こんにちは、長島です。
今回は『充電式鉄筋ベンダ』を紹介します。
鉄筋を曲げる工具です。
鉄筋ベンダには充電式、電動式、手動式の3種類がありますが、今回は充電式の鉄筋ベンダを紹介しようと思います。
充電式鉄筋ベンダを選ぶ時の参考にしてくださいね。
充電式鉄筋ベンダとは
充電式の鉄筋を曲げる工具です。
私はHiKOKIの充電式鉄筋ベンダしか知りませんが、HiKOKIの充電式鉄筋ベンダは曲げる以外にも切断する事が可能です。
一石二鳥ですね。
コンクリート構造の建物は
① 鉄筋を組む
② 型枠で形を作る。
③ コンクリートを流す。
④ 型枠をばらす。
この手順でできています。
鉄筋ベンダは、①鉄筋を組む時に使用されています。
鉄筋屋さんは、工場で鉄筋のパーツを作ってから現場に持ち込み組立てています。
しかし、階段や手摺など複雑な場所では、現場合わせが必要になってくる場合もあります。
このような時に鉄筋ベンダがあれば便利だと思いますよ。
鉄筋を手で曲げるには無理だと思います。
鉄筋ベンダがあれば自由に加工できますよ。
鉄筋ベンダは、主に鉄筋屋さん使用する工具です。
充電式の鉄筋ベンダの種類
■ メーカー
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
私が知らないだけかも知れませんが、充電式の鉄筋ベンダは、HiKOKIしかありません。
■ 電源
・ 充電式(DC36V)
鉄筋ベンダは、手動式 ➡ 電動式 ➡ 充電式と変化してきました。
変化したと言っても、手動式が無くなった訳ではありません。
今でも使用されている方も多いと思います。
しかし沢山の鉄筋を手動で曲げるのは大変ですよね。
そこで便利なのが充電式だと思います。
充電式だとAC100V不要なので、何処ででも使用する事が可能です。
■ カーボンブラシ
・ なし
HiKOKIの充電式鉄筋カッタは、ブラシレスモーターを採用しています。
ブラシレスモーターなので、予備のカーボンブラシを持っている必要はありませんよ。
■ 曲げ能力
・ 充電式:10mm~16mm
充電式鉄筋ベンダで曲げられるサイズです。
最大で16mmまで曲げられるタイプがあります。
■ 曲げ角度
・ 0~180°
鉄筋を曲げられる角度です。
・ 45°
・ 90°
・ 135°
・ 180°
上記、4種類の角度を曲げる時に使用しますよ。
4つの中で1番多いのが90°だと思います。
■ 切断能力
・ 10mm~16mm
切断できるサイズです。
最大で16mmまで切断する事が可能です。
■ サイズと重さ
・ 長さ:510mm
・ はば:230mm
・ 高さ:255mm
・ 重さ:18.6kg
かなり大きいです。
鉄筋を曲げたり切ったりできるので、このくらいのサイズになるのでしょね。
鉄筋ベンダのメリット・デメリット
電動式と比べてみました。
■ メリット
・ 電源がいらない。
充電式なので電源が不要です。
延長コードや電源ドラム等の準備する必要がありません。
■ デメリット
・ 曲げられるサイズが小さい。
ちいさいと言っても3mm程度です。
充電式が16mmに対して、電動式での最大が19mmになっています。
以上、メリット・デメリットでした。
参考になれば幸いです。
鉄筋ベンダの使い方
HiKOKI 鉄筋カットベンダ VB 3616DAで説明したいと思います。
■ 各部の名称
・ 表面
・ 裏面
■ 機体のすえ付け
本体は床や地面に置いて使用します。
作業台の上で使用する場合には、本体を固定します。
・ 頑丈な作業台の上に乗せます。
・ 下記サイズのボルトで固定します。
■ バッテリの取りはずし
・ バッテリカバーをはずします。
・ バッテリを引き抜く。
両側のラッチを指で抑え引き抜いてください。
■ バッテリの取付け
・ バッテリを取付けます。
最後まで押し込んでください。
・ バッテリカバーを取付けます。
カバーを取付ける事でゴミや雨が入りにくくなりますよ。
■ スイッチ操作
・ スイッチロックを押しながらスイッチを引きます。
スイッチロックが解除されないとスイッチが入りません。
スイッチが1度入るとスイッチロックを離しても動き続けます。
