こんにちは、長島です。
今回は『ビット』を紹介します。
充電式工具に装着して、いろいろなタイプのネジやナット等を締め付けができるとても便利な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ビットとは
充電式工具の先端に装着させて使用する工具です。
いろいろなタイプのビットを利用する事で、いろいろなタイプのネジやナット等を、締めたり緩めたりする事ができます。
他にも、穴を開けるビットや、全ネジボルトを取付けるビットもあります。
様々な事ができるようになります。
充電式工具を利用するので、スピーディーに作業ができますよ。
ビットの種類
■ メーカー
・ ANEX(株式会社兼古製作所)
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ HILTY(日本ヒルティ株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
・ TOP TOOL(トップ工業株式会社)
・ VESSEL(株式会社ベッセル)
他にも沢山あると思いますが、ビットを販売している代表的なメーカーを記載しています。
ANEXやVESSELのビットを使用している方が多いみたいです。
■ 種類
ビットにはいろいろな種類があります。
・ 十字ネジ 用
一般的に市場で最も多く使われているネジです。
米国フィリップス社が考案しました。
・ すりわりネジ 用
時計、眼鏡、精密機器などの小ネジに多く使われています。
プラスマイナスネジにも使えます。
・ 四角ネジ用
主に耐震金物に多く使用されています。
サッシ、ログハウスなど建築関連に使用されています。
・ 六角穴付きネジ用
金属製品組立、金型、機械、精密機器、バイクなどで使われています。
・ トルクスネジ用
ハードディスク、自動車、切削工具などが主な市場。
ベッセルは米国アキュメント・インテレクチュアル・プロパティズLLCをライセンス契約を結び、トルクス並びにトルクスプラスの工具を製造しています。
・ ポジドライブ用
OA機器、コンピューター、住宅建材、自動車、航空機などヨーロッパでは主流です。
ベッセルは英国EIS社ライセンス契約を結び、ポジドライブ工具を製造しています。
・ スパドライブ用
OA機器、コンピューター、住宅建材、自動車、航空機など開発国の英国では主流になっています。
ベッセルは英国EIS社ライセンス契約を結び、スパドライブ工具を製造しています。
・ 六角ボルト・ナット用
金属製品組立、自動車、機械、住宅、建築関連で広く使われています。
出典元:株式会社ベッセル
何の事だかって感じですよね。
イロイロなビットがありますが、その中でも使用頻度が高いのは、十字ネジ 用(プラスビット)か、六角ボルト・ナット用です。
作業されている内容によって、使われるビットのタイプが違ってくると思いますが、私はこの2種類しか使用していません。
特に使用されているのは、十字ネジ用(プラスビット)だと思いますよ。
充電式インパクトドライバをセットで購入すると、必ず付属品に入っていますよ。
■ 差込口
・ Φ4mm
・ Φ5mm
・ 対辺5mm
・ 対辺6.35mm
・ 対辺8mm
上記、5種類があります。
充電式インパクトドライバで使用されているのは、対辺が6.35mmです。
充電式インパクトドライバは、対辺が6.35mmが主なので、購入する際は6.35mmのビットをオススメします。
対辺が8mmのタイプはエアー工具用です。
充電式インパクトドライバよりトルクがある工具に使用されています。
■ 材質
・ C(カーボン)
・ Ni(ニッケル)
・ Cr(クロム)
・ Mo(モリブデン)
上記、4種類があります。
Ni(ニッケル)材質のビットが多く販売されています。
■ 硬度(熱処理区分)
・ X 可能な限りの最高硬度
・ H 高硬度
・ G 標準硬度
・ E・S 低硬度
上記、4種類があります。
一般的なビットは ” G ” 標準硬度です。
X(可能な限りの最高硬度)は、トルクの大きいタイプで締め過ぎた場合、先端がパキッと折れる事があります。
締め過ぎには注意してくださいね。
締め過ぎ防止用のトーションビットと呼ばれるタイプのビットがあるので、硬度が高いタイプを使用する場合はトーションビットを利用するのもいいと思います。
私は、H(高硬度)かG(標準硬度)をオススメします。
十字ネジ用
■ 十字ネジ用とは
