こんにちは、長島です。
今回は『電動ハンマ』を紹介します。
コンクリートを叩き崩す時に使用する工具です。
電動ハンマを選ぶ時の参考にしてくださいね。
電動ハンマとは
コンクリートを叩き崩す時に使用する工具です。
RCやSRCのコンクリート構造の現場で使用されています。
電動ハンマは、ピックや、はつり機と呼んでいる方もいますよ。
コンクリートを砕く時には、必要な工具です。
電動ハンマがない時代は、ノミとセットハンマーで砕いたと聞いた事があります。
その頃と比べたら作用速度がとても早くなっています。
電動工具って有難いですね。
昔の電動ハンマは、重いのに叩く強さが弱かったのですが、最近の電動ハンマは、軽いのに叩く強さが強くなっています。
工具も日々進化していますね。
電動ハンマの種類
■ メーカー
・ BOSCH(ボッシュ株式会社)
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ HILTY(ヒルティ株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ RYOBI(京セラ インダストリアルツールズ株式会社)
他にも沢山あると思いますが、電動ハンマを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 電源
・ AC100V
・ AC200V
・ DC18V(バッテリタイプ)
上記、3種類があります。
電動ハンマと言えば、AC100Vが主流ですが、Makitaから充電式タイプも販売されています。
はつり作業が少しなら充電式でも十分だと思いますが、一日はつり作業するとバッテリの充電が間に合わないような気がします。
メインの作業にはAC100Vを使用して、補助的な感じで充電式を使用しては如何でしょか。
最初に購入するのはAC100Vタイプがオススメです。
■ 全負荷打撃数(回/分)
・ 860~3200回/分
一分間に打撃する回数です。
叩く強さが強いほど、一分間に叩く回数が少なく、叩く強さが弱いほど、一分間に叩く回数が多くなっています。
叩く強さはJ(ジュール)で表示していますが、J(ジュール)が大きいほど、一回あたりに叩く強さが強いです。
・ 7.5~70J(ジュール)
とてもはば広く、7.5J(ジュール)から70J(ジュール)までありますよ。
■ 軸(シャンク)
・ SDSシャンク
・ SDSmaxシャンク
・ TE-Xシャンク
・ スプラインシャンク
・ 六角軸シャンク 13mm
・ 六角軸シャンク 17mm
・ 六角軸シャンク 21mm
・ 六角軸シャンク 30mm
・ 六角専用シャンク 29mm
・ 六角専用シャンク 28.5mm
このように沢山の種類があります。
電動ハンマの中で種類が多いのが、SDSシャンクとSDSmaxシャンクです。
六角軸シャンクも多いように感じますが、13mm~30mmまではば広くあるので、それを別々に分けると少なくなります。
やはり電動ハンマ本体では、SDSシャンクとSDSmaxシャンクが多いようです。
シャンクの形ってどのようになっているか分かりませんよね。
メーカーのカタログに記載していたので載せておきます。
・ SDSシャンク
・ SDSmaxシャンク
・ TE-Xシャンク
・ スプラインシャンク
・ 六角軸シャンク
軸の種類で、シャンク(先端工具)の種類も決まって来るので、どの種類にするか、よく検討されてくださいね。
先端工具で種類が多いのが、六角軸シャンクとSDSmaxシャンクです。
この事を考えると、SDSmaxシャンクがオススメです。
■ カーボンブラシ
・ あり
・ なし
カーボンブラシは基本的にはあります。
しかし、ブラシレスモーターを搭載されている電動ハンマも販売されているので、ブラシレスモーターだとカーボンブラシは不要です。
購入する時には、カーボンブラシがあるタイプなのか、ないタイプなのか確認するようにしてくださいね。
もしカーボンブラシがあるタイプを選ぶ場合には、予備のカーボンブラシも購入しておく事をオススメします。
カーボンブラシが擦り減ってしまうと急に動かなくなってしまいます。
予備のカーボンブラシがあると安心ですよ。
■ サイズと重さ
・ 長さ:315mm~1293mm
・ 高さ:211mm~625mm
・ 重さ:3.1kg~32kg
大きなタイプから小さなタイプまで沢山あります。
特に重さが32kgもある重たいタイプもあれば3.1kgと比較的軽いタイプまでありますよ。
現場でよく利用されているの、5kg未満だと思います。
それ以上だと、重すぎて長時間使用する事が大変です。
私は電気工事をいていますが、コンクリート構造の建物をしている時には、はつりの作業が発生してしまいます。
コンセントやスイッチ、それに照明器具等を目地に合わせたり、上下の寸法を合わせたりする時にコンクリートはつっていますよ。
特に多いのがトイレです。
トイレはタイルを貼る現場が多いので、その時に目地合わせしなければなりません。
目地からズレていると見た目が悪いので、目地に合うようにしていますよ。
壁をはつる時に電動ハンマが重すぎると作業しづらいです。
軽いタイプが長時間作業するのがラクなのであまり重たいタイプを選ばないようにしてくださいね。
