こんにちは、長島です。
今回は『ボードカンナ』を紹介します。
石膏ボードやケイカル板等の面取りには、便利な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ボードカンナとは
石膏ボードやケイカル板のボード類を面取りする工具です。
内装屋さんや大工さんが使用しています。
カンナと言えば、大工さんが使用している、木を削るカンナを想像すると思います。
カンナは平らな木を滑らかにする工具ですが、ボードカンナは石膏ボードの面取りする工具です。
▪ 面取りとは
尖った角を落として、新しい面を作る事です。
ボードカンナの種類
■ メーカ
・ KDS(ムラテックKDS株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
他にもあると思いますが、ボードカンナを販売している代表的なメーカーを記載しています。
現場ではTAJIMAのボードカンナを使用されている方が多いです。
■ 長さ
・ 120mm
・ 180mm
短い方が持ち運びはラクですが、小さすぎて力が入れにくい感じがします。
適度な長さがある方が、使いやすいと思うので180mmをオススメします。
■ 刃の角度
・ 30°
・ 45°
刃の角度は、今までは60°でしたが、現在は30°や45°になっています。
刃の角度を30°にする事で、従来品の60°よりも1.5倍の切れ味になっています。
■ 面取り幅
面取りの幅は1~4mmまで調整できます。
お好みの長さにすることが可能です。
ボードカンナの使い方
■ 石膏ボードを半分に切る場合
石膏ボードのサイズは、縦1820mm×横910mmです。
半分に切断すると縦910mm×横910mmの正方形になります。
① 石膏ボードを表にして、台の上に置きます。
無地の方が表面で、文字が書いている方が裏面です。
台がない場合は、床に木を敷いて、石膏ボードが床から離れるようにしてください。
② 1820mmの半分910mmをコンベックスで石膏ボードの左右に印を付ける。
私は鉛筆等で印をつけますが、内装屋さんは、カッターナイフで印を付けている方が多いです。
③ 定規を利用して左右に付けた印に直線を引く。
石膏ボードは910mmあるので、1000mmの長さの定規が必要です。
1000mmの定規なんて、持っている人は少ないと思います。
代用品として、建築資材にCチャンと呼ばれる建築資材があるので、こちらを利用すると簡単に直線が引けます。
内装屋さんは、直線を引く作業はしていません。
手間を省くために、④のカッターナイフで直接切り込みを入れています。
④ 定規を印にあて、カッターナイフで切り込みを入れます。
1~2mm程度の切り込みでいいです。
⑤ 石膏ボードを裏にして切り込みを入れた所を軽く叩き、石膏ボードを折ります。
半分に折ると、裏面の紙だけが残ります。
⑥ 残った裏面の紙をカッターナイフで切る。
折り目に沿ってカッターナイフで切断してください。
⑦ 切断面にボードヤスリを研削する。
切断面にボードヤスリをあて、数回前後に動かすと切断面の凸凹が滑らかになります。
⑧ ボードカンナで面取りをします。
ここでボードカンナの登場です。
切断した石膏ボードにあてて、ボードカンナを手前に引きながら面取りします。
面取りする長さも、調整板で調整できますよ。
ボードカンナの刃は、カッター替刃大を使用しています。
カッターナイフの替刃を半分に折って使用しますので、刃が折れないタイプのカッター刃は使用できません。(最近のカッター刃は折れるのが一般的ですが、刃が折れないタイプも販売されています。購入される際は注意してくださいね。)
替刃を半分にするのは、どうやって折るの?
と、思われるかも知れませんが、ご安心ください。
替刃を半分に折る、刃折器付です。
内装工事で間仕切りや天井に石膏ボードを貼りますが、石膏ボードを切断した部分は、面取りしなくてはいけません。
カッターナイフでも面取り出来ますが、真っ直ぐ切ったつもりでも綺麗には出来ません。
ボードカンナを使用すれば同じ角度で綺麗に面取りが出来ます。
仕上げ材がクロスで見てなくなるならカッターナイフでも問題ないでしょうが、ペンキ塗りの所だと、ボードの面取りがジグザグしていると、見た目が悪いので、ボードカンナを使用するのがいいと思います。
替刃は頻繁に交換しましょう!
切れ味が悪いかな?と感じたら、迷わず交換する事をオススメします。
下地材としてなら問題はないかも知れませんが、仕上げ材として使用するボード表面がめくれたりすると、手直しとしてやり替えになってしまいます。
そのようなロスはもったいないので、切れ味が悪いと思ったら交換して新品の刃にしましょうね。
私のオススメ工具
■ 本体
■ 調整板
まとめ
今回はボードカンナを紹介しました。
石膏ボードやケイカル板等の面取りには、とても便利な工具だと思います。
調整板を利用するとので、面取りの長さも調整できます。
検討してみては、いかかでしょうか。
コメントを残す