プラスビットとも呼ばれているビットで、ビットと言えばプラスビットの事を言っている方が多いです。
プラスネジやプラスマイナスネジを締め付ける時に使用します。
種類も豊富で、沢山のメーカーから販売されています。
■ 先端の種類
プラスビットの先端には、いろいろな種類があります。
▪ リブPAT
マグナムビットは刃先に強化リブを設けた新発想のビットです。
最適トーション部との組み合わせで、高トルク伝達と高耐久と両立しました。
剛性力の高いビットで、様々な作業用途で抜群の耐久性を発揮します。
▪ ギザ
ギザビットは刃先のギザ部によって、十字ネジ特有のビットの浮き上がり(カムアウト)を防止します。
ビットがカムアウトした瞬間にギザ部がネジリセスの内壁に食い込みます。
足場の悪い、不安定な状態でのネジ締めに最適です。
▪ 高硬度
高硬度ビットは62HRの最高硬度のビットで、耐摩耗性に優れています。
ステンレスネジやボードネジなどの比較的硬度の高いネジに最適です。
▪ タッピング
タッピングビットは刃先の谷の長さを短くした重作業用のビットで、4枚の羽根の厚みが厚くなるために強度アップにつながります。
▪ スレンダー
スレンダービットは先細でネジ頭が見やすい利点があります。
木ネジ作業や樹脂タッピングなどのソフトジョイント用です。
▪ ジョーズ PAT
ジョーズビットは4枚羽根それぞれの谷根本のギザ加工によりネジリセスにフィットします。
ネジに差し込んだ際にガッチリと食いつきますので、ネジ倒れがなく作業効率の向上につながります。
VESSELを参考にさせて頂きました。
先端は、カムアウトしにくいギザタイプか、スレンダータイプがオススメです。
■ プラスビットの種類
・ 片側ビット
・ 両頭ビット
・ スレンダービット
・ 段付きビット
・ 段付きプラマイビット
・ トーションビット
・ スレンダートーションビット
・ コンビビット(1本のビットで+1・2・3の3タイプを使用できます。)
最近では、トーションビットを使用されている方が多いみたいです。
トーションビットは、ネジを締め過ぎた場合、ネジかビットのどちらかが、割れたり曲がったりする事が、たまにですが起こります。
割れたり曲がったりしないように、クッションの役割をしてくれるのが、トーションビットです。
締め過ぎ防止には向いているプラスビットだと思うので、検討してもよいと思いますよ。
私は段付きビットが好きなので、プラスビットを購入する時は、段付きビットを選んでいます。
段付きビットは、片方しか使用できないので、左右両方とも使用したい方にはオススメできません。
■ 先端のサイズ
・ +1
・ +2
・ +3
プラスドライバーと同じで3タイプがあります。
使用頻度が高いのは、+2です。
+1は小さめのネジに対応しているので、小さめのネジを締め付ける時に使用します。
+3は大きめのネジに対応しているので、大きめのネジを締め付ける時に使用してください。
サイズに合ったビットを使う事が大切です。
最初に購入するのは、+2でよいと思います。
+1と+3は、必要に応じて検討すればいいと思っています。
■ 長さ
・ 23mm~300mm
プラスビットは、短いタイプで23mmしかありません。
長いタイプでは、300mmもあります。
23mm~300mmまで細かく分かれているので、お好みの長さを選ぶ事ができますよ。
私は、65mmと110mmの段付きビットを持っていますが、主に使用しているのは65mmのタイプです。
長いビットより、短いビットの方が使いやすいので、65mmを主に使用しています。
使いやすい長さを利用してくださいね。
私の個人的な意見としては、長すぎるプラスビットは不要だと思っています。
長いプラスビットを使用するよりも、ビットホルダーと呼ばれるアタッチメントを使用した方がいいと思っているからです。
▪ 理由
① 長いビットは高価。
短いビットの約2倍もします。
② 先端が欠けてしまうと使用できない。
長いプラスビットを使用していて、先端が欠けてしまうと使用できなくなってしまいます。
短いプラスビットをビットホルダーに装着すれば、ビットが折れてもビットを交換するだけでいいからです。
ビットホルダーはプラスビット以外にも、様々なビットを取り付ける事ができるので、便利だと思います。
長さも100mm~600mmまであります。
使いたい長さのビットホルダーが見つかると思いますよ。
購入される際は、長いプラスビットがいいのか、ビットホルダーを使用した方がいいのか、よく検討されてくださいね。
