延長コードの種類と使い方! 電源の延長に

日動工業株式会社 漏電遮断器付延長コード PIPB-EK-T 横から




こんにちは、長島です。

今回は『延長コード』を紹介します。
ご家庭や事務所では、ケーブルタップを使用されているかと思いますが、今回紹介するのは、現場で使用する延長コードです。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

延長コードとは

電動工具の電源が届かない時に、電源を延長できるコード(ケーブル)です。
2心線と3心線がありますが、主に使用されているのは2心線です。
こらから揃えようと考えている方にオススメなのが3心線タイプです。

日動工業株式会社 漏電遮断器付延長コード PIPB-EK-T 横から

10年ほど前までは、2心線の延長コードでも使用できていましたが、大手ゼネコンの場合には、3心線の延長コードしか現場で使用できなくなっています。

2心線と3心線では、3心線の方が安全です。
機器の不良による感電防止につながりますよ。

延長コードの種類

■ メーカー

・ HATAYA(株式会社ハタヤリミテッド)
・ KOWA(宏和工業株式会社)
・ NICHIDO(日動工業株式会社)
・ SEIWA(正和電工株式会社)

他にも沢山あると思いますが、延長コードを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ 延長コード種類

・ 2心線
・ 3心線

2心線はプラス側とマイナス側しかないコードです。
3心線の場合は、2心線にアース(接地)がプラスされたコードになります。

ご家庭で使用されていのは一般的に2心線タイプが多いかと思いますが、建築現場で使用されているのは3心線が多くなってきました。
今までは2心線でも良かったのですが、 大手建設会社になると、2心線は使用できない現場もあるので注意されてくださいね。

漏電や感電した時のことを考えると、3心線が安全です。
もし電動工具等が漏電した場合にも、接地側に電気が流れて感電する事が少ないからです。

2心線と3心線ではコードの太さが約1.5倍近くなってしまいます。

 

■ プラス側

・ 2Pプラグ(プラス・マイナス)
・ 3Pプラグ(プラス・マイナス・アース(接地))

上記、2種類があります。

使用する場所によっても違ってくると思いますが、建築現場で使用される方には、3Pプラグがオススメです。

大手ゼネコンの現場で使用される場合には、アース付の延長コードを利用する事になっている所が多いです。
以前、某大手ゼネコンの現場で2心用コードを使用していた時に、使用禁止だと言われたことがあります。
最近の電動工具は2重絶縁構造になっているタイプが多いのですが、それでも3Pプラグを使用するように言われたので、取り換えた覚えがあります。
くれぐれも注意されてくださいね。

■ マイナス側

・ 1個口
・ 2個口
・ 3個口

日動工業株式会社 漏電遮断器付延長コード PIPB-EK-T 差込口

電動工具がさせる電源の取り口です。
現場で使用されているのは、3個口が多いです。

1個口のタイプは、1本だけでは届かない場合に、延長コードをつないで伸ばしたい時に使用されている方が多いです。

近所に植木屋さんをされている方がいますが、植木屋さんでは1個口を使用されている方が多いとお聞きしましたよ。

職種によって使い方も変わってくるのかも知れませんね。

■ 長さ

・ 0.5m
・ 5m
・ 10m
・ 15m
・ 20m

上記のような種類がありますが、使い勝手がよいと思うのは10mか15mです。
5mは短いし、20mは長すぎます。

0.5mなどの極端に短いタイプもありますが、仮設ボックスから分岐させたい場合に使用されています。

私が持っているのは15mです。
これ1本で大体の場所で使用する事ができます。

使用される場所にもよりますが、10mか15mがよいと思いますよ。

■ 便利な機能

・ 漏電ブレーカー付き

日動工業株式会社 漏電遮断器付延長コード PIPB-EK-T 蓋開

延長コードにも漏電ブレーカーが付いているタイプがあります。
もし電動工具で漏電しても、延長コードに漏電ブレーカーが付いているので、元ブレーカーが落ちる事がありませんよ。
ただし、感度電流は元ブレーカーよりも少ないタイプを選んでくださいね。
同じ感度電流だと元ブレーカーが先に落ちるので、漏電ブレーカーを付けている意味がなくなってしまいます。

・ 3心プラグ接地折れ又は、接地が入り込むタイプ

日動工業株式会社 漏電遮断器付延長コード PIPB-EK-T 接地伸
日動工業株式会社 漏電遮断器付延長コード PIPB-EK-T 接地折りたたみ

3心線用コードでプラス側のプラグのアース(接地)が折れるタイプです。
建築現場では2Eと呼ばれるコンセントが主流なので、3心タイプでも問題なくコンセントに差せるのですが、ご家庭のコンセントではダブルコンセントと呼ばれるコンセントが主流です。
3心プラグ用だとアース(接地)が邪魔になりコンセントに差せません。
その場合に便利なのが、プラグが倒せるタイプです。
2Eコンセントには、アースを倒さずにそのまま差し、ダブルコンセントの場合には、アースを倒して差込みます。
コンセントの形状に関係なく使用できるのでオススメですよ。

・ 表示ランプ
プラス側のプラグをコンセントに差した時にランプで電圧があることを教えてくれるランプです。
現場では、過負荷でブレーカーが落ちたり、漏電でブレーカーが落ちたりする事がたまにあります。
表示ランプが付いていると、電源が来ているか来ていないか確認する事ができます。
とても便利な機能だと思います。

延長コードのメリット・デメリット

電線ドラムと比べてみました。

■ メリット

・ 安価。
電線ドラムよりも安価です。

・ 軽い。
電線を巻き取るドラムの部分がないので軽いです。

■ デメリット

・ 巻き取るのに時間がかかる。
円を描きながらまとめるので時間がかかります。
慣れると時間の短縮はできると思います。

・ 短い。
延長コードは短い距離を伸ばすだけなので短いタイプが多いです。
長いタイプだと巻き取るのに時間がかかるので、延長コードは短いタイプでもよいと考えます。

延長コードの使い方

特に使い方を説明しなくても大丈夫だと思いますが、軽く説明します。

① プラス側のプラグをコンセントに差す。

② 延長コードを伸ばす。
作業したい場所まで伸ばします。

③ 電動工具のプラス側を延長コードのマイナス側に差す。

以上、延長コードの使い方でした。

■ 注意する事

延長コードを巻き取る場合には、強引に引っぱらないようにしましょうね。

プラス側かマイナス側のプラグの根元で断線又は短絡していまいます。

一度切れてしまうと修理しないと使えなくなるので、強く引っぱらないことをオススメします。

断線だと電気が来ないだけなので工具が動かなくなるだけですが、短絡してしまうと、ブレーカーが落ち短絡している場所を修理するまでは、その延長コードは使えません。

現場に電気工事士がいれば修理してもらえますが、いなければ使えなくなってしまいます。

十分に注意されてくださいね。

修理する場合には、圧着工具が必要です。

下記の記事を参考にされてください。

■ 合わせて読みたい関連記事

・ 圧着ペンチに関する記事はこちら
圧着ペンチの種類と使い方! 電気工事士の必需品

私のオススメ工具

まとめ

今回は延長コードを紹介しました。

建築現場でも家庭でも、とても使用頻度の高い工具です。

AC100Vの電動工具を使用する時は、延長コードが必ず必要です。

検討してみてはいかがでしょうか。

 

■ 合わせて読みたい関連記事

・ コードリールに関する記事はこちら
コードリールの種類と使い方! 延長コードよりも長く延長できる

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