板ラチェットレンチの種類と使い方! 板ラチェットレンチ1本で数種類のナットを締付け




こんにちは、長島です。

今回は『板ラチェットレンチ』について紹介しようと思います。
板状の柄に、左右上下に数種類のソケットが付いている工具です。

工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。

板ラチェットレンチとは

平らな板状の柄に、左右上下に数種類のソケットが付いている工具です。
ラチェットとも呼ばれています。

板ラチェットレンチ1本で、数種類のナットが締付ける事が可能です。
小さいサイズは2サイズですが、10mm以上のナットが締め付けられるタイプは、4種類も締付ける事が可能です。

持ち手の部分に切替えレバーがあるので、正転逆転が簡単に切替える事ができます。

板ラチェットレンチの種類

■ メーカー

・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ NEGROSU(ネグロス電工)

他にも沢山あると思いますが、板ラチェットレンチを販売している代表的なメーカーを記載しています。

■ ソケットの数

・ 2ケ用
・ 4ケ用

上記、2種類があります。

2ケ用の板ラチェットレンチよりも、4ケ用を使っている方が多いと思います。
ソケットが2ケよりも4ケあった方が便利ですよね。

■ 角数

・ 6角
・ 12角

角数も2種類あります。

▪ 角数とは

ナットが入込む山の数です。
角数は、多ければ多い方が良いのですが、12角以上は作らないと思っています。

理由は・・・
山の数を増やすと、山の先端が弱くなるからです。
12角の上は、18角になると思いますが、18個も山があると、ナットヘの引っかかりが浅くなるから弱くなると感じます。

■ ギア数

・ 18~72
ギアの数は、多い方が便利です。

狭い場所で使用する時には、ギアの数が多いと細かく回転させることが可能です。

■ サイズ

・ 長さ
68mm~208mm

・ 厚さ
19mm~40mm

・ 重さ
58g~327g

長さが長くなると、重さも重くなります。
私は、DR-1319を検討しているので、DR-1319の重さは、板ラチェットレンチ最大の327gです。
大きなサイズで使用したいので、このくらいあっても仕方ない事だと思っています。

 

板ラチェットレンチのメリット・デメリット

ラチェットレンチ(しの)と比べてみました。

▪ ラチェットレンチとは

片方のみソケットが付いているタイプです。
2数種類のソケットが付いています。
柄の部分が尖っているのも特徴です。

・ 上から

ラチェット 横

・ 横から

ラチェット 縦

鳶をされている方には必要な工具です。

クランプを締付けたり、バンセンを巻いたりする時には、ラチェットレンチが便利です。
柄が尖っている先端でバンセンを締付けても先端が尖っているので、スルッと抜く事ができますよ。

■ メリット

・ 4数種類のナットが締付けられる。
10mm以上の板ラチェットレンチは、4種類のナットが締付けられます。
使用頻度に合わせて選んでくださいね。

・ 短くて軽い。
長いタイプでも200mmくらいです。
比較的小さめです。

■ デメリット

・ 締付け力が弱い。
柄の長さが短いので、締付け力がラチェットレンチ(しの)に比べると弱いです。
しかし、私が今まで使ってきましたが、緩んだと言う経験はありませんよ。

・ こじれない。
ラチェットレンチ(しの)は、柄の先端が尖っているので、こじることも可能ですが、板ラチェットは左右ともソケットになっているので、こじる事ができません。

・ 締付けるサイズが小さい。
ラチェットレンチ(しの)は46mmまでありますが、板ラチェットレンチは19mmまでしかありません。
19mm以上のナットを締付けたい場合は、ソケットレンチかラチェットレンチ(しの)が必要です。

 

板ラチェットレンチの使い方

分電盤を取り付ける場合。

私は電気工事をしているので、分電盤を取り付ける場合で説明したいと思います。

① 分電盤の外扉を外す。
丁番ピンを外すと、扉が外れます。
ピンは、ロックされている場合もあるので、その場合は先にロックを取り除きます。
無くさないように注意してくださいね。

② 内扉を外す。
丁番がビス止めされているので、ビスをプラスドライバーで外します。

③ 中身を外す。
盤の中身はバーで固定されていて、M8のボルトが使用されている事が多いです。
M8のナットは13mmなので、板ラチェットレンチの13mmで緩めます。

④ 外箱を反対にする。
盤が傷付かないように、木を下に敷くと良いですよ。

⑤ 外箱を固定する穴を開ける。
外箱の固定用の穴を開けます。
M10のボルトを使用する場合は、余裕を持って12mmくらいの穴を開けてください。

⑥ 固定用ボルトを取付ける。
固定用の穴に合う場所にアンカーを打ち、ボルトを固定します。

⑦ 外箱を取付ける。
M10のナットは17mmなので、板ラチェットの17mmで締付けます。
盤が倒れないように、強く締付けてくださいね。

⑧ 中身を取付ける。
M8のナットは13mmなので、板ラチェットレンチの13mmで締付けます。
中身が倒れないように、強く締付けてくださいね。

⑨ 内扉を取付ける。
内蓋を被せて、ビスで固定します。

⑩ 外扉を取付ける。
外蓋を被せて、丁番の部分にピンを入れて固定します。

以上、分電盤を固定する時の、板ラチェットの使い方でした。

ソケットレンチを使用して付ける場合は、ソケットを毎回交換する必要があります。
板ラチェットレンチは、左右上下4種類のソケットが付いているので、使用するソケットが
板ラチェットレンチで4種類のナットが締付けられますよ。

 

私のオススメ工具

 

まとめ

今回は板ラチェットレンチを紹介しました。

板ラチェットレンチ1本で、4種類のナットが締付ける事ができる工具です。
6mm~19mmまで締付けられるので、使用頻度が高いサイズを選ぶと良いと思います。

私は、NEGUROSU MAH1823を使用していますが、17mmが付いていません。
今度、板ラチェットレンチを購入する時には、DENSAN DR-1319がいいかなーと思っています。

 

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