■ 機能
▪ トーション効果
・ φ3.5×20mm
木ネジなどを、比較的柔らかい材質の取付けに適しています。
・ φ3.7×14mm
ドリルネジなどを、比較的堅い材質の取付けに適しています。
▪ トーション効果とは
両頭ビットで中央が凹んだビットです。
ネジ頭が着座した後のインパクトドライバの打撃反動を、トーション部が吸収するため、刃先の折れを防止する機能になっています。
凹んだ部分が細いタイプが、柔らかいネジを絞め込む時に便利です。
ビスの折れやプラスビットの先端が割れるのを防止できるので、便利な機能だと思います。
▪ マグネット
ビットの機能に、マグネット機能があります。
ステンレスには引っ付くことはできませんが、鉄製のネジはビットに引っ付くので、便利な機能だと思いますよ。
プラスビットは、マグネット機能があるタイプを選んでくださいね。
すりわりネジ用
■ すりわりネジ用とは
マイナスビットと呼ばれるビットで、ネジ頭がプラスマイナスネジか、マイナスネジになっているタイプのみ使用可能です。
種類はプラスビットに比べると、かなり少ないです。
昔はネジと言えばマイナスネジが主流だったと聞いた事があります。
しかし、今ではマイナスネジを使用している物を見かけなくなりました。
使用頻度はとても少ないと思うので、必要ないビットかも知れませんね。
■ 先端の種類
・ 方頭ビット
・ 両頭ビット(片方がプラスビットタイプ)
上記、2種類があります。
両頭ビットでは、マイナスビットの反対側は、プラスビットになっているタイプしかありません。
■ 先端のサイズ
・ -6
・ -8
・ -10
マイナスドライバーとは違い、少し大きめの3タイプがあります。
使用頻度が高いのは、-6です。
■ 長さ
・ 45mm
・ 52mm
・ 70mm
45mm~75mmしかありません。
マイナスネジはプラスネジとは違い、締め付ける時にネジから外れやすいです。長いマイナスビットだと、更にネジから外れやすくなります。
とても使いづらいので、長いタイプがないのだと思っています。
四角ネジ用
■ 四角ネジ用とは
ネジの頭が四角にくり抜かれているネジ専用で、スクエアビットとも呼ばれているビットです。
鉄板ビスと呼ばれる先端が尖っているネジを絞め込む時に便利です。
プラスビットよりもカムアウトしにくい特徴があります。
■ 先端のサイズ
・ 2.4mm(3/32)
・ 3.2mm(1/8)
・ 3.6mm(9/64)
上記、3種類があります。
分かりづらいですよね。
ぶっちゃけ私も分かりません。
もし、四角ネジでスクエアビットを使用したい場合は、下記の写真のようにネジとスクエアセットになっているものがあるので、最初はこちらを選ぶと間違いないと思いますよ。
別々に購入される際は、使用したい四角ネジのサイズとスクエアビットのサイズが合っているか、確認してから購入してくださいね。
サイズが合わないと使用できませんよ。
■ 長さ
・ 65mm
・ 110mm
・ 150mm
種類はあまりありません。
個人的には短いタイプが使いやすいと思っています。
六角穴付きネジ用
■ 六角穴付きネジ用とは
ネジの頭が六角にくり抜かれているネジ専用で、ヘックスビットとも呼ばれているビットです。
セットネジと呼ばれるネジを絞め込む時に使用します。
六角棒レンチがインパクトドライバに取付けられる構造になっていると、想像して頂ければ理解していただけるのではないでしょうか。
■ 先端の種類
・ 対辺2mm
・ 対辺2.5mm
・ 対辺3mm
・ 対辺4mm
・ 対辺5mm
・ 対辺6mm
・ 対辺8mm
・ 対辺10mm
対辺が10mmまであります。
六角棒レンチと同じですね。
六角棒レンチを頻繁に使用される方にはオススメなビットです。
■ 長さ
・ 65mm
・ 130mm
長さは2種類しかありません。
■ 機能
六角棒レンチ同様に、ボールポイントになっているタイプもあります。
ボールポイントは、六角ねじが多少斜めになっていても使用できますが、充電式工具で締め付ける場合は注意が必要だと思います。
インパクトドライバは叩きながら回転するので、ビットの先端が欠けてしまう可能性があると考えます。
注意して使ってくださいね。
使用する場所によっても異なりますが、インパクトドライバが自由に動かせる広い場所では、ボールポイントになっていないタイプの方が、増し締めするのには向いていると思います。
トルクスネジ用
■ トルクスネジ用とは
