こんにちは長島です。
今回は『ノギス』を紹介します。
資材や機器の厚みや深さを測定する測定工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ノギスとは
外径・内径・深さ・段差を測定する工具です。
精密な作業や検査をされている方が使用されている測定工具です。
コンベックスや差し金などでも、寸法を測定する事ができますが、ノギスを使用するとこで、より正確に細かい寸法が読み取ることができます。
ノギスの種類
■ メーカー
・ KDS(ムラテックKDS株式会社)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ シンワ(シンワ測定株式会社)
他にも沢山あると思いますが、ノギスを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 表示の種類
・ アナログタイプ
・ デジタルタイプ
上記、2種類があります。
アナログタイプは、小数点以下一桁は読み取る事ができますが、デジタルタイプだと、小数点以下二桁まで読み取る事ができます。
アナログタイプでは読み違いもあると思いますが、デジタルタイプは読み違いがほとんどありません。
現場ではアナログタイプを見かけます。
建築現場では小数点以下の値はいらないと思うのでアナログタイプで充分だと思います。
デジタルタイプは工場等で使用されています。
私は以前、工場の保守をしていた時があるのですが、その工場ではデジタルタイプを使用している部署が多かった記憶があります。
品質の問題でデジタルタイプを使用しているのだと思っています。
■ 測定範囲
・ 70mm~1000mm
短いタイプで70mmしか測定できないタイプから、長いタイプで、1000mmも測定できる長いタイプまであります。
長いタイプは価格が高くなるので、測定したい対象物のサイズに合わせて検討してくださいね。
■ サイズ
・ 長さ
114mm~1220mm
・ 幅
39mm~221mm
・ 重さ
6g~3300g
材質や長さによって重さが変わります。
6gしかないノギスは、測定できる長さが70mmと短く、材質がプラスチック製です。
■ 材質
・ ステンレス
・ ポリカーボネート樹脂
・ ナイロン樹脂(グラスファイバー入)
・ ステンレス デジタルユニット部:ABS樹脂
・ カーボンコンポジットプラスチック デジタルユニット部:ABS樹脂
ステンレスが一般的ですが、ノギスを軽量化するために、ポリカーボネートやナイロン樹脂等を使用しているタイプもあります。
デジタルタイプはユニット部分にABS樹脂を使用しているタイプが多いです。
■ 機能
▪ ソーラーパネル
シンワからソーラーパネル式のノギスも販売されています。
電源がソーラーパネルとリチウム電池の2電源方式なので、電池の消耗を軽減させてくれます。
ただし、周囲の照度が200ルクス以上必要なので、蛍光灯などの照明の下や屋外作業されている方には向いているかも知れませんね。
▪ オートパワーオフ機能
デジタルタイプのノギスは、オートパワーオフ機能があります。
オートパワーオフ機能が付いていないタイプもあるかも知れないので、オートパワーオフ機能が付いてタイプを選んでくださいね。
デジタルタイプのノギスを検討している方は、必ず確認するようにしてくださいね。
オートパワーオフは一定の時間を経過すると自動で電源が切れるので、消し忘れ防止にもつながります。
とても便利な機能ですね。
他の事に気を取られていると、作業が終わっても電源をOFFにしない事があります。
私はカードテスターをよく使用しているのですが、たまに電源を切るのを忘れてしまいます。
ほかの事に気をとられると、忘れてしまうんですよね。
オートパワーオフ機能で、電源がOFFになっています。
オートパワーオフ機能のおかげで電池の寿命が短くなっていません。
注意
オートパワーオフ機能が壊れると電源が切れないので、電源をOFFにする習慣づけてくださいね。
以前、カードテスターの電池の寿命が早かった時がありました。
カードテスターの電池がなんでこんなに早く切れるのだろうと不思議でしたが、原因がわかりました。
カードテスターのオートパワーオフ機能が壊れていたからです。
滅多に壊れる機能ではないと思いますが、電池の寿命も長くなるので、使い終わったら手動で切る習慣をつけておきましょうね!
■ 校正証明書
デジタルノギスは校正証明書を発行しています。
校正証明書のご依頼について
① 校正証明書
② トレーサビリティー証明一式
上記を発行できるみたいです。
購入された時は、販売店で確認するか、各メーカーの営業所まで問い合わせしてくだいね。
ノギス(アナログタイプ)のメリット・デメリット
デジタルタイプと比べてみました。
■ メリット
・ 安価。
デジタルタイプより少しですが安いです。
・ 壊れにくい。
機械式なので壊れにくいです。
現場等で、タフな環境の中で使用される場合はアナログタイプがオススメです。
・ 電池がいらない。
デジタル表示ではないので電池が必要ありません。
電池交換等の煩わしさはありません。
■ デメリット
・ 小数点以下が分かりづらい。
ノギスの使い方で紹介しますが、慣れるまでは分かりづらいと思います。
・ 読み違いしやすい。
上記と同じ意味になるかも知れませんが、小数点以下が読みにくいです。
デジタルタイプのメリット・デメリットはアナログタイプの逆だと思ってください。
デジタルタイプの最大のメリットは、読み違いがないことだと思います。
デジタル表示するので、誰が見ても一目で分かります。
ノギスの使い方
アナログタイプの場合
① ノギスを挟む。
黒い配管を挟んでみました。
② 数値を読み取る。
数字の大きい黄色で囲った部分がミリ表示です。
7mmになります。
③ 小数点以下を読む。
数字の小さい赤色で囲った部分が小数点以下の表示です。
分かりづらいですが、4の線がピッタリ並んでいるので、0.4mmになります。
④ ミリと小数点以下を足す。
7mm+0.4mmなので、この黒の配管は7.4mmと言う事になります。
以上、ノギスの使い方でした。
今回は外径を測定しましたが、内径・深さ・段差も同様に読み取ります。
ノギスは長さによって測定できるサイズがあるので、測定したい対象物に合わせた長さが必要です。
職種にもよりますが、大きなサイズをノギスで測定する事は少ないと思っています。
150mmもあれば十分ではないでしょうか。
もし150mmよりも大きなサイズを測定したい時は、必要になってから検討してみても良いと思います。
私のオススメ工具
■ アナログタイプ
■ デジタルタイプ
まとめ
今回はノギスを紹介しました。
ノギスは、コンベックスでは測定できない値を読み取る事ができます。
ノギスの種類には、アナログタイプとデジタルタイプがあります。
現場作業をされる方には、タフなタイプのアナログタイプがオススメで、工場等で品質を重視されている場所では、デジタルタイプがオススメです。
デジタルタイプはアナログタイプよりも少しですが高価です。
アナログタイプよりも細かい数値が読み取れます。
デジタルタイプで必要な機能はオートパワーオフ機能です。
この機能は電池の寿命を守ってくれる機能なので、オートパワーオフ機能が付いているタイプを選んでくださいね。
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