こんにちは、長島です。
今回は『ケーブルキャッチャー』を紹介します。
建築現場でも家庭でも、とても使用頻度の高い工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
ケーブルキャッチャーとは
天井裏でケーブルを配線するときに使用する工具です。
釣り竿みたいに伸ばして使用します。
ケーブルキャッチャーの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
他にもあるかも知れませんが、私は上記メーカーしか知りません。
私の周囲は、MARVELを使用している方が多いような気がします。
■ 素材
① カーボン製
② グラスファイバー製
③ ステンレス製
③ FRP製
上記、4種類があります。
①から順番に販売されている多さの順番で記載しています。
その中でもカーボン製のケーブルキャッチャーが圧倒的に多いです。
■ 先端のLEDライト
・ あり
・ なし
ケーブルキャッチャーの先端にLEDライトが付いているタイプと、付いていないタイプの、2種類があります。
LEDライトが付いていると便利だとは思いますが、点灯させている所を見たことがありません。
最初は使用していても、球切れや電池切れすると、点灯しなくなります。
LEDライトは長く使用できないと思うので、LEDライトは不要だと考えます。
LED無しの方が安価ですので、LEDライトが付いていないタイプをオススメします。
■ 長さ・重さ・竿最大径
リストにするとこんな感じです。
長さ(m) | 重さ(kg) | 竿最大径(φmm) |
0.9 | 0.035 | φ13mm |
20 | 4.8 | φ73mm |
0.9mが最短のケーブルキャッチャーで、20mが最長のケーブルキャッチャーです。
この間に1m単位で細かく分かれています。
重さは長さで決まってくるので、あまり気にしなくてもいいと思います。
私が使い勝手がいいと感じる長さは、4mと8mです。
極端に短いタイプや長いタイプは使いにくいと考えます。
■ 収納長さ
・ 16cm~115cm
とても幅広くあります。
この長さは、ケーブルキャッチャーが伸ばせる長さによって変わるので、どの長さがいいか言えません。
目安を表示しておきます。
収納した時に長さが違うのは、ケーブルキャッチャーが何段で繋いでいるかで変わります。
▪ 例
全長7mのケーブルキャッチャーで説明します。
全長7mのケーブルキャッチャーが収納時に1mを越えているなら、6本繋ぎになっていて、収納時に43cmなら、22本繋ぎになっていることになります。
収納時の長さによって、竿の本数が決まります。
ケーブルキャッチャーのメリット・デメリット
竿の本数が多い場合と少ない場合で比べてみました。
記載しているのは、竿の本数が多い場合のメリット・デメリットです。
竿の本数が少ない場合のメリット・デメリットは記載している事の逆だと思ってください。
■ メリット
・ 本体の長さが短くなる。
天井裏で取り廻すのが楽です。
■ デメリット
・ 重くなる。
竿の本数が多くなるので、少しですが重くなります。
・ 竿の径が太くなる。
竿の本数が多くなるので、竿の径も太くなります。
ケーブルキャッチャーの使い方
■ 配線する場合
点検口(A)から点検口(B)への配線する場合を記載しています。
① 点検口(A・B)を開ける。
マイナスドライバーで開けます。
脚立は上半身が入る高さが使いやすいです。
② 点検口(B)の目標を確認する。
暗くて見えない場合は、ワークライトを点灯させてあげると、見やすくなります。
③ 点検口(A)から、ケーブルキャッチャーを伸ばす。
先端の方から伸ばし、継ぎ目部分では、少し引っ張って戻らないようにします。引っ張るのが弱いと、ケーブルキャッチャーを伸ばした時に、伸びなくなります。
先端は少し上へ向けた状態で伸ばすと、伸ばしやすいです。
④ 点検口(B)でケーブルキャッチャーを受け取る。
⑤ ケーブルキャッチャーに電線を付ける。
⑥ ゆっくり配線する。
⑦ 電線を切断し処置をする。
結線が必要だと結線し、コンセントを付けるだけならコンセントを付けます。
⑧ 点検口(A・B)の蓋を閉める。
以上、ケーブルキャッチャーを使用して配線する方法でした。
■ ケーブルキャッチャーがない場合の代用品(その他 ①)
塩ビパイプを利用する事も可能です
塩ビパイプの長さは4mあります。
カップリングで繋ぐと8m、もう1つ繋ぐと12mと伸ばす事ができます。
しかし、伸ばすのも限度があるので、繋いでも3本くらいだと思います。
塩ビパイプを代用する場合は、サイズは22くらいが使いやすいです。
16だと細すぎる、28だと太すぎると思いますので、22がベストだと思いますよ。
ケーブルキャッチャーがない場合は、代用してみてくださいね。
■ ケーブルキャッチャーがない場合の代用品(その他 ②)
釣り竿を加工して利用する事も可能です。
個人でやっている電工さんとかは、いらなくなった釣竿を改良してケーブルキャッチャーの代わりに使用しているのを見かけます。
釣り竿のガイドを外し、先端に金具を取付け、電線を引っ掛けられるようにしていますね。
ケーブルキャッチャーは電線を引っ張るだけなので、精度は必要ないですし、強度さえあれば問題ないと思います。
お手製のケーブルキャッチャーだと愛着が出て、大事に使用されるかも知れませんね。
私のオススメ工具
■ 8m
■ 4m
■ 短い
まとめ
今回はケーブルキャッチャーを紹介しました。
伸ばした長さ | 縮めた長さ |
1m | 16.5~19.5m |
20m | 115m |
長さは・・・
短いタイプの伸長時1mで、収納時が約200mm
長いタイプの伸長時20mで、収納時が約1150mm
私が使い勝手がいいと感じる長さは、4mと8mです。
極端に短いタイプや長いタイプは使いにくいと考えます。
4mと8mで悩まれている方は、迷わず8mを選んでください。
8mの方が使用頻度は高いと思います。
便利だと思うサイズがあります。
DENSANポケットフィッシャーシリーズです。
材質がステンレスで強度があります。
伸長時が3.0mしか伸びませんが、収納時が360mmしかありません。
ちょっと配線したい場合や、電線を引っ掛けた場合には、重宝すると思います。
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