こんにちは、長島です。
今回は『カッターナイフ』を紹介します。
電気工事士の七つ道具の一つで、とても大切な工具です。
カッターナイフを選ぶ時の参考にしてくださいね。
カッターナイフとは
切ったり削ったりする工具です。
建築工事をしている方は、必要な工具です。
職種に関係なく、沢山の職人さん達が使用していますよ。
電気工事士の七つ道具の一つにナイフがあります。
今ではナイフ = カッターナイフのような感じになっています。
もちろん今でも電工ナイフをしようしている方もいらっしゃると思いますが、刃を研いだりする手間を考えると、カッターナイフを使用している方が多いと思います。
私も電気工事士になりたての頃は使っていましたが、今ではカッターナイフを使用しています。
カッターナイフの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ OLFA(オルファ株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
他にも沢山あると思いますが、カッターナイフを販売している代表的なメーカーを記載しています。
その中でもOLFAやTAJIMAを使用している人が多いです。
私も、OLFAとTAJIMAの2種類を持っています。
■ タイプ
刃のロック機構別で分かれています。
▪ スライドタイプ
黄色で囲った部分の事です。
内側に押して、前方にスライドさせます。
▪ ネジ止めタイプ
ネジを緩め、刃を出してからネジを締めて固定します。
私は持っていないので、写真が載せられませんでした。
■ 刃の種類
種類 | 刃サイズ |
H型刃 | 25mm幅 |
J型刃 | 22mm幅 |
L型刃 | 18mm幅 |
A型刃 | 9mm幅 |
鋭30°型刃 | 9mm幅 |
プラスチック切断刃 | 8.8mm幅 |
スリム刃 | 6mm幅 |
アートナイフ刃 | 4.9mm幅 |
色々な種類があります。
本体の種類によって装着できる刃が違いますので、確認して下さいね。
▪ 刃のサイズ
刃サイズ | 使用目的 |
大 | 硬い物を切る時 |
中 | スタンダードでオールマイティに使用する |
小 | 柔らかいもの、細かい作業 |
▪ サイズ別 使用職種
刃サイズ | 職種 | 内容 |
大 | 床屋さん | タイルカーペットを切る |
中 | 内装屋さん・電気屋さん | ボードを切る・電線の皮を剥く |
小 | クロス屋さん | クロスを切る |
刃のサイズによって、使用している職種が違います。
使用頻度が高いのは、中です。
大と小は中を購入後、検討しても良いのではないでしょうか。
■ マメ知識
ここで一つ、マメ知識を紹介します。
カッターナイフに溝があるのはご存じですか?
何の為に溝があるのでしょう?
それは先端が切れなくなったら、折って使う為です。
折ると先端が尖っている部分が現れるので、切れ味が戻ります。
切れ味が戻るのは、先端のみです。
刃先全体の切れ味は変わりませんので、勘違いしないでくださいね。
■ もう1つマメ知識
OLFAの会社名の由来です。
折る刃 ➡ OLHA ➡ OLFA になったみたいですよ。
知っている方も多いかも知れませんね。
カッターナイフのメリット・デメリット
スライドタイプとねじ止めタイプを比べてみました。
■ スライドタイプ
▪ メリット
・ 刃先の出し入れが簡単。
スライドタイプなので、刃の出し入れが簡単です。
手返しよく作業する事できます。
・ オートロック機能を搭載している。
スライドタイプは、オートロック機能になっています。
絶対に刃が戻らないという保証はありませんが、ロックが壊れていない限り戻らないようになっています。
壊れたら早めの買替えをオススメします。
▪ デメリット
・ オートロック機構が壊れると、刃先の固定ができない。
オートロック機能が壊れると、刃を押した時に、刃が引っ込みます。
作業しにくい上に、危険なので注意してくださいね。
