こんにちは、長島です。
今回は『L型アダプター』を紹介します。
充電式工具が入らない狭い場所でも、L型アダプターがあればネジの締付けが簡単です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
L型アダプターとは
L型になっている変換アダプターです。
充電式工具が入らない壁際や、狭い場所にネジを締付ける時に使用する工具です。
インパクトドライバやドライバドリルの先端に取付けて、ネジやビスをねじ込みます。
インパクトドライバの長さは、短いタイプで136mmあります。
短いタイプのビットを付けても、140mmは越えてしまいます。
L型アダプターは短いタイプで、本体の長さが31mmしかないので、100mm以上も違います。
L型アダプターの種類
■ メーカー
・ ANEX(株式会社兼古製作所)
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
他にも沢山あると思いますが、L型アダプターを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 取付け方法
・ 直接式
L型アダプターを直接、充電式工具に取付けるタイプです。
6.35mmのビットタイプになっているで、インパクトドライバにはワンタッチで着脱可能です。
・ 軸部交換式
両頭ビットを使用して取付けるタイプです。
軸部が交換できるので、締め過ぎて軸部が破損した場合でも、両頭ビットを交換すれば何度でも使用可能です。
軸部交換式も6.35mmのビットタイプになっているので、インパクトドライバにはワンタッチで着脱可能です。
ドライバドリルはドリルチャック式になっているので、取付け可能です。
お持ちの電動工具に取付けられますよ。
■ 先端の種類
・ 6.35mm
・ 9.52mm(3/8)
・ 12.7mm(1/2)
上記、3種類があります。
L型アダプターで使用頻度が高いのはプラスビットだと思います。
ビットの多くは6.35mmになっているので、様々なビットを取付けられます。
9.52mmと12.7mmはソケットタイプになっています。
ナットや六角ボルトを締付けるのに適しています。
ただし、プラスビットは取付けられないので、注意してくださいね。
作業される内容に合わせて、先端の種類を選んでくださいね。
■ 本体サイズ
・ L型の短い方(先端側)
31mm~75mm
ビットが付いていない状態の長さです。
片側ビットの短いタイプを使用すると便利です。
・ L型の長い方(電動工具取付け側)
85mm~149+36(両頭ビット65mmの場合)
コーススレッド等の木ネジの締付けられるサイズが大きいほど、L型アダプター本体の長さが長くなります。
・ 重さ
135g~215g
カタログに記載していないタイプもあったので、もっと重いタイプもあるかも知れません。
L型アダプターのメリット・デメリット
コーナードリルと比べてみました。
■ メリット
・ 安価。
18Vの充電タイプだと本体だけで3万円もします。
セット品だと5万円は越えてしまいます。
ちょっと高いですよね。
それに比べてL型アダプターだと、高いタイプでも9000円くらいです。
約1/3くらいの価格です。
・ サイズが小さい
コーナードリルの長さが300mm、重さが1.6kgもするのに対して。
L型アダプターは短いタイプで、長さが85mm、重さが135gしかありません。
重さは約1/10しかありません。
小さいタイプのL型アダプターだと、インパクトドライバのケースにも入る大きさです。
大きめのL型アダプターだと、ケースに入らない可能性もあるので、もし入らない場合はツールバックに持ち歩いてもいいですね。
■ デメリット
・ 壊れる可能性がある。
L型アダプターは直線的な力を数個のギアを利用して、横向きに変換しています。
インパクトドライバのトルクが大きなタイプで強く締めると、破損する可能性もあると思います。
インパクトレンチはインパクトドライバよりもトルクが強いので、使用する時には十分に注意してくださいね。
L型アダプターを選ぶ時は少し高価になりますが、強靭タイプがオススメです。
L型アダプターの使い方
■ 壁と天井の際にコーススレッドをねじ込む場合
① L型アダプターをインパクトドライバに取付ける。
差込口が6.35mmなので、ワンタッチで取付けられます。
② L型アダプターの先端にビットを取付ける。
片側ビットの短いタイプを使用する事で、細い隙間でも入れられます。
③ コーススレッドをビットに取付ける。
マグネットが装備しているビットが付いていると、コーススレッドが落ちにくいです。
マグネットタイプのビットをお持ちでない方は、L型アダプターの付属品に超単マグキャッチと言う付属品があります。
そちらを使用する事で、ビットからコーススレッドが落ちにくくなりますよ。
④ コーススレッドをねじ込む。
最初は低速で動かし、先端が入りこんだら、高速で締め込みます。
L型アダプターを使用する時は力を入れるのが、入れにくいと思います。
ドリガーを引く手には力を入れないで、L型アダプターに添える方の手に力を入れてねじ込んでくださいね。
以上、L型アダプターを使用してコーススレッドをねじ込む方法でした。
あまり難しくはありませんが、力を入れるのが工具側ではないので、最初はやりにくいと思います。
しかし数回使うと慣れてくると思われますので、使ってみてくださいね。
私のオススメ工具
■ L型アダプター本体
■ 付属品
まとめ
今回はL型アダプターを紹介しました。
L型アダプターはコーナーや狭い隙間など、電動工具が入らない場所に威力を発揮します。
L型アダプターはコーナードリルとよく似た工具です。
コーナードリルよりも安価で、サイズも小さいです。
コーナードリルを検討している方は、L型アダプターと比べてみてくださいね。
コーナードリルよりもL型アダプターの方が、メリットが多いと思います。
メリット・デメリットで比べていますので、参考になると思います。
L型アダプターに似た工具にオフセットアダプターがあります。
オフセットアダプターは、また次の機会に紹介しようと思います。
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