こんにちは、長島です。
今回は『タップ』を紹介します。
ネジ穴がサビたり、キズ付いた時に整える工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
タップとは
ネジ穴がサビたり、キズ付いてネジが入らない時に整える工具です。
タップをたてる事で、ネジがスムーズに入るようになります。
他にも、鉄板等にネジを付けた場合にもタップをたてる事があります。
タップに合ったサイズの下穴を開け、タップをたてるとネジが入れられるようにできます。
タップはそのままで使用する事はありません。
タップハンドルに固定するか、充電式ドライバドリルに装着して使用しています。
充電工具を利用する時には、低速回転でゆっくりと回転させるようにしてくださいね。
タップはとても硬いのですが、とても硬い分だけ折れやすいです。
手で回転させても、簡単に折れてしまうので注意しながら作業されてくださいね。
最近では、タップ&ドリルを利用して、ネジ山を作る人が増えています。
タップ&ドリルは、鉄板用の鉄キリとタップの一体型になっているので、鉄板等にネジ山を作る時に使うと便利です。
タップの種類
■ メーカー
・ HOZAN(ホーザン株式会社)
・ IZUSI(株式会社イシハシ精工)
・ TRUSCO(トラスコ中山株式会社)
他にも沢山あると思いますが、タップを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ タップのサイズと下穴のサイズ
サイズ | 下穴のサイズ |
M1 | 0.75 |
M2 | 1.6 |
M3 | 2.5 |
M4 | 3.3 |
M5 | 4.2 |
M6 | 5.0 |
M8 | 6.8 |
M10 | 8.5 |
M12 | 10.3 |
M16 | 14.0 |
M20 | 17.5 |
他にも沢山ありますが、代表的なサイズのリストを上げてみました。
私がよく使用しているのが、M4~M6までです。
職種によっても違いがあると思いますが、M10以上のサイズを、タップをたてるのは少ないと感じます。
■ タップの種類
・ 先タップ
・ 中タップ
・ 上げタップ
上記、3種類があります。
通常は、先タップをたてて、中タップ、上げタップの順番にタップをたてます。
小さなサイズのタップは、中タップだけで終わらせる事も多いです。
私も中タップだけで終わらせることが多いです。
大きなサイズほど、慎重に作業する必要があるので、先タップをたててから、中タップ、上げタップの順番にタップをたててくださいね。
タップのメリット・デメリット
ドリル&タップと比べてみました。
■ メリット
・ 安価。
安いです。
ドリル&タップは、1本で定価で4000円を超えてしまいますが、タップだと1本で、数百円しかしません。
■ デメリット
・ 作業が遅い。
ドリル&タップは、鉄キリとタップが一体型になっているので、穴を開けながらタップをたてる事ができます。
通常のタップでは、一度下穴を開けてからタップをたてるので、作業が遅くなります。
・ 折れやすい。
ドリル&タップもタップと同様に折れやすいです。
材質が硬い分だけ、少しでも斜めになった状態でタップをたてると折れてしまいます。
使用する時には十分に中止して作業してくださいね。
タップの取付け方
① タップハンドルの先端を緩める。
今回は、分かりやすく外してみました。
② タップを取付ける。
タップハンドルの先端は四角になって溝があります。
その四角の部分に、タップを差し込みます。
③ タップハンドルの先端を締付ける。
以上、タップの取付け方でした。
取付けた後は、タップが抜けないか確認してくださいね。
私も必ず確認するようにしています。
タップの使い方
■ 鉄板に4mmのネジ穴を加工する場合
① 墨出しをする。
ネジ穴を作りたい場所に印をつけます。
② 下穴を開ける。
4mmのネジ穴を作りたい場合は、3.3mmで下穴をあけます。
■ タップのサイズと下穴のサイズの一覧をご覧ください。
③ タップハンドルにタップを取付ける。
タップハンドルには、タップを取付けられるサイズが決まっています。
タップのサイズにあったタップハンドルを利用されてくださいね。
④ タップをたてる。
下穴にタップを挿入し、右回しに回転させます。
右回しに1回転させて、左回しに半回転戻します。
⑤ タップの根元までたてる。
④の手順を繰り返しながら最後までタップをたてます。
タップの根元までタップを挿入させます。
⑥ タップを取り除く。
左回しに回転させるとタップが取れます。
簡単に抜けると思いますよ。
以上、タップの使い方でした。
下穴は、タップに合ったサイズを選んでくださいね。
下穴が小さいとタップが入らなくなり、下穴が大きいとネジ山ができません。
タップのサイズに合った下穴を開ける事で、ちゃんとしたネジ穴が作られるようになります。
タップは、硬い素材で作られている反面、簡単に折れてしまいます。
使用される時は、捩じったり、こじったりしないよう、ネジ山に対して垂直に当てながらタップハンドルを回転させるようにしてくださいね。
充電式工具でも使用できますが、より慎重に作業されてくださいね。
その時に使用するのは、ドライバドリルです。
インパクトドライバでの使用は、しない方がいいと思います。
折れてしまうと取り除くのに時間がかかります。
最悪の場合、そのネジ穴が使用できなくなる可能性もあります。
何度も言うようですが、慎重に作業されてくださいね。
私のオススメ工具
まとめ
今回はタップを紹介しました。
ネジ穴を整えたい時や、ネジ穴を作りたい時には、タップが必要です。
タップをたてることで、ネジがスムーズに入るようになります。
電気工事や設備工事、機械工事をされている方には必要な工具だと思います。
簡単に折れてしまう工具なので、使用する時は慎重に作業されてくださいね。
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