六角穴付きネジ用に似ていますが、六角穴付きネジ用は辺になっていますが、トルクスビットは辺の部分がアールになっています。
トルクスビットに似た工具に、タンパープルーフトルクスビットがあります。
トルクスネジの中央に突起を設けているので、トルクスビットやマイナスドライバーでは差し込めない構造になっています。
精密機器やコンピューター等の、メーカーが扱ってほしくない部分に使用されています。
■ トルクスビット
▪ トルクスビット先端の種類
・ T6
・ T7
・ T8
・ T10
・ T15
・ T20
・ T25
・ T27
・ T30
・ T40
・ T45
・ T50
サイズは細かく分かれています。
精密機械に使われているので、使用頻度は少ないと思います。
▪ トルクスビットの長さ
・ 65mm
・ 75mm
・ 100mm
・ 110mm
長さは、4種類あります。
長いタイプはありません。
■ タンパープルーフトルクスビット
▪ タンパープルーフトルクスビット先端の種類
・ T8H
・ T10H
・ T15H
・ T20H
・ T25H
・ T27H
・ T30H
・ T40H
タンパープルーフトルクスビットは、トルクスビットよりも使用頻度は少ないと思います。
▪ タンパープルーフトルクスビットの長さ
・ 65mm
・ 75mm
・ 100mm
・ 110mm
トルクスビット同様に、4種類あります。
短いタイプが使いやすいと思いますよ。
ポジドライブ用
■ ポジドライブ用とは
プラスの溝に、更に斜めに二本切れ込みがあるネジに使用されるビットです。
主にヨーロッパで使用されているネジで、特殊な部分に使用されています。
私は見たことがないので、日本では馴染みのないビットだと思います。
■ 先端の種類
・ 1
・ 2
・ 3
プラスビットと同様に上記、3種類があります。
大きさは、プラスビットと同じです。
■ 長さ
・ 50mm
長さは、1種類のみです。
スパドライブ用
■ スパドライブ用とは
プラスの溝に、更に斜めに一本切れ込みがあるネジに使用されるビットです。
ポジドライブ用のビットと同様に、主にヨーロッパで使用されているネジで、特殊な部分に使用されています。
こちらも私は見たことがないので、日本では馴染みのないビットだと思います。
■ 先端の種類
・ 1
・ 2
・ 3
プラスビットと同様に上記、3種類があります。
大きさは、プラスビットと同じです。
■ 長さ
・ 75mm・ 100mm
日本ではお馴染みのないビットなので、種類も多くありません。
六角ボルト・ナット用
■ 六角ボルト・ナット用とは
六角ボルトやナットを締め付ける時に使用される工具で、ソケットビットとも呼ばれるビットです。
充電工具が使用できる場所では、よく利用されていますよ。
■ 穴の角
・ 6角穴
・ 12角穴
上記、2種類があります。
私は6角を使用していますが、12角穴が便利だと思います。
ソケットビットを六角ボルトやナットに入れる場合、角の多い方が入れやすいです。
■ 先端の種類
・ 対辺4.5mm
・ 対辺5mm
・ 対辺6mm
・ 対辺7mm
・ 対辺8mm
・ 対辺9mm
・ 対辺10mm
・ 対辺11mm
・ 対辺12mm
・ 対辺13mm
・ 対辺14mm
・ 対辺15mm
・ 対辺17mm
・ 対辺19mm
・ 対辺21mm
・ 対辺22mm
・ 対辺24mm
対辺は沢山の種類があります。
ナットを締め付ける時には便利な工具ですが、全て揃えるのは無理があると思います。
作業される内容によって、使用するサイズがあると思います。
使用頻度が高いサイズのみを購入する方がいいと思いますよ。
私は、8mm・10mm・13mm・17mmの4種類を持っています。
■ 長さ
・ 50mm
・ 55mm
・ 60mm
・ 70mm
・ 90mm
・ 100mm
・ 110mm
・ 160mm
・ 300mm
・ 500mm
・ 700mm
全長が短いタイプで50mmからあり、長いタイプで700mmもあります。
使用条件に合わせて使い分けをするとよいですね。
よく見かけるのは、対辺が10mm〜17mm、全長が90mmが多い気がします。
私が使用しているのも、全長が90mmのサイズです。
あると便利なのは、超ロングソケットです。
全ネジボルトにナットを奥まで入れたい場合はとても便利です。
手作業する時間に比べると数十倍早く作業できますよ。
しかし、90mmと700mmのソケットビットを比べると、約6倍も高価です。
