こんにちは、長島です。
今回は『サスペンダー』を紹介します。
胴ベルトに装着して、腰の負担を軽くする安全工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
サスペンダーとは
腰への負担を減らし、腰痛を和らげてくれる安全工具です。
腰道具の落下も防いでくれます。
それに落下した時の腰道具からの、すり抜けも防止してくれます。
腰道具に取付けて、ズボンを吊り下げるサスペンダーと同様に、肩にベルトをかけます。
ズボンを止めるサスペンダーと言えば、想像がつくのではないでしょうか。
サスペンダーの種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ FUJII DENKO(藤井電工株式会社)
・ MARVEL(株式会社マーベル)
・ TAITAN(サンコー株式会社)
・ TAJIMA(株式会社TJMデザイン)
他にも沢山あると思いますが、サスペンダーを販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 素材
・ ナイロン
私が知っているのはナイロン製だけです。
各メーカーともナイロン製を使用されているみたいです。
■ 長さ
▪ DENSANのサスペンダー
・ 1000mm~1250mm
・ 1100mm~1370mm
上記、2種類があります。
▪ TAJIMAのサスペンダー
・ Sサイズ 155cm~165cm
・ Mサイズ 165cm~175cm
・ Lサイズ 175cm~185cm
上記、3種類があります。
DENSANのサスペンダーは長さ表示に対して、TAJIMAのサスペンダーは身長表示です。
勘違いしないように注意してくださいね。
■ ベルトの幅
・ 25mm~50mm
細いタイプから太いタイプまであります。
ベルトの幅は広い方が、肩への負担も軽減されると思うので、太いタイプがオススメです。
DENSANのサスペンダーは、肩あてパットが付いているタイプもあります。
肩への負担を軽くしたい方にはオススメです。
■ 取付方法
・ 胴ベルト装着タイプ
胴ベルトに通して、取付けるタイプです。
胴ベルトにスペースが必要なので、工具ホルダーとの隙間を見つけて取付けます。
DENSANだけが、胴ベルトに装着するタイプになっています。
取外しが簡単な、着脱タイプもあります。
・ 補助ベルト装着タイプ
補助ベルトに通して、取付けるタイプです。
補助ベルトに取付けるので、工具ホルダーには全く影響はありません。
DENSAN以外は、補助ベルトに取付けるタイプになっているみたいです。
上記、2種類があります。
補助ベルトに装着するタイプが、工具ホルダーとの取り合いを考えなくていいので、オススメです。
サスペンダーのメリット・デメリット
胴ベルト装着タイプ DENSAN ベルトサスペンダー DB-123L
補助ベルト装着タイプ TAJIMA サスペンダーリミテッド YPLS-LRE
上記、2種類を比べてみました。
■ DENSAN ベルトサスペンダー DB-123L
▪ メリット
・ 全ての胴ベルトに取付けられる。
胴ベルトなら、全てのタイプに取付け可能です。
取付けられるか気にしなくてもいいのは助かりますよね。
・ 肩あてパットがある。
肩あてパットが付いているので、肩が痛くならないように配慮されています。
長時間付けていても、痛くなりにくいと思います。
・ フックとポケットが付いている。
安全ロープを引っ掛けるフックと、ペンを収納するポケットが付いています。
サスペンダーをすると、胸ポケットのペンが取り出しにくくなるので、その配慮だと思います。
▪ デメリット
・ 取付け場所が胴ベルトになる。
DENSANのサスペンダーは2種類ありますが、2種類とも胴ベルトに取付けるタイプです。
胴ベルトに取付けると、腰袋や工具ホルダーとの取り合いが必要です。
取付ける位置を、よく検討しなくてはなりません。
■ TAJIMA サスペンダーリミテッド YPLS-LRE
▪ メリット
・ 胴当てベルトに取付けられる
TAJIMAでは、補助ベルトの事を、胴当てベルトと表示されています。
その胴当てベルトに、サスペンダーを取付けるので、胴ベルトに取付けるホルダーとの取り合いは必要ありません。
・ 着脱が簡単
ホックで固定しているだけなので、着脱が簡単です。