私の感覚だと5kg未満にしておいた方が良いと考えます。
電動ハンマの先端工具
電動ハンマで使用される先端工具を紹介します。
主にピックと呼ばれているブルポイントを使用する事が多いのですが、それ以外にも様々な先端工具があります。
・ ブルポイント
破砕・はつり作業
・ カッタ
溝掘り・角出し・はがし・切断作業(アスファルト破砕用)
・ ビシャン
面荒し作業
ビシャンを使用する時には、シャンクが必要です。
・ ランマ
土砂・敷石などの突き固め作業
ランマを使用する時には、シャンクが必要です。
・ コードチゼル
溝切り・角出し・はがし作業
・ スコップ
穴掘り作業
上記、6種類の先端工具を取付ける事でイロイロな事ができますよ。
電動ハンマの使い方
HiKOKI ハンマ H 41ME で説明したいと思います。
■ 各部の名称
■ ハンドルの付け方
① サイドハンドルを分解します。
4つのパーツに分かれますよ。
② 本体にバンドを取付ける。
本体のバンド取付け部に、バンドを巻き先端にハンドボルトを取付けます。
③ マウントを取付ける。
ハンドボルトが抜けないように押さながらマウントを装着します。
④ サイドハンドルで固定する。
ネジ部にサイドハンドルを入れ時計回りに回転させて固定します。
確実に固定してくださいね。
■ スイッチの使い方
① スイッチを引くと動き、離すと停止します。
② 連続運転させる時
スイッチを引いたまま、オンロックスイッチを押すと、スイッチから手を離しても本体が動き続けます。
③ 解除する。
連続運転を解除する時には、スイッチを一度引くと解除されます。
■ 先端工具の取付け・取りはずし
① シャンクを掃除する。
シャンク部をきれいに拭き、グリースか機械油を塗布する。
② 奥まで差し込む。
フロントキャップの穴から入れて奥まで差し込みます。
③ 回しながらさらに奥まで入れる。
軽く押しながら回していくと工具の溝がかみ合ってさらに奥まで入ります。
最初は分かりづらいかも知れませんが、慣れてくると入る感触が分かりやすくなると思います。
④ 確認する。
先端工具を引っぱり抜けないか確認します。
抜けなければ大丈夫です。
⑤ 先端工具を抜く場合。
作業終了後は先端工具を抜いてください。
グリップを引いた状態で、先端工具を前方に引っぱると抜けます。
■ 先端の位置決め
・ 先端工具を回転させる。
30°ずつ12段階で位置を変える事が可能です。
グリップBを①の方向にスライドさせた状態で②の方向に回せば、お好きな位置に変えられます。
■ 回転数の調整
① 変速スイッチを押す事で打撃数が調整できます。
② 1回押すと
1分間に1500回打撃します。
③ 2回押すと
④ 3回押すと
⑤ 4回押すと
種類によって違うので、この表示は、HiKOKI ハンマ H 41ME だけの表示になっています。
■ 使い方
① 先端工具を取付けます。
抜けないように確実に取付けてください。
② 向きを決める。
使いやすい角度に調整します。
③ スイッチが切になっている事を確認する。
スイッチが切れていないとコンセントに差した時に動き出します。
必ず確認するようにしてくださいね。
④ コンセントに差し込む。
AC100Vのコンセントに取付けます。
⑤ 変速スイッチを設定する。
お好みの打撃数に設定します。
⑥ スイッチを入れる。
先端工具をあててからスイッチを入れます。
以上、HiKOKI ハンマ H 41ME の使い方でした。
■ 注意する事
・ 先端工具は電動ハンマ全てに共通ではありません。
本体のシャンクに合わせて先端工具のシャンク部分が変わります。
電動ハンマをすでにお持ちの方で買い替えを考えている方は、現在お持ちの先端工具に合わせて、電動ハンマを選んでくださいね。
もし違うタイプを選んだ場合には、先端工具全て買い替えが必要になってしまいます。
勿体ないのでオススメできません。
・ 先端工具のシャンク部にグリースを塗布する。
シャンクは定期的に掃除しグリース等の潤滑油を塗布するようにしてください。
私のオススメ工具
■ AC100Vタイプ
まとめ
今回は電動ハンマを紹介しました。
コンクリートを叩き崩す時に使用する工具です。
RCやSRCのコンクリート構造の現場で使用されていますよ。
シャンクの種類には
・ SDSシャンク
・ SDSmaxシャンク
・ TE-Xシャンク
・ スプラインシャンク
・ 六角軸シャンク
が、あります。
六角軸シャンクにもサイズが数種類あるので、電動ハンマを選ぶ時には、注意されてくださいね。
AC100V主流ですが、Makitaから充電式タイプが販売されています。
AC電源がない場所では便利だと思います。
検討してみてはいかがでしょうか。
■ 合わせて読みたい関連記事
・ ディスクグラインダに関する記事はこちら
ディスクグラインダの種類と使い方! 金属を切断・研磨
・ ディスクグラインダの修理に関する記事はこちら
ディスクグラインダの修理
・ バッテリアダプタに関する記事はこちら
バッテリアダプタの種類と使い方! Makitaのバッテリと充電式電動工具を接続
フォローしてもらえると嬉しいです。
twitter.com/nama_nagashima
コメントを残す