使用頻度が高ければ買って損はしないと思いますが、使用頻度が少ない場合は、短めのタイプでも問題ないと思いますよ。
長いタイプのソケットビットを購入する際は、よく検討されてくださいね。
ドリル用
■ ドリルビットとは
先端がドリルになっているビットです。
一般的なドリルと違う所は、ビットになっているか、なっていないかの違いだけです。
ビットタイプになっているので、インパクトドライバに装備させる場合は、手返しく交換する事が可能です。
■ ドリルビット(鉄工用)
左側がドリルになっているので、鉄板に穴を開ける事ができます。
右側がビットになっているので、インパクトに装備できます。
▪ サイズ
・ φ2mm~φ6.0mm
Φ2mm~φ6.0mmまで、約0.5mm単位で細かくあります。
小さいタイプは0.1mm単位であるので、お好みのサイズを選べますよ。
▪ 長さ
・ 82mm~127mm
長くても127mmしかありません。
ドリルビットは、一般的なドリルよりも高価です。
便利だとは思いますが、私は細いタイプを数本しか持っていません。
ドリルは、インパクトドライバよりも、ドライバドリルを使用した方がいいと思っているからです。
もしインパクトドライバにドリルをセットしたい場合は、ドリルチャックを利用してみてはいかがでしょうか。
ドリルチャックは、インパクトドライバに装備できるアタッチメントなので、一般的なドリルも装備させることが可能です。
■ ドリルビット(コンクリート用)
左側がドリルになっているので、コンクリートに穴を開ける事ができます。
鉄工用とは違い、鉄板に穴を開ける事はできません。
右側がビットになっているので、インパクトドライバに装備できます。
▪ サイズ
・ φ3mm~φ6.5mm
φ6.5mmまでの穴をコンクリートに開ける事ができます。
振動ドリルに取付けるとスムーズに開けられると思います。
▪ 長さ
・ 102mm~122mm
全長は長くても122mmしかありません。
コンクリート用もドリル用と同様に、一般的なコンクリートドリルよりも高価です。
便利だとは思いますが、私は持っていません。
コンクリート用は、インパクトドライバよりも、振動ドライバドリルを使用した方がいいと思っているからです。
もしインパクトドライバにドリルを装備したい場合は、ドリルと同様にドリルチャックを利用してはいかがでしょうか。
コンクリート用のビットを使用するよりも、安価に済ませる事ができます。
ドリルチャックは、インパクトドライバに装備できるアタッチメントなので、一般的なコンクリートドリルも装備させることが可能です。
ドリルチャック用
■ ドリルチャックとは
ドリル用のキリ先を取付けるアタッチメントの事です。
先端は取付けられる範囲がありますが、範囲内であれば、フリーサイズで取付けられます。
ドリルチャックのタイプによって、取付けられる範囲が決まっているので、購入する前は確認してくださいね。
■ ドリルチャック(キャップ用)
▪ 取付けられるサイズ
・ φ1.5mm~φ6.5mm
小さめのドリルしか取付けできません。
ペンインパクトに向いているドリルチャックだと思います。
▪ 長さ
・ 77.5mm
私が知っているのは、このサイズだけです。
比較的短めですね。
▪ キャップ用の取付け方法
プラスビットの両頭ビットに、直接被せるだけで取付けられます。
ビットの先端が細くなっている段付きビットやスレンダービットには、装着する事ができないのでご注意ください。
▪ 先端の取付け方法
充電式工具を利用して開閉させます。
右回転(時計回り)で締め付ける事ができ、左回転(半時計回り)で緩める事ができます。
■ ドリルチャック(キイレス用)
▪ サイズと長さ
・ φ0.5mm~φ10mm 全長118mm
・ φ1.5mm~φ13mm 全長123mm
上記、2種類があります。
使用したいドリルのサイズに合わせて選んでくださいね。
▪ 先端の取付け方法
鉄工用キリ先を取付ける場合
① 先端を広げる。
ドリルチャックの根元を抑えて、先端側を回転させます。
左回転(半時計回り)で緩める事ができます。
② キリ先を入れる。
③ キリ先を固定する。
ドリルチャックの根元を抑えて、先端側を回転させます。
右回転(時計回り)で締め付ける事ができます。
しっかり締め込まないと、キリ先が空回りするので、確実に締め込んでください。
■ ドリルチャック(キイ付用)
▪ サイズ
・ φ0.8mm~φ6.5mm 全長85mm
・ φ1.0mm~φ10mm 全長93mm