・ 設定角度までスイッチを引き続けます。
①の範囲でスイッチを離すと停止します。
②の範囲でスイッチを離すと自動で元に戻ります。
ローラーの逆転方法を参考に元に戻してください。
■ カッタ、曲げローラーの逆回転方法
スイッチを途中で離した時に本体が停止し鉄筋がはずせなくなります。
2通りのやり方で戻すことが可能です。
▪ セットダイヤルで戻す場合。
① セットダイヤルを戻りに合わせる。
② スイッチを引く。
戻り始めたらスイッチを離しても自動で戻ります。
▪ マニュアルモードで戻す場合
① マニュアルモードを押す。
逆転モードに切り替わります。
② スイッチを引く。
③ 元の位置に戻ったらマニュアルモードのスイッチを押す。
正転モードに切り替わります。
■ カッタとグリップラバーの点検
① 本体を置く。
② バッテリとバッテリカバーを取付ける。
③ カバーを開ける。
④ 上側のカッタを下げる。
スイッチを軽く引いて、上側カッタをゆっくり動かします。
六角穴付きボルトが見える位置ではなしてください。
⑤ バッテリカバーとバッテリをはずす。
⑥ カッタに異常がないか確認する。
摩耗・変形・欠け等の異常がないか確認する。
⑦ カッタの締付けを確認する。
⑧ グリップラバーが摩耗していないか確認する。
⑨ スイッチロックがロック状態であることを確認する。
⑩ バッテリとバッテリカバーを取付ける。
■ 切断
① セットダイヤルを切断に合わせる。
② 鉄筋を下側カッタの上にセットする。
反力受けB部にかける鉄筋の長さは十分に確保してください。
③ 切断する。
スイッチロックを解除した状態で、スイッチを引き切断します。
上側カッタが戻り始めるまでスイッチを引き続けます。
■ カッタの交換
① カッタをはずす。
必ずバッテリをはずした状態で作業してください。
・ 上側カッタ
・ 下側カッタ
② 掃除する。
ウエス等で拭き取ってください。
エアーガンで掃除するのが簡単です。
③ カッタを取付ける。
新しいカッタの穴とピンの位置を合わせて取付け部に入れます。
付属の六角穴付きボルトに交換するようにしてくださいね。
④ バッテリとバッテリカバーを取付ける。
■ 曲げる(通常の曲げ方法)
① バッテリカバーとバッテリをはずす。
② スイッチロックを確認する。
③ ターンテーブルを上にした姿勢にする。
④ カッタ部のカバーが閉じられていることを確認する。
⑤ バッテリとバッテリカバーを取付ける。
⑥ 曲げ角度をセットする。
曲げたい角度にセットします。
鉄筋のサイズも合わせてくださいね。
・ 鉄筋のサイズ
⑦ 鉄筋をガイドのストッパにあて正しくセットします。
⑧ 曲げる。
スイッチロックを解除した状態でスイッチを引きます。
ローラーが戻り始めるまでスイッチを引き続けます。
■ マニュアルモード
① セットダイヤルを希望の角度よりも大きめにセットする。
② 鉄筋をセットしスイッチロックを解除する。
③ スイッチを引き希望の角度になったらスイッチをはなす。
④ 逆回転させる。
少し逆回転させ曲げた角度を確認する。
問題がなければ⑤に進む。
⑤ 曲げローラーを元の位置に戻す。
逆回転のまま曲げローラーを元の位置に戻します。
⑥ 正回転に戻す。
逆回転にした場合には、逆回転の作業が終了した時点で、正回転に戻しておきます。
逆回転にしたままだと、曲げローラーが次の動作がしなくなります。
逆回転の作業が終わったら、正回転に戻すようにしてくださいね。
■ 注意する事
・ 切断中に手を近づけない。
作業中に手を近づけないでください。
・ 逆転モードにした後は正転モードに戻してください。
逆転モードになったままになっていると動きませんよ。
私のオススメ工具
まとめ
今回は鉄筋ベンダを紹介しました。
充電式の鉄筋を曲げる工具です。
私はHiKOKIの充電式鉄筋ベンダしか知りませんが、HiKOKIの充電式鉄筋ベンダは曲げる以外にも切断する事が可能です。
16mmまでの鉄筋を、切ったり曲げたりすることができますよ。
検討してみてはいかがでしょうか。
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