胴ベルトに通すタイプにはなっていません。
腰道具を装備した時には、胴ベルトに押さえられる構造になっているので、簡単には外れないと思うので、安心してくださいね。
▪ デメリット
・ 専用の胴当てベルトが必要。
TAJIMAのサスペンダーは、専用の胴当てベルトが必要です。
TAJIMA製以外の補助ベルトには使用できません。
胴当てベルトの種類は沢山あります。
D環などの環類が付いていないタイプや、D環が付いている柱上用タイプまであります。
これから胴ベルト・胴当てベルトを検討している方にはオススメですよ。
サスペンダーの使い方
使い方は簡単です。
胴ベルト、もしくは補助ベルト(胴当てベルト)に固定して、ベルトを肩にかけるだけです。
メリット・デメリットで紹介した、2種類を例に説明しようと思います。
■ 胴ベルト装着タイプ
DENSAN ベルトサスペンダー DB-123Lの場合。
私は電工なので、電工用の腰道具を吊るす場合で説明します。
① 胴ベルトをサスペンダー(左前)に通す。
② 胴ベルトを補助ベルト(左前)に通す。
③ 胴ベルトを腰袋に通す。
④ 胴ベルトをサスペンダー(左後)に通す。
⑤ 胴ベルトを補助ベルト(左後)に通す
⑥ 胴ベルトを工具ホルダーに通す。
⑦ 胴ベルトをサスペンダー(右後)に通す。
⑧ 胴ベルトを補助ベルト(右後)に通す。
⑨ 胴ベルトを工具ホルダーに通す。
⑩ 胴ベルトを補助ベルト(右前)に通す
⑪ 胴ベルトをサスペンダー(右前)に通す
⑫ サスペンダーを肩にかけ、長さを調整する。
⑬ 腰道具を腰に取付ける。
以上、胴ベルト装着タイプの使い方でした。
サスペンダーを取付けるのは、とても面倒です。
サスペンダーを取付けるのは、とても面倒でが、面倒なのは最初だけですよ。
■ 補助ベルト装着タイプ
TAJIMA サスペンダーリミテッド YPLS-LREの場合
先程と同様に、電工用の腰道具を吊るす場合で説明します。
TAJIMAのサスペンダーは、TAJIMAの胴当てベルトのみ使用できます。
今回は柱上用安全帯シリーズ、柱上用胴当てベルトCFX650ABS110-BK を使用した場合です。
ホルダーが付いている状態から説明します。
TAJIMAのサスペンダーは着脱タイプなので、いつでも着脱可能です。
① 後ろのホックに取付ける。
胴ベルトを少し浮かせ、サスペンダーの後ろ側にある2カ所を取付けます。
サスペンダーは、胴ベルトと胴当てベルトの間に、挟み込んでくださいね。
② 左前にサスペンダーを取付ける。
胴当てベルトのホックを外し、内部のホックも外します。
胴当てベルトにサスペンダーを入れ、ホックで固定します。
内部のホックを固定してから、外部のホックも固定します。
③ 右前にサスペンダーを取付ける。
先程と同様に固定します。
④ サスペンダーを肩にかけ、長さを調整する。
⑤ 腰道具を腰に取付ける。
以上、補助ベルト装着タイプの使い方でした。
この手順は、TAJIMA製だけの手順です。
MARVELの補助ベルト装着タイプは、着脱タイプではないので、腰道具をセットする前に補助ベルトに入れておきます。
後では入らないので、先にセットしておいてくださいね。
■ 注意する事
サスペンダーを使用する時の注意点は一つだけです。
それは、長さの調整です。
① 短い場合
腰道具の重さがダイレクトに肩にかかってしまします。
あまり短くしないでください。
② 長い場合
サスペンダーをしている意味がなくなってしまいます。
あまり長くしないでください。
長くもなく、短くもなくという感じが良いと思います。
口で言うのは簡単ですが、実際調整するのは難しいと思います。
サスペンダーを取付ける時は、最初にサスペンダーを肩に担いてから、腰道具を取付けるようにしてくださいね。
サスペンダータイプはハーネス型の安全帯ではありませんので、合わせて注意して下さいね。
私のオススメ工具
■ どのタイプでも使用できる
■ TAJIMA製だけに使用できる
まとめ
今回はサスペンダーを紹介しました。
腰痛の方って多いですよね。
一種の職業病かも知れませんね。
サスペンダーは、腰の負担を軽減させてくれる、有難い安全工具です。
腰道具が重くなり過ぎた!
腰が痛くて不安だ!
と、思われる方にはオススメですよ。
検討されては、いかがでしょうか。
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