・ φ1.5mm~φ10mm 全長100mm
・ φ1.5mm~φ13mm 全長122mm
上記、4種類があります。
使用したいサイズのキリ先に合わせて選ぶと良いと思います。
▪ 先端の取付け方法
チャックハンドルと呼ばれる付属品を利用して、開閉します。
他のチャックハンドルと同様に、右回転(時計回り)で締め付ける事ができ、左回転(半時計回り)で緩める事ができます。
全ネジ用
■ 全ネジビットとは
全ネジボルトをアンカーにネジ込む工具です。
充電式工具を利用して、アンカーにネジ込むので、手動式よりもスピーディーに作業できますよ。
▪ サイズ
・ 3/8(3分) ー 全長66mm
・ 1/2(4分) - 全長66mm
上記、2種類があります。
この2つでは、使用頻度が高いのは3/8(3分)用です。
最初に購入するのは、3/8(3分)がいいと思います。
1/2(4分)は、必要に応じて検討してもいいと考えます。
▪ 使い方
全ネジビットを使用して全ネジボルトをアンカーに取付ける場合
① 全ネジビットをインパクトドライバに装着する。
全ネジビットは、インパクトドライバを使用するのがオススメです。
② 全ネジビットの先端に全ネジボルトを入れる。
③ インパクトドライバをゆっくり回転させ、アンカーに入れる。
全ネジボルトがアンカーに斜めに入ると、最後までアンカーに入れ込むことができません。
特に注意して作業してください。
④ 全ネジボルトを最後まで入れ込む。
インパクトドライバを高速回転させ、最後までキッチリ入れ込みます。
以上、全ネジビットを使用する方法でした。
■ 全ネジバリビット
全ネジのバリ取りする、専用のビットです。
全ネジにナットが入らない場合に使用します。
▪ サイズ
・ M8
・ 3/8
・ M10
・ M12
上記、4種類の全ネジボルトに使用できます。
▪ 長さ
・ 55mm
本体の長さは短いです。
▪ 使い方
充電式工具に装着させ、全ネジボルトに差し込んで回転させるだけです。
全ネジのバリを取ってくれます。
フォームタイ用
■ フォームタイ用とは
型枠を固定するセパを固定する、フォームタイ専用のビットです。
充電式工具に取付けて締め付けます。
このビットは、型枠大工さんしか使用しないビットだと思います。
▪ 使用できるフォームタイ
・ アイビータイプ
・ K型
上記、2種類のフォームタイに使用できます。
この2種類を使用している型枠大工さんが多いと思います。
▪ 長さ
・ 約100mm
長さは約100mmあります。
ディスクナット用ピンレンチ用
■ ディスクナット用ピンレンチ用とは
充電式インパクトドライバに装着させて、ディスクグラインダのホイルナットを緩める工具です。
■ 長さ
・ 54mm
私はVESSELが販売している1種類しか知りません。
■ 注意する事
ディスクナット用ピンレンチ用はディスクグラインダのホイルナットを締め込む工具ではありません。
緩める為の工具ですので、ご注意ください。
蝶ネジ用
■ 蝶ネジ用とは
ネジの種類に蝶ネジと呼ばれるネジがありますが、その蝶ネジを開閉させるビットです。
13mmのナットを開閉できるタイプのビットもあります。
■ 長さ
・ 90mm
長さは、90mmあります。
私の失敗談
私が以前メンテナンスの仕事をしていた時の失敗談です。
私と同じ失敗をしないように紹介しておきますね。
■ 注意するネジ
・ トルクスネジ
・ タンパープルーフトルクスネジ
・ ポジドライブネジ
・ スパドライブネジ
上記、4点です。
■ 注意する事
トルクスネジやタンパープルーフトルクスネジを使用しているネジは、精密機器やコンピューター等の、メーカーが扱ってほしくない部分に使用されています。
ご家庭では、電化製品にも使用されています。
このネジを外すとメーカー保障が受けられない時があるので、開けないようにして下さいね。
私は以前、工場の保守をしていました。
現場から装置の修理を依頼されたので、タンパープルーフトルクスネジを外して修理しようとしましたが、修理できませんでした。
自力では修理不可と判断したので、メーカーに依頼して修理に来てもらいました。
装置メーカーの方に、タンパープルーフトルクスネジは、重要な場所に取り付けてあるので、タンパープルーフトルクスネジを開けるのは止めてくださいと言われた事があります。
蓋を開けたのを綺麗に戻したとしても、メーカーのメンテナンスの方が見れば分かるみたいです。
開けないように注意しましょうね!
