こんにちは、長島です。
千葉県の大規模停電から、早いもので2週間経過していますが、まだまだ復旧していませんね。
住民の方のことを考えるといたたまれないです。
一刻も早い復旧する事を期待しています。
さて、今回は『スナップリングプライヤー』を紹介しようと思います。
スナップリングを着脱させる時に使用する工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
スナップリングプライヤーとは
スナップリングを着脱する時に使用する工具です。
スナップリングプライヤとか、スナップリングプライヤーとか呼ばれています。
メーカーによって表示が違うせいかも知れませんね。
スナップリングのタイプは2種類あります。
① シャフトの外側に取付ける軸用(直)
② 穴の内側に取付ける穴用(直)
穴用のスナップリングプライヤーの使い方は、ペンチやニッパと同様に内側に縮めるように使用するのですが、軸用は外に広げるように使用します。
スナップリングの使い方が2通りあるので、スナップリングプライヤーの種類も2種類あります。
他にも、クローが曲がっているタイプもありますが、最初に購入するのはストレートタイプが良いと考えます。
スナップリングプライヤーはクローが細くなっているので、折れたりする事もあるかと思います。
そのことを考えると、取替え式になっているタイプが安心です。
使用した場面に合わせて、使い分けることができますよ。
スナップリングプライヤーの種類
■ メーカー
・ FUJIYA(フジ矢株式会社)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ SANKO(サンコーテクノ株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
・ Yamamoto(山本製作所)
他にも沢山あると思いますが、スナップリングプライヤーを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 種類
・ 直型(ストレートタイプ)
・ 曲型(90°に曲がっているタイプ)
上記、2種類があります。
通常使用するのは直タイプですが、装置に設置しているスナップリングの場合は曲タイプがあると重宝する場合もあります。
■ 先端の種類
・ 軸用 グリップを閉じる⇒クローが開く
・ 穴用 グリップを閉じる⇒クローが閉じる
上記、2種類があります。
軸用は、シャフト等の軸にスナップリング用の溝が掘ってあり、その溝からスナップリングを着脱する時に使用します。
スナップリングプライヤーを握った時に先端が広がります。
ペンチやニッパとは反対の動きをします。
穴用は、機器の本体側にスナップリング用の溝が掘ってあり、その溝からスナップリングを着脱する時に使用します。
軸用とは反対で、スナップリングプライヤーを握った時に狭くなります。
ペンチやニッパと同じ動きです。
■ クロー(爪)タイプ
・ 固定式
・ 交換式
固定式は、クローが交換できないように本体と一体型になっています。
交換式は、クローが交換できるようになっています。
先端が折れた場合は、クローだけを交換できます。
直タイプのスナップリングプライヤを購入した後、曲タイプを使いたい時には、先端を交換するだけで使えるようになっています。
固定式と交換式では、交換式がオススメです。
■ クロー(爪)のサイズ
・ 1.2mm~2.0mm
スナップリングのクローが刺さる部分です。
穴のサイズに合ったクローを利用する事で、素早く交換する事ができます。
スナップリングよりも大きなサイズだと穴に入らないし、小さいサイズだと簡単に抜けてしまいます。
■ リングの使用サイズ
・ 10mm~65mm
スナップリングのサイズに合ったスナップリングプライヤーを利用してください。
サイズに合っていないと使いづらいと思いますよ。
■ サイズ
・ 長さ
145mm~220mm
・ 重さ
90g~200g
ラジオペンチくらいのサイズです。
スナップリングプライヤはスナップリングを着脱する為だけの工具なので大きいタイプはありません。
スナップリングプライヤーのメリット・デメリット
固定式と交換式を比べてみました。
■ 固定式
▪ メリット
・ 先端が緩む事がない。
固定式なので、先端が緩む事はありません。
安心して使用する事ができます。
▪ デメリット
・ 先端が折れると使えない。
固定式なので、先端が折れると使えなくなります。
簡単には折れないと思いますが、踏んだりすると先端が曲がってしまいます。
注意してくださいね。
■ 交換式
▪ メリット
・ 先端が折れても交換できる。
先端が交換できるタイプなので、折れても交換して使用する事ができます。
・ クローのタイプも変える事ができる。
直型を使用していて、曲型が便利な場合もありますよね。
その場合でも、曲型の予備があれば交換して使用する事ができます。
クローだけを数種類持っていればイロイロな場面で使い分けする事ができます
▪ デメリット
・ 軸の調整が必要。
先端を交換した場合は、スナップリングに入るか調整してください。
特に曲型は微妙な調整が必要だと思います。
スナップリングプライヤーの使い方
シャフトに付いているスナップリングを外す場合
① スナップリングプライヤーの軸穴用を準備する。
② スナップリングにスナップリングプライヤーを入れる。
穴のサイズに合ったクローを利用してくださいね。
③ スナップリングを外す。
スナップリングプライヤーを握り、スナップリングを外します。
以上、スナップリングプライヤーの使い方でした。
スナップリングプライヤーは2種類あります。
軸用と穴用です。
軸用は、スナップリングプライヤーを握った時に、スナップリングが広がり、軸から外せるようにできます。
穴用は、軸用の反対で、スナップリングプライヤーを握った時に、スナップリングが縮まり、穴に入っているスナップリングが内側に狭くなり溝から抜く事ができます。
例えば、軸用のスナップリングプライヤーで穴用のスナップリングを外す場合は、スナップリングプライヤーを握った状態でスナップリングにスナップリングプライヤーを入れ、スナップリングプライヤーを広げて使用します。
反対に使うと、とても使いづらいです。
以前、工場保守をしていた時に、同上のように使う場面がありました。
軸用しかもっていなかったので、穴用のスナップリングを外そうとしましたが、使い方が逆なので、使いにくかったです。
やはり、スナップリングプライヤーは軸用と穴用の2タイプがあると便利だと思いました。
私のオススメ工具
■ 本体
■ クロー(交換爪)
まとめ
今回はスナップリングプライヤーを紹介しました。
スナップリングプライヤーは、軸用と穴用の2種類があります。
スナップリングも2種類あるので、スナップリングプライヤーも2種類持っていた方が良いと感じました。
KTCのスナップリングプライヤーでは、軸用が赤色の柄で、穴用が黄色の柄になっているので、一目で分かるようになっています。
区別されているのは有難いですね。
検討してみてはいかがでしょうか。
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