに油を利用する砥石です。
包丁やナイフなど、食材を切る刃物以外なら使用しても良いと思いますが、食材を切る刃物には使用しないでくださいね。
砥石の種類
■ メーカー
・ FOREVER(株式会社フォーエバー)
・ KAI(貝印株式会社)
・ KING(松永トイシ株式会社)
・ NANIWA(ナニワ研磨工業株式会社)
・ SHAPTON(シャプトン株式会社)
・ SK-11(藤原産業株式会社)
・ SUEHIRO(株式会社末広)
・ TAKAGI(株式会社高儀)
他にも沢山あると思いますが、砥石を販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 砥石で研磨できるもの
・ 包丁
・ ナイフ
・ はさみ
・ のみ
・ 草刈りカマ
・ カミソリ刃
・ 彫刻刀
他にもあるかも思いますが、このような種類の刃が研げます。
包丁は年間に数回研いでいますが、彫刻刀まで研げるなんて知りませんでした。
彫刻刀には、彫刻刀専用の砥石があるので、この専用の砥石を利用する事で研ぐことが可能ですよ。
■ 砥石の種類と粘度
粘度は各メーカーによって多少の違いがあります。
参考程度にしてくださいね。
・ 荒砥石:#120~#600
主に欠けた刃を修理する砥石
・ 中砥石:#600~#1500
手入れに使用する砥石
・ 仕上げ砥石:#1500~#10000
中砥石で研いだあと、刃の仕上げに使用する砥石
普段使用するのは、中砥石と仕上げ砥石の2つです。
荒砥石は、刃が欠けたり、刃全体を修正する時に使用するので、ご家庭で使用する事が少ないと感じます。
その他にも
・ 鎌砥石
草刈りカマを研ぐ時に使用する砥石
・ R砥石
彫刻刀など、曲線になった刃を研ぐ曲線タイプ専用の砥石
などがあります。
私もこのブログを通じてR砥石の存在を知る事ができました。
彫刻刀など先が曲がった刃先は、どうやって研げるのか分からなかったので、解決できましたよ。
私が知らないだけで、他にも沢山の砥石があるのかも知れませんね。
もし新たな砥石が見つかったら追記したいと思います。
■ 面
・ 片面タイプ
表面と裏面が一緒になっているタイプです。
一般的な砥石がこのタイプです。
・ 両面タイプ
表面と裏面の粗さが違うタイプです。
表面が中砥石だとすると、裏面が仕上げ砥石になっていたり、荒砥石になっていたりします。
① 荒砥石と中砥石
② 中砥石と仕上げ砥石
この2種類だけです。
荒砥石と仕上げ砥石が一緒になっているタイプはありません。
違うタイプの砥石になっている事で、砥石を2つ準備する必要がありません。
■ 砥石のサイズ
・ たて:129mm~230mm
・ よこ:30mm~100mm
・ 厚さ:1mm~80mm
砥石のサイズです。
厚さが1mmしかないのは、KINGのキングダイヤモンドトイシです。
ダイヤモンドトイシは砥石自体が擦り減る事が少ないので、このような薄さになっていると思っています。
■ 便利な工具
・ 砥石台
砥石を置く、砥石専用の台です。
最初からセットになっているタイプと、別売りになっているタイプがあります。
もし砥石台が付属していなくても、濡れたタオルを砥石の下に敷くと、砥石がズレにくくなりますよ。
・ 修正砥石
砥石を研ぐ砥石です。
砥石で包丁を研いでいると、砥石に刃が引っかかり砥石が欠けたり、凸凹になったりしてしまいます。
その時に砥石の面を整える工具として、修正砥石があります。
砥石全体を修正砥石で研磨する事で、砥石の面が整えられ凸凹がなくなります。
砥石の表面が気になる方にはオススメの工具です。
砥石のメリット・デメリット
シャープナーと比べてみました。
■ メリット
・ 両刃・片刃どちらでも使用できる。
片刃の時は片方を研ぎ、両刃の時には両方を研ぎます。
片刃を研いだ時に逆側にバリが出ます。
軽くバリを取ってくださいね。
・ 鋭く研げる。
シャープナーよりも鋭く研げます。
切れがとてもよくなるので、取り扱う時には十分に注意されてくださいね。
■ デメリット
・ 水が必要。
必ず水が必要です。
研ぐ数時間前から、水に浸けておいてください。