ご家庭の家電にも、制御部分の蓋に使用されています。
タンパープルーフトルクスネジを外すと、メーカー保障が受けられない場合があるので、開けるのはやめておいた方いいと思いますよ。
ビットのメリット・デメリット
プラスビットとプラスドライバーを比べてみました。
■ メリット
・ 疲れない。
ビットは充電式工具を利用するので疲れにくいです。
コーススレッド(木ビス)は何発打っても疲れませんが、鉄板ビスは充電式工具を押しながら鉄板に直接ねじ込むので、少し疲れます。
・ 作業が早い。
充電式工具を利用するので作業が早いです。
一度使用すると、手回しでは作業したくないと思いますよ。
私も使っていますが、手回ししたいとは思わないですね。
■ デメリット
・ 腰道具が重くなる。
便利だからと言って、沢山のビットを腰道具に取付けると、腰道具が重くなります。
使用頻度が高いビットだけを取付けるようにしてくださいね。
ビットを利用するのは、メリットが沢山あります。
種類も沢山あるので、使いやすいビットが必ず見つかると思いますよ。
ビットの使い方
充電式インパクトドライバに装着して、コーススレッドを打ち込む場合
① 充電式インパクトドライバにプラスビットを装着します。
インパクト先端を引っ張ると、ロックが解除されます。
プラスビットを入れて、手を離すとビットがロックされます。
軽く引っ張って、プラスビットが抜けないか確認してください。
② プラスビットにコーススレッドを取付けます。
プラスビットはマグネット機能があるタイプもあるので、マグネット機能があるタイプがオススメです。
③ コーススレッドを打ち込みます。
最初はゆっくり回転させ、コーススレッドの先端が入るのを確認します。
最近のインパクトは無段変速タイプになっているので、トリガーを少し引くと低速回転しますが、トリガーを最後まで引くと高速回転します。
④ インパクトを高速回転させ、コーススレッドを根元まで打ち込みます。
インパクトは負荷がかかると、叩きながら回転するので、『ガッガッ!』と音が鳴りますが、故障ではないので安心してくださいね。
以上、プラスビットを使って、コーススレッドを取付ける方法でした。
私の子供に使わせた時、最初は音にビックリしていましたが、数回使用すると慣れたのか、音も気にならなくなったみたいです。
慣れてしまえば問題ないと思います。
ビットにはいろいろな種類がありますが、充電式工具に取付け方だけ理解して頂ければ、使い方はどれも同じです。
私のオススメ工具
■ 十字ネジ用(プラスビット)
■ すわりネジ用(マイナスビット)
■ 四角ネジ用(スクエアビット)
■ 六角穴付きネジ用(ヘックスビット)
■ トルクスネジ用(トルクスビット)
■ ポジドライブ用
■ スパドライブ用
■ 六角ボルト・ナット用(ソケットビット)
■ ドリルビット用
■ ドリルチャック用
■ 全ネジボルト用
■ フォームタイ用
■ ディスクナット用ピンレンチ用
■ 蝶ネジ用
まとめ
今回はビットを紹介しました。
ビットは電動工具に取付けて使用するので、電動工具を持っている方にしか必要のない工具だと思います。
電動工具の先端に取り付けて、ネジ・六角ボルト・ナット等を締めたり緩めたりする事ができます。
最近では、充電式工具が充実しているので、充電式工具に取付けて使用する方が多いですね。
手で締め付けるよりも数段早く、スピーディーに作業する事ができますよ。
とても便利な工具なので、作業内容に合ったビットを選んでくださいね。
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どこよりも分かりやすかったです。たいへん勉強になりました。
コメントありがとうございます。参考になれば幸いです。