こんにちは、長島です。
今回は『天井用通線工具』を紹介します。
天井内配線や床下配線する時に便利な工具です。
工具を選ぶ時の参考にしてくださいね。
天井用通線工具とは
天井裏や床下に、電線を配線する時に使用する工具です。
天井が仕上がった場所や、OAフロアー等の床下で威力を発揮します。
店舗の改修工事をする場合では、既存の天井を流用する事があります。
石膏ボードが貼っている場所では、配線工具の威力はバツグンです。
軽天下地が見えている状態では使用できません。
天井用通線工具の種類
■ メーカー
・ DENSAN(ジェフコム株式会社)
・ NEGUROSU(ネグロス電工株式会社)
他にも沢山あると思いますが、天井用通線工具を販売している代表的なメーカーを記載しています。
■ 材質
・ スチール製
・ グラスファイバー製
・ FRP製
上記、3種類があります。
私はスチール製しか使った事がありませんが、スチール製が良いと思います。
リード線を出して作業していると、リード線を踏んでしまいます。
NEGUROSU 天井用通線工具 RHT15を使った時は、リード線を踏んでも折れる事もなく、問題ありませんでした。
■ タイプ
・ 天井用
天井の配線に使用します。
・ 床下用
OAフロアーなど床下の配線に使用します。
上記、2種類があります。
どちらか1つを検討するなら、天井用がオススメです。
天井用は床下用に代用できると思いますが、床下用は天井用に代用できないと思います。
■ ヘッドの種類
・ コブラヘッド大
・ コブラヘッド小
・ ワイヤー
・ スプリングコイル
・ 横穴先端金具
・ リング
上記、6種類があります。
コブラヘッド大だけが天井用で、他の5種類は床下用です。
先端は少し大きい方が、障害物を越えやすいと思います。
コブラヘッド大は、Mバーはもちろんの事、Cチャンだって越えて行けますよ。
▪ コブラヘッド大と小のサイズです。
種類 | 長さ(mm) | 幅(mm) | 高さ(mm) |
コブラヘッド大 | 167 | 40 | 100 |
コブラヘッド小 | 102 | 30 | 25 |
コブラヘッド大の高さが、小に比べて極端に高いです。
この高さがあるおかげで、Cチャンも難なく越えてくれます。
■ リード線のサイズ
・ 幅
3.2mm~15mm
・ 厚み
0.8mm~4mm
幅も厚みも太い方が強いと思います。
天井用通線工具はコシが必要だと思うので、強いタイプがオススメです。
■ 長さ
・ 7m~50m
短いタイプは7mしかなく、長いタイプは50mもあります。
7mしかないのは短過ぎだし、50mもあるのは長過ぎると思います。
私は、中間の15m~30mくらいの長さが良いと考えます。
天井用通線工具のメリット・デメリット
ケーブルキャッチャーを使用した時と比べてみました。
■ メリット
・ 長い
ケーブルキャッチャーは長くても20mしかありません。
それに対して天井用通線工具は長いもので、25mもあります。
床下用だと50mもある通線工具もあります。
・ 障害物を乗り越えながら進む。
天井裏には、MバーやCチャンが沢山入っていますが、天井用通線工具は難なく乗り越えていきますよ。
ケーブルキャッチャーは遠くなればなるほど、扱いづらくなります。
■ デメリット
・ 収納するのに時間がかかる。
私はNEGUROSU 天井用通線工具 RHT15しか使用した事がありませんが、樹脂ケースに収める時にすごく時間がかかりました。
ケースに収納するのは、配線作業が全て終わってから収納させた方がよいと思います。
しかし、先月の2019年3月に新しくなったみたいですね。
デメリットに書いている、『収納するのに時間がかかる』事も解消される事を期待しています。
天井用通線工具の使い方
■ 点検口からダウンランの開口に配線を追加する場合
天井配線に使用する脚立は、点検口から上半身が入る高さがあると便利です。
配線作業は通常2人で作業します。
1人でも可能ですが、作業時間が数倍かかるのでオススメできません。
① 点検口を開ける。
点検口はマイナスドライバーで開けられます。
点検口の蓋は外せるので、外した方が安全です。
② リード線を樹脂ケースから出す。
配線したい長さより、少し長めに出します。
長さが分からない場合は、床でリード線を伸ばし長さを確認します。
③ 点検口からダウンライトの開口に向かいリード線を伸ばす。
スチール製のリード線は固いので、ヨレないように伸ばしてください。
④ 開口(目的地)に届いたら、手を伸ばしヘッドを取る。
⑤ ヘッドに電線や予備線を付ける。
⑥ ゆっくり引っ張り、配線する。
必要な長さを取り、電線を切断する。
⑦ 点検口を閉める。
以上、配線工具を利用して配線する方法でした。
天井用通線工具の扱いに慣れていない方でも、すぐに慣れると思います。
天井用通線工具に慣れた方が扱うと、ダウンライトの開口からヘッドを出せるまでになるみたいです。
■ 樹脂ケースにリード線を収納する方法
NEGUROSU 天井用通線工具 RHT15の場合
私はNEGUROSU 天井用通線工具 RHT15しか使用した事がありません。
この配線工具を使用した時に、ロッドをホルダーに収納するのに苦戦したので、紹介したいと思います。
① 樹脂ケースにリード線を回転させ、リード線が入らなくなるまで中に入れる。
② リード線を引っ張り、たるみをとる。
樹脂ケースに収めるとどうしてもたるんでしまいます。
リード線がたるむと樹脂ケースに収められなくなるので、リード線を引っ張るとたるみが取れます。
③ 樹脂ケースにリード線回転させリード線が入らなくなるまで中に入れる。
④ リード線を引っ張り、たるみをとる。
以上、樹脂ケースにリード線を収納する方法でした。
樹脂ケースに収めるのはとても面倒ですが、配線作業はスピーディーにできます。
私のオススメ工具
■ 床下用
■ 天井用
先月2019年3月にRHT15は、RHS15へ新しくなっています。
カエレバでは載っていないので、古いタイプを紹介しています。
NEGUROSU 天井用通線工具 RHS15は床下でも天井でも使用できます。
まとめ
今回は天井用通線工具を紹介しました。
沢山の障害物がある場所でも、難なく乗り越えていきます。
慣れた方が扱うと、小さな開口からヘッドを出せるまでになるみたいです。
もちろんフリーアクセス等の床下でも使用可能です。
天井裏の配線にはオススメな工具です。
検討されてはいかがでしょうか。
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