最近では、水があまり使用しない不吸水性タイプやセラミックタイプがあります。
・ 研ぐのに時間がかかる。
シャープナーみたいに簡単に研ぐ事ができません。
研ぐのにコツが必要です。
・ 持ち歩けない。
水が必要なので持ち歩く事ができません。
水道水の近くに置いて使用してください。
私は以前、少しの間だけですが、精肉を切っていました。
その精肉店でも砥石やシャープナーが置いていましたが、砥石で研いだ方が鋭く研げていたような気がします。
一時的に切れを復活させるには、シャープナーでも問題ありませんが、長く持続させるのは砥石で研いだ方が良いと思います。
2週間に1度は研いでいましたよ。
毎日の刃研ぎは、シャープナーが便利ですね。
砥石の使い方
包丁を研ぐ場合(両刃の場合)
① 砥石を水に浸ける。
水を入れたバケツに、といしを入れ浸けてください。
研ぐ数時間前から、といしを水に浸けて置いた方がいいと思います。
② 砥石の下にタオルを敷く。
二つ折か四つ折りにしたタオルを敷き、その上にといしを置きます。
水分を含んだタオルを敷くと、といしが固定されズレにくいです。
といしは長方形の長い方を正面にします。
③ 包丁を持つ。
先端を前方に向けて持ちます。
右利きの場合は、右手で包丁の柄しっかりと持ち、左手で刃のみね部に手を添えます。
親指でみね部に当て、人差し指と中指を包丁の側面に手を添えます。
刃先より少し手前に添えるようにしてください。
④ 先端部を研ぐ。
先端部から研いでいきます。
砥石に対して包丁を斜めにするとやりやすいと思いますよ。
⑤ 中央部を研ぐ。
④と同様に研ぎます。
⑥ 根元部を研ぐ。
三段階に分けて研ぎます。
刃が長い場合には、四段階・五段階に分けて研いでください。
⑦ 逆側を研ぐ。
包丁の刃を手前になるように持ち替えます。
私は左手に持ち替えて、研いでいますが、一般的には右手で持っているのが正解だと思います。
先端、中央、根元と分けて研ぎます。
⑧ 切れを確かめる。
不要な紙を削ぐように切ってみてください。
スパット切れれば十分だと思います。
もし切れが悪い場合には、もう一度最初からやり直してくださいね。
以上、包丁を研ぐ手順でした。
砥石は、荒砥石・中砥石・仕上げ砥石の3種類があります。
砥石の目が荒い方から順番に研いで、最後に仕上げ砥石で整えます。
個人的な意見としては、中砥石と仕上げ砥石だけで十分だと思います。
包丁を扱う時には、十分に注意されてくださいね。
特に研いだ後は切れやすくなっています。
指や手の平に『トン』っと当たっただけでも切れてしまいます。
精肉店で勤めていた時の包丁は、ビックリするくらい切れていましたよ。
小さいお子様が近くにいる場合には、特に注意されてくださいね。
■ ワンポイントアドバイス
包丁を研ぐ時には、砥石にあたる刃の角度を一定にしてください。
角度がバラバラだと切れが悪くなります。
最初は慣れていないので、切れが悪いと感じますが、研ぐ回数を重ねてくると、包丁を研ぐのに慣れてくると思います。
回数を重ねれば重ねるほど、きれいに研げるようになってきますよ。
もし砥石で研ぐのに不安な方には、包丁研ぎ補助具として、包丁研ぎサポートクリップがあります。
このサポートクリップを利用する事で、砥石にあたる刃の角度が一定になります。
私のオススメ工具
■ 砥石(中砥石・仕上げ砥石 両面タイプ)
■ 修正砥石
■ 包丁研ぎ補助具
まとめ
今回は砥石を紹介しました。
包丁やナイフを研ぐ時に使用する工具です。
使用する数時間前に水に浸けておいてから使用するようにしてくださいね。
荒砥石・中砥石・仕上げ砥石の3種類があります。
頻繁に研ぐ方は、仕上げ砥石だけでも十分ですが、たまにしか研がない方には、中砥石・仕上げ砥石の2種類があると綺麗に研げると思います。
荒砥石は欠けた刃を修理する砥石なので、あまり使用しない気がします。
中砥石・仕上げ砥石の二つがあれば問題ないと考えます。
包丁やナイフを研ぎたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。
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