こんにちは、長島です。
今回は『電動パンチャ』を紹介します。
Lアングル等に穴をあける工具です。
前回は充電式パンチャを紹介したので、今回は電動パンチャを紹介しようと思います。
電動パンチャを選ぶ時の参考にしてくださいね。
電動パンチャとは
Lアングルや溝形鋼などの鋼材に穴をあける工具です。
下穴もなしで、一発で穴があけられます。
丸穴や長穴があけられますよ。
ドリルでアングル等に穴をあける場合には、
① センターポンチ打つ
② 細いドリルで下穴をあける
③ 使用したい穴のサイズで穴をあける。
ドリルを使用して穴をあける場合には、この3つの工程で穴をあけますが、電動パンチャを利用する事で下穴を開けなくても一発で穴があけられます。
電動パンチャの種類
■ メーカー
・ HiKOKI(工機ホールディングス株式会社)
・ Makita(株式会社マキタ)
・ IKURA TOOLS(育良精機株式会社)
・ Ogura(株式会社オグラ)
他にも沢山あると思いますが、電動パンチャを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 電源
・ AC100V
私が知らないだけかも知れませんが、電動パンチャにはAC100Vタイプしかありません。
もし他の電圧があった場合には、追記したいと思います。
コードの長さも長いタイプで5mくらいしかないので、延長コードや電線ドラムなどを利用してくださいね。
■ 穴の種類
・ 丸穴
パンチとダイスが丸穴になっています。
・ 長穴
パンチとダイスが横に長い長穴になっています。
通常使用するのは丸穴が多いですが、鋼材の固定で微調整させたい時に長穴にしておくことで、鋼材を固定する時に微調整する事が可能ですよ。
■ 穴があけられる鋼材
・ 平鋼
・ 等辺山形鋼
・ 溝形鋼
・ リップ溝形鋼
・ ハンガーレール
上記、5種類の鋼材で使用できます。
■ 穴あけ能力
・ 丸穴(鉄): 板厚6mm~13mm-φ14mm~22mm
・ 丸穴(ステンレス): 板厚mm~9mm-φ14mm~22mm
・ 長穴(鉄): 板厚6mm~10mm - φ11×15mm~14φ×21mm
上記寸法の丸穴・長穴があけられます。
電動パンチャは、充電式パンチャよりも厚くて大きなサイズの穴があけられます。
■ 最大奥行
・ 25mm~100mm
アングルが入り込む長さです。
穴があけられる能力も大事ですが、それと同じくらい最大奥行も大事です。
最大奥行が短いとアングルにあたってしまい奥まで入りません。
最大奥行が長ければ長いほど、奥に入れる事が可能ですよ。
奥行も確認するようにしてくださいね。
■ サイズと重さ
・ たて:378mm~550mm
・ はば:110mm~177mm
・ 高さ:153mm~481mm
・ 重さ:6.6kg~43kg
本体のサイズと重さです。
軽いタイプから、1人では持てないくらいの重いタイプまであります。
43kgもある電動パンチャもあるので、使い勝手を考えて選ぶようにしてくださいね。
43kgもあるタイプだと、2人作業する方がよいと思いますよ。
電動パンチャのメリット・デメリット
充電式パンチャと比べてみました。
■ メリット
・ 厚いアングルに穴があけられる。
充電式パンチャよりも、1ランク厚いアングルに、1ランク大きな穴があけられます。
・ 奥行がある。
奥行のあるアングルに穴があけられます。
■ デメリット
・ 重い。
充電式よりも本体が重いタイプがあります。
・ 高価。
重いタイプの電動パンチャは、厚くて大きな穴があけられる一方、購入金額が高くなってしまいます。
予算と相談しながら選んでくださいね。
以上、メリット・デメリットでした。
参考になれば幸いです。
充電式パンチャの使い方
■ 各部の名称
■ ハウジング部の寸法
■ 使い方
① 材質と穴径に合ったポンチ・ダイスをセットする。
② ポジションストッパーが閉まっている事を確認する。
ポンチが完全に戻っている事も確認します。
もし戻っていない場合には、ポジションストッパーを開いて元に戻します。
③ 位置調整する。
穴あけする位置を確認して、突当てブラケットを調整してポンチと材質の位置合わせをします。
④ 穴あけする。
スイッチを引き穴あけをします。
⑤ スイッチを離す。
穴あけが完了し、スイッチを離すと、ポンチは自動的に元も位置に戻ります。
■ アングル鋼に穴あけする時の注意点
アングルとハウジングとは接触させないようにしてください。
・ 正解
・ 不正解
■ ポジションストッパーのセッテイング
① ポジションストッパーを閉じるにする。
閉じる方向に回します。
② ポジションストッパー固定用止めネジを緩める。
緩める前に印を付けておくと、後で確認するのが簡単です。
③ ポジションストッパーを少し戻す。
2~3mm離れたところまで戻します。
④ ポジションストッパーを固定する。
固定用止めネジを締付ける。
■ ポンチとダイスの交換
① ポンチをはずす。
固定用ナットをスパナではずします。
② ダイスもはずす。
固定用セットボルトを六角棒スパナではずします。
③ 清掃する。
ピストンやダイス・スピンドルに付着しているゴミなどを拭き取ります。
④ ポンチとダイスを取付ける。
ナットやセットボルトは十分に固定してください。
■ 油圧オイルの補給方法
① アングルにポンチを噛み込ませる。
不要なアングルにポンチを噛み込ませます。
負荷がかかるとオイルが移動するの、オイルタンクのオイルの量が減ります。
無負荷状態だとオイルの量が減らないので、オイルの補給ができません。
② 電源(コード)を抜く。
③ オイルプラグをはずす。
④ オイルを補給する。
⑤ オイルプラグを締付ける。
■ 注意する事
・ 長穴のポンチとダイスの固定時に確認してから締付けること。
長穴のポンチとダイスを固定する時には、穴に差し込んでからナットとセットボルトを固定するようにしてください。
穴が合わないと、ポンチとダイスが壊れてしまいます。
・ オイルを補給する時
本体を使用した後にオイルの補給はしないでください。
本体が温まっている時にオイルの補給をすると、オイルが噴出してします恐れがあります。
必ず本体が冷えている状態で作業するようにしてください。
私のオススメ工具
まとめ
今回は充電式パンチャを紹介しました。
バッテリで動く充電式工具です。
Lアングルや溝形鋼などの鋼材に穴があけられます。
・ 平鋼
・ 等辺山形鋼
・ 溝形鋼
・ リップ溝形鋼
・ ハンガーレール
などの鋼材で使用できますよ。
検討してみてはいかがでしょうか。
■ 合わせて読みたい関連記事
・ 充電式パンチャに関する記事はこちら
充電式パンチャの種類と使い方! 丸穴・長穴の穴あけに便利
フォローしてもらえると嬉しいです。
twitter.com/nama_nagashima
コメントを残す