ボードヤスリの種類と使い方! 石膏ボードやケイカル板の切断面を整える

TAJIMA ボードヤスリ TBY-SH180




こんにちは、長島です。

今回は『ボードヤスリ』を紹介します。
石膏ボードやケイカル板の切断面を綺麗にする石膏ボード専用のヤスリです。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。


ボードヤスリとは

石膏ボードと呼ばれる建築資材専用のヤスリです。

切断した石膏ボードは凸凹になっていますが、ボードヤスリで研削(ヤスリかけ)することで、凸凹を無くし、滑らかに仕上げる事ができます。

大工さんや内装屋さんが使用しています。


ボードヤスリの種類

■ メーカー

・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
・ TSUBOSAN(ツボサン株式会社)
・ YAMAGUCHI(株式会社ヤマグチ)

他にもあると思いますが、ボードヤスリを販売している代表的なメーカーを記載しています。

現場ではTAJIMAのボードヤスリをよく見かけます。

■ 刃の種類

・ 鉄製刃(鬼目ヤスリ)
・ テトラブレード刃
・ ファインセラミック刃

上記、3種類があります。

今までは鉄製の鬼目ヤスリが多く使用されてきました。
最近では、テトラブレード刃やファインセラミック刃が登場したので、そちらを使用されている方が増えてきていると感じます。

石膏ボードの種類に超硬質石膏ボードと呼ばれる資材があり、石膏ボードよりも数倍堅い石膏ボードがあります。

超硬質石膏ボードは一般的な石膏ボードよりも、重くて堅いです。

鉄製刃(鬼目ヤスリ)でも研削できますが、従来の鉄製刃(鬼目ヤスリ)よりも耐久性が10倍もある、ファインセラミック刃が向いていると思いますよ。

■ 目の種類

・ 荒目
・ 中目
・ 細目

上記、3種類があります。

研削作業は、荒目でかけたあと細目で仕上げた方が、綺麗に仕上がると思います。

■ 面タイプ

・ 片面タイプ
・ 両面タイプ

片面タイプと両面タイプの2種類があります。

片面タイプは、片面だけなので、荒目・中目・細目のどれか1種類しか使用できません。
両面タイプだと、両面ともヤスリが付いているので、2種類のヤスリが使用できます。

■ 長さ

▪ 鉄製

・ 250mm
・ 350mm

▪ テトラブレード刃・ファインセラミック刃

・ 130mm
・ 180mm
・ 270mm

鉄製はテトラブレード刃・ファインセラミック刃より、少しですが長めです。

テトラブレード刃・ファインセラミック刃は少し短めです。
長さはお好みで選んでいいと思いますが、長い方がスピーディーに仕上げる事ができると思いますので、270mmがオススメです。

■ 重さ

長さ(mm) 重さ(g)
130 約90
180 約110
270 約200

全てのボードヤスリにあてはまりませんが、参考程度にしてください。

ボードヤスリのメリット・デメリット

鉄製刃(鬼目ヤスリ)とファインセラミック刃を比べてみました。

■ 鉄製刃(鬼目ヤスリ)

▪ メリット

・ 安価。
ファインセラミック刃よりも安いです。

・ 長い。
長さを比べてみると鬼目ヤスリの方が長いです。
長いので、ヤスリをかけるスピードも速くなると思います。

▪ デメリット

・ 重い
金属製なので思いです。

・ 割れやすい。
金属製なので割れにくいと思っていましたが、現場で割れているのを数回見かけた事があります。
使い方が荒いと割れてしまうので、丁寧に扱ってくださいね。

■ ファインセラミック刃

▪ メリット

・ 軽い。
セラミック製なので軽いです。

・ 耐久性がある。
鉄製刃の10倍もあります。

・ 研削量が多い。
刃がスイングする。「シャトル構造」

削る力を利用して刃を食い込ませながら研削するので、研削量が2割増しになっています。

▪ デメリット

・ 高価
鉄製刃よりも高いです。

ボードヤスリの使い方

■ 石膏ボードを研削する場合

石膏ボードを半分にする手順です。
石膏ボードのサイズは、縦1820mm×横910mmです。
半分に切断すると縦910mm×横910mmの正方形になります。

① 石膏ボードを表にして、台の上に置きます。
無地の方が表面で、文字が書いている方が裏面です。
台がない場合は、床に木を敷いて、石膏ボードが床から離れるようにしてください。

② 石膏ボードに印を付ける。
石膏ボードは1820mmあります。
半分だと910mmなので、コンベックスで測定し、石膏ボードの左右に印を付けます。
私は鉛筆やシャーペンで印をつけますが、内装屋さんはカッターナイフで印を付けている方が多いです。

③ 定規で線を引く。
左右に付けた印に、直線を引引きます。
石膏ボードは横の長さが910mmあるので、1000mmの長さの定規が必要です。
1000mmの定規なんて、持っている人は少ないと思います。
代用品として、Cチャンと呼ばれる建築資材があるので、こちらを利用すると簡単に直線が引けます。
内装屋さんは、直線を引く作業はしていません。
手間を省くために、④のカッターナイフで直接切り込みを入れています。

④ 定規を印にあて、カッターナイフで切り込みを入れます。
切込は、1~2mm程度でよいです。

⑤ 石膏ボードを裏にして、石膏ボードを折る。
切り込みを入れた場所を軽く叩くと、半分に折れます。
半分に折ると、裏面の紙だけが残ります。

⑥ 残った裏面の紙をカッターナイフで切る。
折り目に沿ってカッターナイフで切ると、半分に割れます。

⑦ 切断面にボードヤスリをかける。
切断面にボードヤスリをあて、数回前後に動かすと切断面の凸凹が滑らかになります。

⑧ ボードカンナで面取りをします。

以上、ボードヤスリの使い方でした。

石膏ボードを切断した端面には、必ずボードヤスリで研削する必要があります。
研削しないと、石膏ボードと石膏ボードを合わせた時に隙間ができます。
その隙間を無くす為に、研削する必要があります。
切断した端面には、ボードヤスリで研削してくださいね。

私のオススメ工具

まとめ

今回はボードヤスリを紹介しました。

石膏ボードを切断した端面には、必ずボードヤスリで研削する必要があります。
研削しないと、石膏ボードと石膏ボードを合わせた時に隙間ができますよ。
手直しになるので注意してくださいね。

ボードヤスリは切断した石膏ボードの切断面を綺麗にできる便利な工具です。

検討してみてはいかかでしょうか。




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