・ 刃を強く押すと引っ込む。
刃を強く押すと引っ込んでしまう可能性があります。
力が必要な作業で使用される時は、ネジ止めタイプがオススメです。
スライドタイプは開閉させる頻度が多く、力をあまり必要としない作業に向いています。
■ ネジ止めタイプ
▪ メリット
・ 刃先が引っ込まないように、確実に固定することができる。
ネジで固定するので、刃が引っ込む事が少ないです。
ですが、固定が緩いと引っ込む可能性があるので注意してくださいね。
・ 堅い物が切れる。
同じ事かも知れませんが、刃を確実に固定する事ができるので、力が必要な堅い材質の物が切れます。
▪ デメリット
・ 刃先を固定するのに、毎回固定ネジを固定しなければならない。
刃を出し入れする時には、毎回ネジを締めたり緩めたりしないといけません。
かなり面倒です。
・ スピーディーに作業できない。
刃を固定するのに時間がかかるので、スライドタイプより時間がかかります。
厚い物を切るのに適しています。刃を確実に締め込みたい方にはオススメです。
■ 注意する事
ネジ止めタイプを検討している方に注意してほしい事があります。
刃を本体に収納させている時も、確実にネジを止めてくださいね。
ネジが緩んでいると、刃が出てくる可能性があります。
危険ですので、注意が必要です。
カッターナイフの使い方
スライドタイプを使用しました。
■ VVFケーブルの外装被覆を剥く場合
① ケーブルのヨレを取る。
ケーブルがヨレていると、内装被覆までカッターナイフで削れてしまう可能性があります。
② 右手でカッターナイフを持ち、左手にVVFケーブルを持つ。
③ 刃がVVFケーブルの先端から10cmくらいまで切り込みを入れる。
刃を少し長めに(約5cm程度)出す。
カッターナイフの刃がケーブルから外れないように気を付けてくださいね。
④ VVFケーブルを持っている手を、VVFケーブルの先端に持ち変える。
⑤ 右手のカッターナイフを押し、左手のVVFケーブルを引く。
⑥ 縦割りした電線の外周にクルリと刃を回す。
心線にキズが入らないよう、軽く切れ目を入れるだけで充分です。
⑦ 被覆を剥がす。
以上、VVFケーブルの外装被覆を剥く手順でした。
私は右利きなので、左利きの方には、逆になると思います。
私のオススメ工具
■ 本体
■ カッターナイフ セット
■ 替刃
この工具はカラーバリエーションが豊富で、好きな色が選べます。
スライドタイプなので、使いやすいですよ。
ネジロックタイプもあります。
まとめ
今回はカッターナイフを紹介しまいた。
カッターナイフは電気工事士の七つ道具の一つです。
本来は電工ナイフが七つ道具ですが、今では電工ナイフ=カッターナイフになっています。
私は電気工事をしているので、電線の被覆を剥く時に使用しています。
電気工事はカッターナイフに力を入れて作業をするのは少ないので、少しでも手返しがいいように、スライドタイプのカッターナイフを使用していますよ。
スライドタイプは、小・中は開閉させる頻度が多く、力をあまり必要としない作業に向いています。
ネジ止めタイプは、ネジ厚い物を切るのに適しています。刃を確実に固定させたい方にはオススメです。
スライド式でもロック機能もありますし、多少力を入れても引っ込む事はありませんよ。
ただし、ロック機能は壊れる事もあるので、壊れた時は買い替えをオススメします。
最初は手返しの良いスライトタイプを購入して、ネジ止めタイプは必要に応じて検討してはいかがでしょうか。
カッターナイフは刃物なのでとても危険な工具です。
ですが、とても重要かつ便利な工具なので、取り扱いには十分に注意して使用してくださいね。
■ 合わせて読みたい関連記事
・ カッターナイフホルダーに関する記事はこちら
カッターナイフを収納 カッターナイフホルダーの種類と使い方!
■ 長島のTwitter
フォローしてもらえると嬉しいです。
twitter.com/nama_nagashima
コメントを残す