こんにちは、長島です。
今回は『モンキレンチ』を紹介します。
ナットのサイズに関係なく締め込むことができるので、便利な工具です。
モンキレンチを選ぶ時の参考にしてくださいね。
モンキレンチとは
モンキスパナとも呼ばれる、ナットを締付ける工具です。
ウォームギアを調整する事で。サイズの違うナットを締め付ける事ができます。
A:ナットを掴む部分をアゴ
B:開口幅を調整する部分をウォームギア
ウォームギアを回転させることで、開口幅を自由に変えられるので、モンキレンチ1本でいろいろなサイズナットが締め付けられますよ。
モンキレンチの種類
■ メーカー
・ ENGINEER(株式会社エンジニア)
・ FIJIYA(フジ矢株式会社)
・ HOZAN(ホーザン株式会社)
・ KTC(京都機械工具株式会社)
・ LOBSTER(株式会社ロブテックス)
・ TONE(TONE株式会社)
・ TOP(トップ工業株式会社)
他にも沢山あると思いますが、モンキレンチを販売している代表的なメーカーを記載しています。
私はTONEのモンキレンチを使用しています。
■ 種類
▪ 長さ
・ 一般的なモンキレンチ
・ ショートタイプのポケットモンキ
上記、2種類があります。
狭い場所で使用したい場合は、ショートタイプのポケットモンキが便利です。
▪ 参考
参考までにASAHITOOL モンキレンチ(強力型)を記載しておきます。
ASAHI TOOL モンキレンチ(強力型)
保障強度は静荷重によるトルクです。(★モンキレンチ450・600にはJIS規格がありません。)
上記リストのように、モンキレンチは長さや開口幅サイズやボルト適合によって、大きさも変化します。
私が持っているものは、開口幅が24mmで、長さが200mmのモンキレンチです。
ポケットモンキだと、メーカーによっても異なりますが、開口幅が0mm~32mmの物でも、長さが120mmしかありません。
ポケットモンキだと、3/5くらいの長さしかないので、狭い場所でも使用できますよ。
▪ 回転方向
右手で持った時に、
・ 親指で前方に押して閉まるタイプ
・ 親指で前方に押して開くタイプ
上記、2種類があります。
親指で前方に押して閉まるタイプは日本製、前方に押して開くタイプは外国製だと思います。
日本製のタイプの方が使いやすいと思いますので、購入される時は回転方向を確認してから購入されるのが良いと思いますよ。
モンキレンチの種類も沢山ありますが、1番のオススメは開口幅が0mm~30mm、長さが200mmの物です。
この1本で、30mm以下のナットの締め込みができます。
それ以上大きいサイズのナットを締め込みたい時は、必要に応じて検討されてはいかがでしょうか。
モンキレンチのメリット・デメリット
両口スパナと比べてみました。
■ メリット
・ モンキレンチ1本でサイズの違うナットが締め付けられます。
開口幅に合うサイズならどんなサイズでも締め付ける事ができます。
■ デメリット
・ 増し締めには向いていない。
モンキレンチ最大のデメリットと言っても過言ではないと思います。
両口スパナやメガネレンチ等は、締め付けられるサイズが決まっているので、狭くも広くもなる事がありません。
モンキレンチは調整ができるので、重量物の増し締めには使用できないようになっています。
・ サイズが大きい。
両口スパナと比べた場合、二回りほど大きく重くなります。
・ 狭い場所では使いづらい。
サイズが大きいので、狭い場所では使いにくい場合があります。
・ ナットの角をナメやすい。
サイズが調整できるので、長く使用していると遊びが大きくなります。
そのあそびが原因で、ナットを締め付ける時にナットの角をなめやすくなります。
あそびが大きくなったら買い替えを検討してくださいね。
▪ あそびとは
モンキレンチのガタ(隙間)です。
安価な商品だと新品の時からあそびが大きいです。
ナットをナメてしまう原因になります。
あまり安価なモンキレンチは避けた方がいいと思います。
モンキレンチの使い方
① ナットを手まわしで回す。
② 使用したいナットのサイズに、モンキレンチの開口幅を合わせる。
③ モンキレンチでナットを締め込む。
以上、モンキレンチの使い方でした。
スクリューになっている部分を右手の親指で前に回転させると開口幅が狭くなり、後ろに回転させると開口幅が広くなります。
ナットなどの対象物の大きさを幅に合わせてナットを回転させます。
■ 注意する事
外国製のモンキレンチは逆になっているものもあります。
右手の親指で前に回転させると開口幅が広くなり、後ろに回転させると開口幅が狭くなるものです。
慣れていないと戸惑ったりするので、国内メーカーの物をオススメします。
私のオススメ工具
■ モンキレンチ
■ ポケットモンキ
まとめ
今回はモンキレンチを紹介しました。
モンキレンチには安価なものから、高価なものまで販売されています。
ホームセンターには、安価なモンキレンチが販売されています。
ナットを締めるだけだから安価なモンキレンチでもよいと考える方も多いかと思いますが、あまりにも安価なモンキレンチだと、幅を調整しても使用するたびに緩んでしまい、使うたびに調整が必要になってきます。
それに閉めた時の遊びが大きく、ナットを締め付ける時に開口幅が広がってしまい、最後まで締め付ける事ができません。
『買って損した』と、思われると思いますので、あまりにも安価なモンキレンチは買わない方がよいと思います。
あると便利なのが、ポケットモンキです。
モンキレンチよりも短く、24mmまで開口するモンキでも、長さが120mm程度しかありません。
重量も軽いので、腰袋に入れても邪魔にならないくらいの大きさです。
LOBSTER ポケットモンキだと、色が6種類あります。
Gグリーン・Rレッド・Bブルー・Yイエロー・Vバイオレット・Sスモークです。
お好みの色を選べますよ。
最近私は造船所で仕事をすることが多く、新人教育を受けた時に、モンキレンチでの増し締めは禁止になっていました。
今までは気にしていませんでしたが、このような場所もあるのだと実感しています。
重要な場所の増し締めには、向いていないのかも知れませんね。
もしモンキレンチでの増し締めが不安なら、両口スパナ・めがねレンチ・コンビネーションスパナでの増し締めをオススメします。
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